FF官能小説スレッドPart3at FF
FF官能小説スレッドPart3 - 暇つぶし2ch1:739(絵)→ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 14:16 ZaWUcZYE
優良小説スレの殿堂が範囲をFFシリーズ全般に拡大してリニウアル。
引き続き文豪さん達ヨロスク!!蛇足な挿絵も付いてきます…(汗)


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2:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 14:22 IhoHozaY
『Intermezzo』 前スレで連載中だった蜜国サマ作のコピペです

たとえば、もう二度と夜明けを見られないってどういう事だろう、とティーダは考えてみる。
今、穏やかな夕暮れは目の前に広がるナギ平原に寂寞とした名残を残して去りつつある。
じきに夜の帳が降り、澄明な星空に冴え冴えと輝く月が懸かるだろう。
言うなれば、夢の腕に抱かれてうとうとと眠りに落ち、そのまま目覚めないという感覚?
いや、でも俺、昔っから夜更かし得意だったしなぁ。
事態は深刻の極みである筈なのに、馬鹿げて暢気な思考が、呆けた頭をとりとめもなく
巡る。
「・・・・ティーダ?どうかした?」
何時の間にか、足を止めてしまっていたようだ。はっと我に返ると、耳を心地良く擽っていた
楽しげなお喋りが止んでいて、訝しげなユウナの顔がすぐ鼻先にあった。左右色違いの綺
麗な眸がそれぞれ心配そうに瞬いて、こちらを覗き込んでくる。
あ・・・ヤベっ。
ティーダは慌ててぶんぶんと首を振った。
「悪い・・・ちょっとボーッとしてた。今日、結構歩き回ったし、流石に疲れたかんなあ」
「えっ・・・そうなの?ゴメンね、連れ出したりしちゃって」
「あ、えっと!いや、それはヘーキ!全然ヘーキッスよ!」
フォローのつもりがユウナの表情を覿面に強張らせてしまい、ティーダは猛烈な焦りと
後悔の念にじたばたと詮無く暴れた。ユウナはすっかり恐縮しきって、今まで歩いて来た
方向にくるりと向き直る。
「飛空挺に戻ろう?ゆっくり休まなきゃ。明日もあるし、ね」
「いやっ!折角ユウナと二人っきりなのに、そんな勿体無い事できないッス!」
「でも・・・・」
「大丈夫!ユウナの為なら、俺、例え一週間完徹状態でも戦えるから!」
大仰な身振り付きで、阿りでない本心を必死に訴える。ユウナは引き返しかけた足を止め、
小首を傾げて戸惑い気味に振り返った。頼むッス、と両掌を合わせ、伏し拝まんばかりにして
見つめると、赤昏い残陽の中でもほんのりとその頬が染まるのが分かった。可憐な口唇から、
照れと可笑しさの入り混じったくすくす笑いが漏れ、ユウナはそれを白い指先で慎ましやかに
抑える。

3:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 14:24
『Intermezzo』

「分かった。じゃ・・・もう少し、一緒に歩いてもらってもいい?」
「うッス!」
嬉しそうに、ユウナはティーダの隣に小走りで戻ってくる。繊い手がおずおずと、けれど自然に
ティーダの掌に滑り込んだ。お互いの指を柔らかく絡め、少年と少女はにっこりと微笑み合うと、
仲良く並んで再び歩き出す。
束の間の、初々しい恋人達の時間。この時ばかりは平原を吹き渡る冷たい風も、ただ身を寄せ
合う切掛に過ぎず、世界はとても親切になる。
この頃では仲間たちも気を遣ってくれているのだ、と思う。二人の行動についていちいち干渉
しなくなった。ユウナの事、好きになっちゃ駄目よ。そう言った筈のルールーさえ、今となっ
てはこうして二人だけで散策に出ることを、別段咎め立てもしない。
「あ・・・・ティーダ、ここ怪我してる」
「ん?」
指されて見れば、自分でも気付かないうちに右肘が少し擦り剥けていた。生傷の絶えない身
からすれば、怪我と呼ぶのも憚られるような代物だったが、ユウナは止める間もなく治癒の呪
文を呟いた。清浄な癒やしの光が宙に生まれ、ティーダの日焼けした肌の上で眩く弾けると、
傷は忽ち存在の痕も残さずに消失する。
「あぁ、ユウナ!そんなもん、放っといていいのに」
「だって・・・いつも守って貰って、私に出来るのはこれくらいだから。・・・やだ、よく見
たら、まだ一杯怪我してるよ!?」
「だぁー!いいって!ケアル禁止ッス!!」
繋いでいない方の手で、咄嗟にユウナの口を塞ぐ。弾みで口唇に指の腹を強く押しつけてしまい、
その甘い柔らかさと暖かさをティーダは強烈に意識した。瞬時に心臓が見えない手に鷲掴まれ、
どくんと大きく脈を飛ばす。
「・・・!」
突然の行為に眼を白黒させているユウナに気付き、慌ててぱっと掌を離した。急に、指と指の間に
じっとりと汗が滲んでくる。

4:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 14:27 IhoHozaY
スンマソカタギの友達来たんで中断!!何方か引き継ぎキボン…
マジスンマソッッッッッ

5:友達帰ったジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:38
挿絵
URLリンク(www.zero-city.com)

6:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:42
『Intermezzo』

うわ、何かコレ、ヤベって。落ち着け、俺!
どうしようもなく胸が騒ぎ、勝手に赤くなる顔色を読まれたくなくて、ティーダはそっぽを向いた。
「だ・・・大体さ、アーロンのおっさんが悪いんだよ!気合い入れ過ぎってーか、朝から晩までこんな
危ないトコうろうろさせやがって。『シン』と闘う前に死んじまうっつうの」
『シン』との最終決戦を控え、一行は数日前から幻と謳われる《レミアム寺院》の捜索にかかって
いた。
どうやらナギ平原にそこへ至る道が隠されているらしいという所までは突き止めたが、事態はそこ
から遅々として進展していない。足を棒にしてひたすら歩き回り、次々と襲い来る強力な怪物達を
斬り捨てて進む。ここ二日ほどは、その繰り返しが徒らに積み重ねられているだけの状態だ。
「自分が平気なら俺たちも平気だと思ってんだからな、あのおっさん。性質悪りいよ」
「ふふ・・・でもアーロンさんの言うとおり、確かに時間・・・ないもんね。早く入り口、見付けないと」
ユウナは無意識のうちに、ティーダの指が触れた口唇をそっと愛おしむように撫でている。視線が
遠くを彷徨う―けれどそこには張り詰めた緊張が浮かび、この瞬間彼女が見ているのは甘美な
恋の夢ではなく、 厳しい現実だと告げている。
とりあえず不審な振る舞いを誤魔化せた事に安堵の息を吐きながら、ティーダはユウナの心が自分
から離れた気配を感じ取って、今度は少し淋しくなる。勝手なものだと呆れつつも、ことユウナに
関しては、驚くほど横暴な独占欲が感情の起伏を左右するのだった。
「ベルゲミーネさんも・・・・待ってるよね」
旅の道程の先々で、自分を鍛え上げてくれた物静かな女召還士の名を呟き、ユウナの声に決意の
響きが宿る。
幻の寺院に眠る召還獣を得て新たな戦力とし、来るべき時の為に万全を期す。だがその目的以上に、
ベルゲミーネが残した約束をユウナが気にしている事を、ティーダは知っている。あるいはユウナも、
自分と同じように薄々察しているのかもしれない――彼女がこの世の者でないと。
迷える死者は異界へ送り、安らかな眠りへと導かなければならない。まして恩義を受けた相手であれ
ば、尚更の事。
「最後の手合わせ、お願いしないとね。ちゃんと・・・一人前にならなくちゃ」

7:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:43
『Intermezzo』

凛としたユウナの横顔。その涼やかな目元。女神の神々しさと美しさが静かに内から放たれていて、
見つめるのが眩しくさえある。
気丈な眸の奥に巧みに押し隠された不安は相変わらずだが、少し前までそこに必ず付随していた憂い
が明らかに薄れているので、ティーダは嬉しい。ユウナがたった一人で背負って立たなければならな
かったものを、今は俺達全員が同じだけの責任でもって引き受けられる。
ユウナが少しでも楽になれるのなら、その眸から不安を永遠に追放してしまえるなら、俺はどんな困難に
だって、喜んで立ち向かってやる。
沈んだ沈黙を埋めようと、ティーダは努めて明るく元気な声を出した。
「《レミアム寺院》、明日こそは絶対見つけてやるッスよ!それと、ユウナは十分、一人前ッス!」
驚いたように目を瞠り、ユウナは口元を綻ばせた。
「ありがとう・・・・でもね」
女神は悪戯っぽく目を瞬かせて少女に戻り、ティーダを見上げる。
「ほんとの事言うとね。ちょっとだけ、不謹慎な事考えてたりもするんだ。もう少しだけ、寺院が見つから
なければいいって」
「ええ??」
毅然とした表情が剥がれ、砂糖菓子が溶け出すようにユウナは微笑んだ。ティーダにしか見せない、取っ
て置きの笑顔。 狂おしい愛おしさがみるみる間欠泉の如く身裡に熱く湧き上がり、ティーダは呼吸が
出来なくなる。
「だって、こうしてキミと二人だけで歩いて、二人だけで笑っていられるって・・・・・夢みたいで、
とっても嬉しいんだ」
本当なら、こんな時間は持てる筈がなかったんだもの。呟くユウナの顔は真実夢見心地で、甘い歓びに
酔いしれている。自分が目の前の少女を、こんなにも幸福にしているのだという事実を噛み締めると、
感動の余りにティーダは思わず叫びだしたい衝動に駆られる。
「あ・・・・いや、あのっ・・・・俺も、嬉しい」
巧い言葉を紡げず、ただ繋いだ手にぎゅっと力を込めた。頬を上気させ、ユウナはそっと睫毛を伏せる。
無言の催促に応え、ティーダはその細い顎を捕まえて口唇を捺印した。鼻腔いっぱいに優しく侵入する
ユウナの、芳しい花の香り。

8:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:44
『Intermezzo』

お互いの吐息が切ない熱情を伝え合う。口唇を開き、ユウナのそれをやんわりと噛むと、微かにくぐもっ
た声が真珠のような歯の隙間からまろび出た。
マカラーニャの森で気持ちを確かめ合ったあの日から、幾度となく交わしてきた口付けはしかし今、至福
の隙間に茫漠とした恐怖を生み出さずにはおかない。
あと何回、ユウナとこうして口付けを交わせるのだろう。二人に許された時間はあとどれくらいなのだろ
う。
暗い疑念が心に冷え冷えとした影を張り付け、忍び足で過ぎる。先刻まではどうしても他人事の様に
思えていたのに、「消えて」しまう事への実感が、不意に不吉な輪郭を顕わにした。
首尾良く『シン』を倒したら。旅の到達点へと走り着いてしまったら。ああ、その恐ろしい瞬間。ティーダは
手袋越しのユウナの体温を貪欲に探る。俺は、笑ってこの女の子の手を放せるんだろうか。
・・・イヤだ。
突如、身が焦がれる程の切実な情熱でそう思った。放したくない。ユウナが、こんなにも好きだ。
いっそ壊れるくらい抱き締め合って、そのまま二人で永遠に時を止めてしまえればいい。
刹那の激情に突き動かされるまま、ティーダはユウナの手を解き、ほっそりとした腰を抱き寄せた。重なっ
た口唇が、一気にぐっと深くなる。
「んっ・・・・?」
只ならぬ気配を感じ取ったのか、ユウナが口付けから身を引きかける。それを許さず、ティーダはユウナ
をすっかり腕の中に抱きこんでしまった。華奢な躰の柔らかさとしなやかさを密着して感じとると、猛った
炎に一層油が注がれる。
この淑やかな温もりで溶け落ち、ユウナとひとつになってしまいたい。ユウナが―欲しい。
堪らず、ユウナの口唇を捲りあげるように舌を潜り込ませた。ユウナの目が大きく見開かれる。
これまでの、穏やかな愛情を重ねるだけのやさしい口付けとはまるきり違う。そこに紛れ込んだ異質な
熱は、ユウナには初めて襲いかかる質のものだった。
「んんっ・・・・や、ティー・・・ダ、・・・・んっ!」
真っ白になった頭に恐怖の黒い雫がぽつりと落ち、ユウナは抱擁から逃れ出ようと、ティーダの胸を押し
て抵抗を強める。
だがそれは、ティーダをますます熱り立たせる効果を生んだに過ぎなかった。

9:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:47
『Intermezzo』

「ユウナ・・・!」
「やっ・・・あ・・・!」
よろりと重心が崩れ、後ろに倒れそうになったユウナをティーダの腕が支える。けれど抱き起こそうとは
せず、ティーダはそのままユウナを柔らかな草の褥に組み敷いた。踏みつけられたそこかしこから、扇
情的な青臭い匂いが立ちのぼる。
「ティーダ・・・?」
少年の豹変ぶりが信じられないユウナは、引き攣った笑みを頬に留めたままティーダを仰ぐ。
「冗談・・・・だよね?」
違うよ、とティーダは掠れた声で応えた。昂ぶりの炎を帯びた紺碧の双眸が、その否定を更に強める。
尚も何かを言い募ろうとするユウナの口唇を、再び口付けで封じた。
「んん・・・・っ!」
のしかかり、舌を乱暴に差し込み、ユウナの口腔を欲望のままに蹂躙する。逃げる舌を絡めとり、思う様
唾液を吸う。手袋の中がじっとりと湿った汗でぬるぬると滑る。
行き場を無くして破綻した想いが、ティーダを完全に支配していた。ユウナが、好きだ。世界だって救える
位に確かなこの思慕が、儚く消えてしまうのか。始めから、無かったことになってしまうのか。
イヤだ。
ユウナへ向かう感情だけは、嘘にしたくない。
危い存在の手がかりを求め、ティーダはユウナの胸の膨らみを無我夢中で探った。この感触。この暖か
さ。ユウナがここにいる事の証。俺がここにいることの証。
長い時間の後でやっと口唇を離し、ティーダは白い首筋にキスを移した。滑らかなユウナの肌はとめどな
くティーダの欲望を誘う。押し流され、翻弄される。抑えつけた躰が、細かに震え出すのにも気付かない
ほど。
「ユウナ・・・・ユウナ・・・・・・」
「駄目・・・ティーダ・・・っ・・・・・お願い・・・!」
激情の熱病に浮かされ、ティーダはユウナの合わされた襟元を掴んでぐいと開いた。薄手の黒い下着に
心許なく守られた乳房が目に入ると、電に撃たれたような感動が強く湧き起こる。
「いや・・・いやああああっ!!」

10:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:48
挿絵
URLリンク(www.zero-city.com)

11:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 17:49
『Intermezzo』

あらん限りの力を振り絞った拒絶の痛々しい響きが、背筋に冷たく刺しこんだ。頬を打たれたように、びく
りとティーダは動きを止めた。
一瞬冷静さを取り戻した目の前に無残に晒された白い肌。固く瞑ったユウナの目から、涙が幾筋も頬を
伝い落ちる。
「あ・・・・っ、俺・・・・・!」
とりのぼせた熱が一気に引いてゆく。醒めた頭が己のしでかした事を認識し、今更ながらその取り返しの
つかなさにどっと冷や汗が噴き出た。
「ご、ごめん・・・・・ごめん、ユウナ!」
罪悪感のあまりに身動きが取れなくなった一瞬に、ユウナが腕の中からするりと抜け出た。よろよろと起
き上がり、縺れる手で剥かれた胸元を直しながら、無言でティーダに背を向ける。
「ユッ・・・」
「・・・・わたし、帰る」
「ユウナ!」
嫌悪を露わにした少女の背中が、千切れた草をあちこちにつけたまま走り去った。咄嗟に追いかける事
も出来ず、呆然とティーダはそれを見送る。
「うわ、俺・・・サイアクだ・・・・・」
ありとあらゆる罵りの言葉を使っても使い足りない。自分の愚かしい直情がただただ恨めしい。
いっそこの場で死んでしまいたいほどの自己嫌悪に捕らわれ、ティーダは惨めな後悔に頭を抱えた。

12:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/23 18:00
……ここまでデス。ハフー。(お腹いっぱい)
続き、楽しみにしてまッス!!

