05/08/21 08:40:55 VHTavQFH
>383
次の日その子の病室には専用モニターが運ばれてきた
「お兄ちゃん、何これ?」
俺は無言になりうつむいた…
モニターに電源が入りランキングが流れ始めた
「お兄ちゃん…?」
妹が混乱するのもわけない。
ここ1年、病室から出てないのだからアイドルマスターの専用モニターなんて見たことないはずだ。
しかし、見ているうちいつもお兄ちゃんが楽しそうに話すものだというものがわかった
デモが終わり全国ランキングが流れた
『今週の第1位はっ!』
いきなり画面が変わり、妹の幼いころのビデオが流れ始めた
砂場で遊ぶ場面、ぎこちなくフォークを使ってご飯を食べる場面、おもちゃのマイクを持って歌を歌う場面
そして、最後に満面の笑みを浮かべてこう言う妹が映し出された
「私、絶対アイドルになるんだからね!お兄ちゃん見ててよ!」
そして、兄は顔を上げてしゃべり始めた
「俺はこのゲーム何人ものアイドルを育てた
一緒に苦難を乗り越えたりしてファンも集めたりした
確かに楽しかった、嬉しかったよ。
でもな、俺が一番プロデュースしたかったのはお前なんだよ・・・
俺の一番のアイドルはお前なんだよっ・・・」
と、言うと兄は泣き崩れた。