13:蜜国 ◆6a99tz72
01/11/23 18:39
>ジントニサン
うを、素早いお引越しビクーリ!
どうもありがとうです!お疲れ様でした~
こちらでも引き続き宜しくデス!

14:名無しさん@LV2001
01/11/23 23:27
なぜか前スレよりさがってる。あげ~~~

15:名無しさん@LV2001
01/11/24 02:46
ジントニサン、
スレ移行お疲れさまでした!
時期的には、小説が完全に切れていないタイミングだったので
良かったナァ、と思いつつ。

スレの発展を祈りつつ。ブクブクブク・・・・・

16:名無しさん@LV2001
01/11/25 06:30
続きはまだか?作家も絵師も良い仕事してんだから頑張ってくれ!!

17:名無しさん@LV2001
01/11/25 06:59
>>16
そろそろ見苦しいよ。粘着君(藁

18:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/11/25 23:00
どのくらいの間、その場に立ち尽くしていただろう。
重苦しい気持ちを抱え、うなだれてティーダは飛空挺に戻った。
あんな痴態を犯した直後で、ユウナに合わす顔など無いのが実情だが、とにかくきちんと謝らなけ
れば。
悲壮な決意を固め、寝室用にあてがわれているユウナの部屋に真っ直ぐに向かった。
「・・・ユウナ?」
躊躇いがちに、閉ざされた鉄製の扉の外から呼びかけてみる。応えはない。思い切って扉を押し
開けてみると、足下をひやりと冷たい空気が流れた。灯りも点けられておらず、中の暗闇に人の
気配はないようだ。
陽も沈みきったというのに、何処に行ったのだろう。まさか、あのまま帰って来てないのか・・・!?
俄かに不吉な考えが膨らみ、焦ってあちこちを覗き回ってみるものの、どこにもユウナの姿は見つけ
られない。
「おい、どした?」
通路をばたばたと慌ただしく渡ってゆく途中で、急ぎ足をワッカに呼び咎められた。
「ああ、ワッカ。ユウナ、見なかった?」
「ユウナ?ああ、今さっき向こうに居たけど」
「・・・・ホントに?マジッスか?勘違いじゃなくて?」
「何だオマエ。確かに決まってるだろうが。何で俺がユウナを勘違いすんだよ」
・・・・良かった。ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
「何かあったんか?・・・・ははーん」
ワッカは勝手にしたり顔になった。たちまち眼に楽しげな光が踊る。
「喧嘩か。しょうがねーなー、青少年共は!」
「余計なお世話ッスよ」
苦々しく呟くティーダの顔があまりに落胆の色濃いので、ワッカは怪訝そうにその額に掌を当てた。
「おいおい、ノリ悪りいぞ。熱でもあんじゃねーか」
「なんでもないって。俺、ユウナ探さないといけねーから」
たく、何でもすぐ無責任に面白がんだから。ぶすっとして再び歩き出そうとした時、金色の旋風が敏
捷な足音を立てて脇をすり抜け、突如ティーダの行く手を遮った。

19:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/11/25 23:04
「こらあ~!ちょい待ち、ティーダ!」
「なんだよ、リュック!俺今急いでんだよ」
どうしてこういう時に限って邪魔が邪魔を呼ぶのか。ティーダは、流石に苛立った声を眼前に立ち塞がった
アルベド娘にぶつけた。
むうー、と可愛らしく眉を吊り上げ、腰に手を当ててこちらを見上げるリュックはしかし全く退く様子を
見せず、小柄な躰からは何故か、憤懣やる方なしという気配が濃厚に漂ってくる。本能的に剣呑な
雰囲気を感じて、ティーダが思わず身を引くと、リュックは殆ど密着せんばかりにずい、と詰め寄って
きた。人差し指をびしっと鋭くティーダの胸に突きつける。
「見たぞ、見たぞみたぞお?このハツジョー男!」
「・・・・・えっ・・・ええぇっ!!??」
冷たい衝撃が、劇的にティーダの全身を走り抜けた。
瞬時に思考の止まった頭に抑える余裕もなく、素っ頓狂な悲鳴が口をついて出る。ワッカがますま
す怪訝な顔をした。
「あ?なんだあ?」
「自分だけソノ気になって突っ走って、女の子の気持ちはぜんっぜんムシ??非道いよ!あんなの
最低ったらサイッテー!!」
「ちょ、ちょちょちょちょっ!!」
硬直を振りほどくが早いか、ティーダはリュックの頭を小脇に抱え込み、非難を喚き続ける口を掌で
しっかと塞いだ。
「・・・あそこに居たのか!?」
可能な限り声をひそめて訊くと、リュックは怒った表情のままこくこくと頷いた。
・・・ああ。17年の人生で、最も恥ずべき瞬間を他人に見られてしまった!ユウナに許しを乞う為、
漸う奮い立たせた気力までもが、ショックに完膚無きまで打ちのめされる。
へなへなとティーダの力が緩んだ隙をついて、リュックは口に覆い被さる掌をもぎ離し、なす術なく
ぽかんと交互に二人を見比べているワッカの巨躯の後ろに素早く逃げ込んだ。
「おい、こら待てってリュック!覗きなんて悪趣味だろ!」

20:蜜国 ◆6a99tz72
01/11/25 23:13
三連休働き尽くしたナリ・・・・トホー

ティー×ユウ、本番に辿り着くまでかなり間が入ってしまいそうな感じに・・・
どうにかペース上げますので、気長にお付き合いくださいマセ。

21:694
01/11/25 23:31
久しぶりにカキコにきました。
蜜国サマ、ジントニサマ、ご苦労様です(^^)
やっぱお二人、ナイスです!

わし今、アーロン様の我流画像化に夢中ですので、書き物のほうは
チョトお休み気味…スマソ
でも前スレで宣言したカプは必ずアゲます。
以上。

22:ジントニ ◆emIfOT/g
01/11/26 03:31
>蜜国サマ
お忙しい中小説うぷお疲れさまでした!ワッカリュックまで絡んで来て
今後の展開に益々期待が膨らみまッス。エピソードがしっかり有る
官能小説なんて(゛∀゜)ステキダー!!二人が真実を知らないあたりが切な…!
とりあえずティダとリュクのシーン楽書きながら続き楽しみに待たせて
いただきます……蜜国サマのリュクカワイイよう……

23:名無しさん@LV2001
01/11/26 03:48
>蜜国サマ
お仕事とは・・・お疲れさまでした。
リュックとワッカがどう話に絡んでくるか楽しみっす♪
ちうか、でてきた二人にリュク×ワカを思い出して萌え(w
続きを気長にマターリとお待ちしております!

>694サマ
遠くない未来での復活をお待ちしております♪
機械があったら絵も・・・・(←ひつこい!)

>ジントニサマ
ジントニサマのリュックが見たい・・・・ぐはっ

24:前スレ722
01/11/26 09:05
新スレおめでとうです。ずっとロムっておりました。

>蜜国さま
シチュエーションとか、本当に「小説」って感じっすよー。
続き楽しみ。

25:(壊)
01/11/26 23:24
どうも、前スレの815@卒論中 でございます。
蜜国サンの執筆中にマジおこがましいんですが、
私もいっちょアプさせて頂いてもよろしいですか?

どーしても明け方に魔が差してしまって・・・・ウウウ。

26:蜜国 ◆6a99tz72
01/11/26 23:51
執筆中とか全くお気になさらずとも大丈夫ですよ~。
むしろ間が空く方が気が引けてまうので(苦藁
ウプ是非よろしくです。楽しみにしてマス~

27:待ってましたあァ!!
01/11/27 00:03
いよっっ!エスタ大統領!!きゃ~ラグナん♥(激違)
…んごほん。
お待ちいたしてをりました、ささ、あげなすって(w
ためていいのは、お金だけですよ♪
このひと時だけは、卒論を忘れて……

28:(壊)815
01/11/27 01:07
>蜜国サマ
そういっていただけると心おきなくアプ出来ます♪

前スレとかの投稿作品に比べれば
私のなんて単なるエロ小説になればまだいい方という
ひっじょーーーにお粗末なものですが、
皆様のひとときの暇つぶしになれば・・・・

>>27サマ
後悔しないで下さいねぇぇ くふふ・・・・。


ええと、小説下手くそなもので、前フリが異常に長いです(爆)
しかも読まなくても全然ハナシが通じるので、
ぼちぼち読み流して下さい。 でわ(壊)

29:ー眩光ー【1】
01/11/27 01:10
「悪いな、ティーダ。俺の勝ちだ」
「ああっ。うっそだろー!またかよ!!」
 余裕の表情を浮かべるワッカ。悔しげな悲鳴を上げてティーダが大げさに頭を抱える。
 幻光河のほとりにある、とある宿の広間。その暖炉のすぐ側にあるテーブルでワッカとティーダがカードゲームに興じていた。ワッカが手元の小銭を見せつけるように積み上げながら、白い歯を見せてにやりと笑ってみせた。
「いや、ほっんとにわっりぃなぁ、こんなに勝たせてもらっちまってよ」
「あーっムカツクなぁ!次こそは勝つ!!だからもう一回。な?」
 寂しくなった懐から次の掛け金を出し、ティーダ鼻息も荒くワッカに詰め寄る。
 何回やっても同じだよ・・・。そう言いつつ、ワッカ顔からこぼれる笑みを隠すことなく再びカードを切り始め、そのやりとりをテーブルの横に座って眺めていたユウナも、こらえきれずにくすくすと笑い声を漏らしている。
 そんなことには興味の示さないキマリは、警戒するように窓際で立ちつくしたまま鋭い視線を闇夜に投じる。アーロンは広間の端のやや薄暗いところで強めの酒をあおり、ルールーはそんな彼の酒に付き合い、お酌をしていた。

30:ー眩光ー【1】
01/11/27 01:14
 程なくして、再びティーダが叫び声を上げ、頭を抱えた。
 幾度となく勝負に負け続けているのが納得行かないのか、テーブルから身を乗り出してワッカに詰め寄るが、そんなティーダの頭を上から押さえつけるようにして、からかうように乱暴にかき回す。
 そんなワッカの表情からは、いとおしさすらにじみ出ていた。
「ほほえましい光景だこと・・・」
 やや離れた場所からそのやりとりを眺めていたルールーは、小さくつぶやいた。
 ワッカのあれほど幸せそうにほほえむ姿は久々のように感じる。無骨そうな顔に笑みを絶やさないが、その陰には癒しきれない悲しさがいつもひそんでいた。その悲しさが、何故今姿を消しているのか、その理由がルールーにははっきりと分かる。
 ワッカの、ティーダを見るその優しげな視線の先に、もう還ってこない実の弟を見ていることを・・・。
 グラスを握る手に、知らずに力が入る。
「・・・・・どうした」
 アーロンの低く冷静な声に、ルールーははっとした。気がつけば、手に握ったグラスの縁に強く爪を立てるような形になっている。
 ルールーは一つため息をついて、グラスをそっとテーブルに置いた。
「すみません、酔いがまわったようですわ。・・・少し、外の空気を吸ってきます」
 暗い声でそうアーロンに告げながら、ルールーは椅子から立ち上がる。
 やや疲労した表情を見せて部屋を後にする彼女を、アーロンは視線を動かさぬままに見送った。

31:壊815
01/11/27 01:17
ぐはっっ 【2】が【1】のまんまになってるし。
何か文章が長いとかエラーがでるし(><)
今度から気をつけます。

32:前目次作った人
01/11/27 14:15
ふぅ。やっと見つけた。
みんながんばってるね。
応援してるよー

33:名無しさん@LV2001
01/11/27 22:18
sage

34:名無しさん@LV2001
01/11/27 22:21


35:名無しさん@LV2001
01/11/27 22:22
射る、射るッ!!!!!!

36:694
01/11/27 23:15
イイ!!
激しく楽しんでおりますよ、お二方!!

にまんじ、ってね(笑)

37:名無しさん@LV2001
01/11/27 23:17
ガンヴァレ。

38:ー幻光ー【3】
01/11/27 23:32
 宿から外に出ると、外はすっかり暗くなって空には星が瞬いていた。
視線を遠くにやれば、それほど離れていないところに幻光河が見える。
宿でつのった苛立ちを忘れるように夜の澄んだ空気を大きく吸い込む
と、ルールーはその河岸まで闇の中を歩いていった。
 討伐隊によるミヘン・セッションが失敗に終わったのは、つい先日
のことである。究極召喚の力を求めずに、強大なシンに立ち向かって
いった人々の希望と想いは完膚無きまでに叩きつぶされ、多くの人の
生命が虚しく散っていった。異界への途を迷いそうになっていた彼ら
の魂を、夜を徹して送りつつけていたユウナの体力もまだ完全には回
復していないらしく、今日は大事をとって早めに宿に入ったのだった。
はじめは気丈にも今日中に幻光河を渡ることを主張したユウナだった
が、ティーダとワッカのやんわりとした説得に折れたのだった。

39:ー幻光ー【3】
01/11/27 23:33
 ユウナの旅を続ける意志に、迷いはない。ミヘン・セッションの失
敗が、更に彼女の決意を堅くした事に間違いはないだろう。強い光を
持った、幼さすら残すその瞳を見る度、胸の奥が苦しくなった。自ら
の命を投げ出してでもスピラの平穏を求めるユウナ。例え自分の生命
の代償に訪れるはずの平穏が、ほんのつかの間の時に終わろうと
も・・・・。
 ほとんど道とは言えない、鬱蒼と草の茂る場所を通っていった。ス
カートの裾がさわさわとみずみずしい草をこすって音を立てる。そし
て木々の間を抜ければ、視界が開けた先に幻光河が見えた。耳に届く
のは、ゆったりと流れる川の流れる音と、風が茂った草をなでる音だ
けだった。星の光も打ち消すほど、はかなく輝いて飛び回る無数の幻
光虫たち。眼前に広がった幻想的とも思える風景を、ルールーは少し
眩しそうに眺めた。
 私は、迷わずにいられるのだろうか?
 スピラに生まれて、大切なものを何一つ失わずに生きてゆくことは
不可能だろう。この世界の誰もが大切な何かを、かけがえのない誰か
を無くした悲しみを抱いて生きている。自分もその例外ではない。し
かしこの旅を終えてシンを討ち果たした時、ナギ説の訪れにわいたス
ピラの中で、自分は果たして笑顔でいることが出来るだろうか。再び
かけがえのない人間を犠牲にして・・・。

40:ー幻光ー【5】
01/11/27 23:35
「私は・・・・・・」
 ルールーは端正な眉をゆがめた。冷たくなってきた風が、飾り立て
た長い髪を揺らし、髪飾りが渇いた音を立てる。
 失ったものに目を背けて、忘れ去りたい訳じゃない。それでも、過
去は確実に自分の心に確実に陰を落としている。前に進みたい気持ち
をとどまらせるものは、他でもない、ワッカのあの笑顔だ。彼がティ
ーダにチャップを重ねて見やる度に、変えることのかなわぬ過去が胸
の中によみがえる。先に進むことをためらわれてしまうこの気持ちは、
死ぬまで埋没させておかなければならないのだろうか・・・?

「そこで、何してるんだ?」

41:ー幻光ー【6】
01/11/27 23:36
 聞き慣れた声が耳に飛び込んできて、ルールーは不意に全身がこわ
ばらせる。そして声の主を確かめようと振り返るより先に、大胆なデ
ザインの服からさらけ出された肩に、ばさっと毛布が掛けられた。
「・・・・・ワッカ」
「こんな所にいつまでも突っ立ってると、風邪引いちまうぞ」
 自分の横に立った声の主が、優しげな笑みを浮かべ てこちらを見て
いる。腕のガードなどは外しており、至ってリラックスした格好だ。
わざわざ自分を探しに来てくれたのだろうか? 宿から持ってきた毛
布を手にして。黒魔術のお陰で、自分は寒さなど感じないというのに。
 いつもと変わらないワッカの優しげな表情に、謂われのないいらだたしさを覚え、ルールーはすっと視線を幻光河に戻した。

42:壊815
01/11/27 23:41
ま、また3がだぶってしまった・・・・
申し訳ないです。
前フリがあまりにも長いので一気にあげました。
よ、読みにくいかな・・・・・??

すんませんー

43:名無しさん@LV2001
01/11/28 00:19
ここってFFだからFFⅩだけの話って事はないんだよね。
だれか他のFFのやつもプリーズ!!

44:名無しさん@LV2001
01/11/28 00:30
>>43
そんな貴方の投稿をみんな待っているさ!
さあ、貴方もアプしませう♪

45:名無しさん@LV2001
01/11/29 03:00
8の官能小説もきぼんぬー
スコールと帰す手ぃ巣とかどう?

46:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/11/29 23:49
「異議有り!あたしが先にあそこ散歩してたんだもーん。ティーダがあとから勝手に来て、勝手に
ユウナん押し倒しちゃったんだもーん」
「・・・・おお」
一人置いてけぼりを食っていた感のワッカは、そのリュックの決定的な一言でようやく状況を理解
し、意味のよく分からない無感動な声を上げる。
「ティーダ、いきなり過ぎるんだよ!あんな風にユウナん泣かしちゃ、カレシ失格じゃんよ!」
そりゃあ気持ちは分からなくもないけどさ、とリュックはよじ登ったワッカの肩の上から、大人ぶった
眼差しをティーダに投げて寄越す。
「あゆの、女の子ってすっごくシチュエーション重視するんだよ?そこんとこちゃんと考えなきゃ!」
「ビミョーにそういう問題じゃねえような気もするけどな」
ぽりぽりと頭を掻きながら、ワッカが口を挟んだ。リュックはきりっと眦をさいて向き直る。
「なぬう?ワッカも男の都合第一シュギだっての!?」
「そうは言ってねえだろ、莫迦」
「あっ、莫迦って何よう!」
わあわあと背中で暴れるリュックを往なしつつ、ワッカは屈み込んだ。通路の冷たい床にぺったりと
轟沈したティーダの短い金髪を、よしよしと手荒 く掻き回す。
「ユウナは昔っからモテたけど、男と付き合った経験はねえかんなあ。免疫ねっつーか・・・ま、多分
その、なんだ。初めてってヤツか?」
ドコまで先走っちまったのか知らねーけど、と言葉尻が咳払いを挟んでもにょもにょと濁り、ティーダを
覗き込む眼が深い同情を湛える。
「そういうトコもちっとばかし、拙かったかもな」
「・・・ああ、そうさ!どうせ俺は考え無しの、大莫迦ケダモノ野郎なんだよお!」
最底辺まで沈みきった気持ちはすっかり殊勝さを失い、ティーダは自暴自棄な雄叫びを上げた。
去り際のユウナの傷ついた涙が、脳裡に鋭い痛みを伴って甦る。
今この瞬間もユウナは、自分に対して激しい憤りの気持ちを抱いているに違いないと考えるだけで、
恐怖の刃が爪先から頭の天辺までをずしりと貫いた。もしこの先、最後の瞬間までずっとユウナの
顔を正視できないままだったらどうしよう・・・・?
それでいて、この掌に刻み込まれたユウナの乳房の柔らかい感触を思い出すと、躰の奥にくらりと
痺れる程の興奮が疼くのを意識せずにはいられない。あの蕩けるような甘い膨らみ、信じられない程
肌理細かく、どこまでも滑らかな白い肌。

47:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/11/29 23:57
「ちくしょうっ!」
抑え難い情熱と罪の意識の狭間で自分自身を持て余し、ティーダはがんがんと床を拳で殴りつけた。
「ティーダ、逆ギレなんてカッコわるーい。飛空挺壊さないでくださーい」
リュックの容赦ない突っ込みが、頭上から冷水の如く浴びせられる。
「ま、勘弁してやれよ。それでなくても男は女より我慢せにゃならんポイントが特に多いんだからよ」
「ワッカ・・・!」
ティーダは涙目でワッカを見上げる。彼がこれほど頼もしいオトナに見えたのは、ビサイド島で拾って
貰って以来、初めての事かもしれない。リュックがふん、と鼻を鳴らした。
「ていうかさ、ティーダ、ちゃんと反省してんの?」
「してないように見えんのかよ。ユウナに謝りに行こうとしてたのを、リュックが邪魔したんだろ!」
「何よう!そんなの知る訳ないじゃん」
「リュック!その辺にしとけって。大体がコイツとユウナの問題で、お前は関係ないんだろうが」
ワッカに宥められ、リュックは引き結んだ口元を渋々と緩めたが、大好きな従妹への仕打ちに余程
腹を立てているのか、鮮碧色の眸には諦めきれない怒りがきらきらと残っている。
「・・・・もう!いーい、今度鬼畜なマネしたら承知しないんだかんね?ユウナん、あんなにティーダの事が
好きなのにさ!」
「分かってるよ。俺だって・・・・・」
ユウナの事、大好きだ。口の中で力なく呟く。
それなのに、どうして傷つけてしまったりしたんだろう。
「いやいや、思い余って暴走、ちゅーのもまたワカゾーの特権だぞ。けど・・・・・今は焦ること無いだろ?」
究極召還は無くなって、ユウナは死なずに済むんだから。ワッカの物分かりの良い笑顔は、暗にそう
ティーダを諭している。
ぽんぽん、と強く肩を叩かれ、ティーダはああ、と曖昧な返事を返した。
「そうだよ~!慌てなくたって、『シン』をやっつけちゃえば、口説く時間はたっぷりあるじゃん?ユウナん
だって、今は闘うだけで一杯一杯なんだから、それまで待ってあげなよ!」
納得の行く口実を見つけ、リュックも満足気に言葉を足す。
「・・・うス。そうするッス」
ティーダは無理やり口の端を上げて笑いを象った。

48:蜜国 ◆6a99tz72
01/11/30 00:07
ウワァァアン、全然官能じゃないしィー!スマンクスコー!
もっと頑張らネバー!

>815サン
アールーかと思いきやワカルル・・・?
非常に続きが気になるんでございマスル。楽しみでございマスル。

49:名無しさん@LV2001
01/11/30 14:43
でてきたリュックとワッカに、
思わず全作のワカ×リュを思い出してニヤリでございます。
やっぱりリュックかわえぇなぁ、むふふ

50:名無しさん@LV2001
01/11/30 22:43
保全age
それにしても重い。

51:蜜国 ◆6a99tz72
01/11/30 23:52
保管サイトが移動されてました~↓

FF・DQ千一夜物語@2ちゃんねる
URLリンク(north-cape.parfait.ne.jp)

52:ギコガード ◆FFDQ/roc
01/11/30 23:57
>51
おお、移転の報告が遅くなって申し訳ねーです。
新規に小説を保管したわけでもなかったんで、心苦しく……(;´Д`)

53:815
01/12/01 10:49
ええと、やっと卒論から開放されましたので、
また一気にアプします。
まだ疲れがとれん・・・・ぐはっ

>蜜国サマ
なにやらのほほんとした雰囲気。
今まで20歳以上(約一名30歳超)のが続いたので、
地と新鮮な感じでする。
これからどう官能に向かってゆくのか・・・・(爆)
(それしか考えてないんかい←ヲレ)

54:ー眩光ー【7】
01/12/01 10:53
「何しに来たの、こんな所に。ティーダは放って置いていいわけ?」
「ああ、あれからあいつ負けっ放しでさ。いつまでたっても終わらせて
くれねぇから、一発スリプルバスターかましたきた。キマリに部屋まで
運んでもらったよ」
 あいつ、進歩無いからなぁ。そう言ってワッカは心底嬉しそうに、
思い出し笑いをした。満足げなその笑みが、宿に置いてきたはずの不
快感をルールーによみがえらせる。それを悟られないように、ルールー
は視線を幻光河から動かさずにいた。
「進歩がないのはあんたも一緒でしょ」
 冷たく突き放す様に言うと、一瞬ワッカは鼻白んだ様子を見せたが、
やがて照れたようにへへっと笑って頭をかいた。
「まぁな。あいつといると退屈しないからな」
「──違うでしょう?」
 ルールーがつぶやいた。
「あんたがそんな風に想うのは、あの子を見てるとチャップを思い出すからでしょ」
 ──イライラする。何でこんなにも心が騒ぐのだろうか。

55:ー眩光ー【8】
01/12/01 10:55
 苛立ちが彼女の思考を支配する。酒のせいだ、と自らに言い聞かせたが、
かといって胸の中に渦巻いた黒いもやは晴れるわけではなかった。そんな事
は気づかないワッカは、幻光河の流れに視線を投げ、懐かしそうに目を細める。
「そうかもしれないな。だからってチャップが帰ってきたなんて、思ってる
わけじゃないけど、あいつを見てると、ついついチャップのことを思いだし
ちまう時があるんだよなぁ」
 悪びれもせずに、そんなことを言ってみせる。無邪気なまでのその言葉で、
ルールーの苛立ちが怒りに変わった。
「馬鹿馬鹿しいわ。いつまでそうやって死者にしがみついてるの?チャップ
は死んでしまったわ。ミヘン・セッションで討伐隊がしたように、シンに立
ち向かってね。どう願ったところで、二度と戻ってこない。あんたがそんな
風にいつまでも現実に目を背けているようなら、チャップもいつまでたって
も浮かばれないでしょうね」
 喉の奥をついて、罵倒の言葉があふれ出てくる。暴走した感情が止まらな
くなった。今までずっとぎりぎりで抑えてきたはずの感情とその言葉が、一
気に爆発してしまったのだ。

56:ー眩光ー【9】
01/12/01 10:56
「あんたは本当におめでたいわよね。何でもないような事から、自分の都合
のいいような現実逃避の材料を見つけられるんですものティーダのことだっ
てそうだわ。チャップを思い出すなんて、どうしてそんな風にいつまでも現
実に目を背けるの?」
 ルールーの口から立て続けに吐き出される言葉に、ワッカは少なからず混
乱した。今までにチャップを引き合いに出すことで、なにかとルールーから
きつい叱責を浴びせられたことはある。それでも、これほどまでに感情的な
彼女を見たのは初めてだったのだ。
「ルー、一体どうし・・・」
「どうして・・・」
 ワッカの言葉を遮って、ルールーが震える声を吐き出した。肩にかけられ
た毛布を堅く握りしめ、苦しげに顔をしかめる。
「どうして、いつまでも思い出させるの・・・?」
 小さく、ワッカが息を飲んだ。

57:815
01/12/01 11:06
ふぃーっっ
やっと前フリが終わりました。
あ、ちなみに全然宣言してませんでしたが
ワカルルのつもりです、これ(爆)。←遅い

FFXばっか続く結果になっちゃってますが、
他の作品に関してはどうなんでしょうね?
私も新しく小説のアプを密かに待ち続けてる者ですが(w

58:皆さん練りこみチュウですか
01/12/03 00:30
頑張ってくださいましねv
プレッシャーを与えまいとは思いつつ・・・心待ちにしておりますvv

59:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/03 23:22
遅ればせながら(滝汗)
>>19 挿絵でございまス

URLリンク(www.zero-city.com)

なんや散々迷った挙げ句アサーリしてしまいました……禿スンマソ。。。
密かに前スレのワカリュク思い出しながら描いてみたり。ふ。
渇いた感性じゃのう……(゜Д゜)
間が空いてしまってスイマセンでした;;>蜜国サマ
学期末の諸々の課題片付いて来たんで今後はペースうぷ出来ると思うッス!

60:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/03 23:51
なんかsageすぎ不安なんでageときます。
カキコあれば消えないってどういう仕組みなんでしょ?
400番でも安心してて良い?初心者板逝ってきます。

61:名無しさん@LV2001
01/12/04 00:12
大体2日書き込み無かったら消えるよ。
前スレ消えてたし。

62:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 11:06
クソな事に営業時間が延びやがったので忙しさ3割増しダヨー
と、一応言い訳してみたり。
いい加減長い前フリ終えて、いちゃいちゃエロエロさせたいようオウオウ

>ジントニサン
ウハー!リュックたんの肩のラインがたまりまセヌーー
むむ、胸んとこの皺とかも何かもう。もう。
細くてちっちゃいオナゴマンセー!
課題、頑張ってくださいマセね。でもアタイもペース落ちてる一方なので、どうか
マターリのんびり構えててください。マターリ。

>815サン
卒論終了おめでとうございます!
次回から本番突入でしょうか。楽しみッス~
ウフフフ。

63:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 22:53
自分の時間はそこで途切れてしまうのだと、それ以上皆と寄り添って行けないから焦ってしまったの
だと、よもやここで彼らに事実を告げられよう筈も無い。
いずれにしろ、ユウナの気持ちを無視した手前勝手な都合に変わりはないのだ。
・・・ああ、そういや「夢」も、消えたら異界に行くんだろうか。もしその時までに仲直りできてなくても、
ユウナ、異界送りしてくれるのかな。ぼんやりと、暗く虚ろな物思いに沈みながら、ティーダは膝を払って
立ち上がる。
「元気出せ、少年!大丈夫だって。しっかり詫び入れてこいっ!」
「でっっ!」
ワッカは豪快にティーダの背中をばんと叩き飛ばした。危うくつんのめりそうになりながら振り返ると、
暗褐色の眼が他意なく笑いかけていた。状況はどうあれ、気遣ってくれている事への感謝の気持ちが
無性に込み上げてきて、ティーダはうん、と素直に頷いた。
それから、とワッカはまだ背中に張り付いているリュックを振り返る。
「こら。お前、くれぐれもあちこちで言いふらしたりすんじゃねーぞ」
リュックは口を尖らせて、分別くさい表情になる。
「むー、信用ないなあ。あたしがそんな事する訳ないじゃんかあ」
「あのな。今しがた、大声で喋っただろうがよ。しかも俺の耳元で」
「あ!アレは、だってさ・・・」
言い募るリュックの口唇に人差し指を押し当てて、ワッカは黙れという意志表示をする。
「ともかくだ。何はさておき、いいか、ルーにだけは絶対伏せとけ。あいつのユウナへの入れ込みっ
ぷりはジンジョーじゃねえかんな」
確かに、これがルールーの知る所になれば激昂どころの騒ぎではないだろう。事態を想像して、ティー
ダの背筋を最大級の悪寒が走り抜けた。
「・・・てか、もしばれたら俺、連続フレアの標的・・・・?」
「お前だけじゃなくて、周りにもどんなとばっちりが来るやら。マジギレしたルーは、手負いのモンスター
よか見境ねえ・・・」
「誰の見境が無いんですって?」
よく通る声が絶妙のタイミングで一同を凍り付かせた。重い衣擦れの音と共に、妖艶な黒衣の魔女が
足下にモーグリの縫いぐるみをちょこまかと従え、悠然と姿を現す。

64:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 22:54
「お、おう、ルー・・・何やってんだ」
ワッカは誰の目にも不自然に見えるぎこちなさで、ぎくしゃくと片手を上げた。
「それはこっちの台詞よ。そんな所に固まって何やってるの、あんた達。通行の邪魔よ」
「いや、ははは、秘密の作戦会議・・・ってとこかな」
「何よそれ。何か良からぬ事でも企んでるんじゃないでしょうね」
一切の取り繕いを看破せずに置かない炯眼は、しかしティーダとワッカを通り越して、後ろのリュックに
じっと注がれる。
「あー!そこでなんであたしを見るのお~!?」
「あんたの前科が一番新しいからよ。私の大事なコレクション、また勝手に妙な改造したりしてないで
しょうね?」
「ひどおい!目覚まし機能のどこが妙なのさ~」
「モーグリが火を吹く目覚ましなんて迷惑なだけなのよ!あんたの改造には悪意が籠もってるわよ」
「あ、あの、ルールー?」
ティーダはおそるおそる会話に割り込んだ。ルールーがこちらを向き、視線がまともにかち合う。額に
冷たい汗がうっすらと滲んだ。
「・・・何?」
「ユウナ、何処に居るか知らない?」
一瞬、凄味のある美しい眸が特殊な色合いの光を閃かせたような気がした。しかしルールーはすぐに
首を横に振る。
「さあ。知らないわよ」
「そ、そう・・・ならいいッス。じゃ、そゆことで。俺は行くから!」
二の句を告げさせずにくるりときびすを返し、ティーダはそそくさとその場を逃げ出した。狡りいぞ、と
背中にワッカの無言の抗議をひしひしと感じつつ、一目散に通路をダッシュする。
何を差し置いても、とにかくユウナに謝るという使命を果たさなくては。その後なら、例え連続魔法の
集中砲火を浴びて黒焦げになろうが構わない。
「・・・何かあった訳?」
ティーダの後ろ姿を見送り、ルールーはひたすら彼女と視線を合わせまいとしているワッカに冷たい
一瞥をくれた。

65:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 22:56
「さあな。よく知らねえよ」
「疚しくないなら、眼を見て物を言いなさい。あんたも、子供達とつるんで悪さするのは大概卒業
したらどう?」
「いや、まあその・・・・何だ」
「だから、別に悪いことなんかしてないってば~」
口籠もるワッカの後ろから、リュックがずいと身を乗り出してくる。
「ティーダ、ユウナんとちょっと喧嘩しちゃったんだって。それで謝りたいって。そんだけだよ」
「ふうん。ちょっと喧嘩・・・・ね」
リュックの言葉を反芻するルールーの声音に、ワッカは微妙な含みを感じ取ったが、敢えて知ら
ない振りを決め込んだ。そもそもこの手の話には、自分は不向きなタイプである。
触らぬ神に祟り無し、ってな。
「そういう事らしいな。じゃー、俺らも行くか、リュック!」
「はーい」
こういう時は、事態を下手にややこしくしない内に退散するのが懸命だ。ワッカはリュックと頷き
合うと、後は野となれとばかりに素早く身を翻した。
「ちょっと、あんた達!」
「いいから、お前も放っといてやれって~」
「そゆことだって~」
「・・・たく!」
あっという間に静けさの中に取り残されたルールーはしかし、口許に満足げな笑みを忍ばせた。
おいしい秘密をこっそりと転がして弄ぶ、策士の表情。
「ふふ、あの子、随分必死な顔だったわね・・・・・・」

66:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 22:59
扉が開く気配に、ユウナははっと膝の間に埋めていた顔を上げた。
「ただいま。夕飯、貰ってきたわよ」
湯気の立つプレートを抱えたルールーの足下で縫いぐるみがぴょんと飛び上がり、両手の塞がった
彼女の替わりに器用にがちゃりと扉を閉める。
「ありがとう、ルールー。手間かけちゃって、ごめんね・・・・」
「ティーダ、居たわよ。かなり焦ったご様子で、あんたの事探してた」
「えっ・・・・・」
躰を強張らせたユウナを可笑しそうに横目で見遣り、ルールーはプレートをテーブルの上に置いた。
「大丈夫。知らないって言っておいてあげたわ。フフ、今頃広い飛空挺のどこを走り回ってるのかし
らね」
「そう・・・・・」
ユウナの胸がちくりと痛む。酷い振る舞いをされた事に対しては、まだ怒りが完全に収まっていない。
いきなり、あんな事するなんて・・・。それに厭だって言ったのに、止めてくれなくて。
でも・・・・・きっと、謝ろうとして探してくれているのかな。
飛空挺に戻ったユウナはすぐにルールーの部屋に転がり込み、ずっと籠城していたのだった。
とはいえ、襲われかけたという経緯は流石に気恥ずかしくて話していない。ティーダと喧嘩しちゃった
の、とだけ言うと、ルールーはそれ以上何も聞かずに部屋に入れてくれた。
「顔色、良くなったわね。落ち着いた?」
ユウナが蹲るベッドがぎし、と軋み、ルールーが隣りに腰掛けた。長い指先が、ユウナの栗色の髪を
さらさらと優しく掻き上げる。
「うん。本当にごめんね、ルールー。突然押し掛けて・・・・ベッドもぐしゃぐしゃにしちゃった」
「いいのよ」
あんたが小さい頃を思い出すわね、とルールーは微かに笑った。ユウナもつられてくすりと笑いを洩ら
す。一人が淋しい夜は、よくルールーの寝床に潜り込んだものだった。
「今晩はここに居なさいな。ま、ティーダには気の毒だけど」
「・・・・・いいの。だって、ティーダ、酷いんだもの。私の気持ちなんてちっとも考えてくれてないんだから」
いつのまにか口調が甘えてしまうのを、ユウナは自覚した。こんな風にルールーを頼るの、随分久し振り
だな。

67:『Intermezzo』@蜜国 ◆6a99tz72
01/12/04 23:04
汗。汗汗。

つ、次ぎくらいで前振り終了予定・・・デス・・・・

68:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/04 23:34
うわぁぁぁスタァ揃い踏みですな!!やべぇ1人1カット描きたくなってキターーーーーー!
前振りイイっすよ充実してて!エロ楽しみっつーか既にストーリーを
堪能してます。感服ー。
とりあえずルールーとユウナのカットを落書きつつ続き楽しみに待ってます…

69:名無しさん@LV2001
01/12/05 01:00
ジントニさん、ルールーとユウナのカット、楽しみですー。
もちろん密國さんもステキですー、今後の展開にカナーリ期待してます。
そして新たな作家さんが出てくることも密かに期待・・・
だれかFF4のお話書いてくれないかなーー。

70:壊815
01/12/05 01:06
>ジントニサマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶっっ(鼻血)
リュックのぷりぷり加減、サイコーッス・・・・
このチョー死で全員! ←調子乗りすぎ

>蜜国サマ
いやぁ、なかなかほのぼのしていて、
個人的にかなりマターリ具合を楽しませていただいておりまするぅ。
しかし、ここまで周りのキャラにばれまくって、
どうやってエロに持ち込むのか楽しみ♪

>694サマ
こちらこそ心待ちにしておりますぅ♪

71:R@no-name
01/12/06 04:18 DAJMJk6w
質問ですー。

お試し版として自サイトで発表中の創作を転載するのは反則ですか?

ちなみに得意ジャンルはボスキャラ×ヒロインの変わり者ですがよろ。

72:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/06 10:05
>71サン
FF関連の官能小説であれば、万事オッケイではないかしら

ボスキャラ×ヒロインすかー!
未知のジャンルなので(ワラ たいへん拝読してみたいです。

73:壊815
01/12/06 10:32
ぼ、ボスキャラ!?
すいません、一瞬ダニを思い出しました・・・・。
いやぁ、どのボスキャラでしょう?
楽しみにしておりますぅ~

74:ー眩光ー【10】
01/12/06 13:50
 沈黙が、流れた。
 信じられないものを見るような目つきで、ワッカはただ堅く立ちつくす
ルールーを見つめた。月明かりと揺らめく幻光虫の光が二人を照らす。
二つの光にその美しい肌を照らし出させている彼女は少し向こうを向いて
うつむいたまま、微動だにしない。表情は、伺えなかった。
「・・・・・・はは」
 うまい言葉の見つからないワッカが、やっとの思いで中途半端な渇いた
笑いを漏らした。一つ身じろぎすると、幻光虫の発する光のわだかまる
川面を力無く見やった。
「チャップのこと、忘れちまいたかったのか? ずっと・・・・」
 足下が大きく揺らぐ感覚を覚えた。「帰ってきたらプロポーズするんだ」、
嬉しそうにそう言っていた、チャップの顔が脳裏に浮かぶ。あれから一年。
時が長く経ちすぎたのだろうか。あの時、スピラの海からチャップが無事に
帰ってくれば、今頃ルールーと並んでほほえみを交わしていたかもしれない。
自分はそんな二人をビサイドの村で見守っていたのかもしれない。けれど、
今は・・・。
 目の前に漂ってきた一匹の幻光虫に手を伸ばした。その光はつかみ取れる
ことはなく、スッと手を通り抜ける。悲しい、幻・・・。
 ワッカは闇をつかんだ手を下ろすと、ルールーの方に向き直り、毛布の
上から彼女の肩を軽くたたいた。
「宿に、戻ろうか。ユウナ達が心配するぜ」
 チャップのことに関して、今は何も言う言葉が思い浮かばなかった。彼女
が想い出すら忘れてしまいたいと思うのは、仕方ないかもしれない。けれど、
自分は消えてしまった弟のことを忘れることは出来ないのだから。
 その時。堅くうつむいていたルールーが動いた。肩にかけられていた毛布
がばさりと草の上に落ちる。
「・・・・・・え?」
 ワッカは自分の目を疑った。
 孤高の黒魔導師が、今自分の胸の中にいた。

75:壊815
01/12/06 13:57
昼まっから書き込み。

ま、まとまらなかったトコを無理矢理につなげた・・・・
やっとここまできたよ(涙)。
ただし、服を脱がすのに時間がかかりそうだ。
ワッカだし(w

それではでは・・・・・。

76:奈々氏
01/12/06 17:14
>>続き読みたいです。

楽しみにしていまーー

77:R@no-name
01/12/06 22:32 cdfTRxv2
蜜国殿>
許可感謝します。でも読んでから引くのは無しですのことよ(ヲ)

   /////-見えない瞳-/////

 鈍い音を立てて扉が開く。鉄格子。独房というよりも、動物を収容する檻のよう。
「入れ!」
 背中を突き飛ばされ、鉄格子の向こうに転がり込んだ。錆び付いた悲鳴を上げて扉が閉じる。
 遠ざかる足音。
 振り返ると、痩せた男が立っていた。白衣姿の、蛇の目をした男。
「どういうつもりなの!?」
 男は不気味に笑っている。
「こんなところに、放り込んだりして」
 エアリスは、眼鏡の下の光を睨み付けて言った。
「答えてくれたったていいんじゃない?」
 宝条が口を開く。
「隣を見てごらん」
 独房は鉄格子の壁で区切られていて、エアリスが押し込められたのは左の角の部屋だった。宝条が指差した方を見ると、コンクリートの床に、黒い影が横たわっていた。
 壁に歩み寄り、目を凝らしてみる。床に流れ落ちる銀糸。
 長い、頭髪だ。
「君のフィアンセだ」
 その瞬間、背中に冷たい鉄の棒を差し込まれたような気がした。

   //////////

改行の感をつかんでませんゆえ読みにくい箇所はお許しあれ。
続く↓

78:R@no-name
01/12/06 22:37 cdfTRxv2
続き↓
   //////////

 笑い声が、部屋の壁に静かに反響する。
「しばらくは様子見として、間に仕切りを置いてみることにする。互いに相手に慣れてきたらそれを外し、自由に交配できるようにする予定だ」
「ち、ちょっと! 何言ってるの!?」
「優秀な個体と交わり、優れた遺伝子を持つ子孫の種を得る。これは君の一族を救うための切り札。崇高な儀式の始まりだ」
 薄暗い部屋に一層濃い闇が広がってゆく。
「子供を、産めって、こと?」
「君は受精した卵を提供してくれればいい。代理母はこちらで手配しよう」
 エアリスは、声の震えを押しこらえて叫んだ。
「だったら、わたしのお腹から卵を採って、それを使えばいいじゃない!」
「それでは、私がつまらないではないか」
 細い唇の端が上を向いた。
「……悪趣味ね」
 宝条は、ただ、笑うばかりだった。

   //////////
もうちょっと続く↓

79:R@no-name
01/12/06 22:41 cdfTRxv2
着いてきてますか?(爆)↓
   //////////

 重い。
 冷たく、動かない、身体。
 鎮静剤と麻酔薬をまとめて静脈に流し込まれたのではないかと思った。
 それにしては、そんな処置をされた記憶がない。
 完全に麻痺している。
 セフィロスは、一部始終を冷え切ったコンクリートの上で聞いていた。
「食事は朝夕二回、水はそこから自由に飲めるようにしてある。後は、好きなように愛を育んでくれたまえ」
 宝条の顔は見えない。だが、そのにやけた口から愛などという言葉が出てきたのかと思うと、吐き気がした。
 種の救済という名目を振りかざし、怯える娘を犯せと言っている。
 狂っている。
「そうそう……セフィロス、声は聞こえているか?」
 激しい、嫌悪感。
「ストレスを極力少なくするために少し薬を使った。一時間もすれば元に戻る」
 首だけでも起こそうとするが、まだ、身体は重く、自由にはならない。
 辛うじて瞼を開くことができた。薄明かりの中に、赤い星が見える。
 暗視カメラが、確認できるだけで三台。
 全ては無言の目によって監視され、観察されている。

   //////////
続いちゃうぞ↓

80:田中康夫
01/12/06 22:42
FF10を擁護してる馬鹿は死んでください
あのゲーム、普通の人には完全に酷評されまくってます
スゴイのはムービーだけ。
安易に死を扱ったお涙頂戴シナリオ、利己的で自分勝手に喋りまくって泣き喚く
馬鹿主人公、12ちゃんの深夜アニメから飛び出してきたようなオタク受け専用
キャラたち・・・
こんなゲームを支持してる馬鹿がいるのには正直、呆れます
だから最悪の倒産寸前クソメーカー、スクウェアが調子に乗るのです
まあ、もうFFも人気下がりまくりでほっといても消えてくと思いますけど

81:R@no-name
01/12/06 22:49 cdfTRxv2
これ読んだらいったん休憩しましょうね↓
   //////////

「それから、これはお前も十分わかっているとは思うが、くれぐれもプリンセスは丁重に扱うこと。彼女も大切なサンプルだ、無駄に傷つけないように」
 黒い鉄格子の先に、寝台にうずくまっている人影が見えた。
 背中が、震えていた。
 宝条は一言、二言エアリスに話しかけると、部屋を出ていった。
 足音が聞こえなくなり、静寂の風が吹いた。
 未だ石となったままの肉体は、床と同化してしまったかのようだった。瞼を下ろし、呼吸を繰り返しながら、薬の効力が薄れるのを待つだけの時間が続いた。
「……え―」
 声がして、伏せていた瞼の片方を開いた。
「―ねえ……」
 鉄格子の向こうに、薄ぼんやりとした輪郭が浮かび上がる。
 エアリスの声だ。
 格子の隙間から、腕が差し伸ばされる。生死の確認か、セフィロスに触れようとしているらしい。しかし、残りわずかというところで指先は届かない。
 ―よせ。
 そう言おうとして、微かに唇が動いた気がした。
 やがて、諦めたのか、エアリスは腕を引いた。
 闇に浮かぶシルエットをしばし見つめ、ゆっくりと瞼を閉じた。

   //////////
お付き合いいただきご苦労様でした。まだまだ続きますがここでしばし
毒された目を休めてくださいね(逃げ)

82:矧栖鋳鉾 ◆lrGiV56Q
01/12/06 23:01
┌────
│あ、どうもスミマセン、田中康夫がお騒がせしました…すぐに連れて帰って頃しますので。
└──V──
    /⌒\ つ   /\
    /'⌒'ヽ \ つ/\  |
    (●.●) )/   |: |
     >冊/  ./     |: /
   /⌒   ミミ \   〆
   /   / |::|λ|    |
   |√7ミ   |::|  ト、   |
   |:/    V_ハ   |
  /| i         | ∧|∧
   и .i      N /⌒ ヽ) >>田中康夫
    λヘ、| i .NV  |   | |
      V\W   ( 、 ∪
              | | |
              ∪∪

職人の皆様はマターリ作文続けててください。

83:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/06 23:25
>R@no-nameサン
うわー。セフィエア、初めて読まして頂きましたヨー
いいものありがとうです。面白いッス。
つか雰囲気カコ良さげだし。シチュエロエロですし(w
続き楽しみにしてるます!超期待sage

>815サン
じ・・・焦らさないでェェェ

84:R@no-name
01/12/07 00:06 RNOn9rWT
ミナサンアリガトー(涙)
別スレじゃ散々な感じなので若干カラ元気でいきます(謎)
   //////////

 五回目の食事が差し入れられた。
 冷めたスープと、硬いパンが一切れ、トレイの上に乗っている。
 何やらいかがわしい物質が混入している気もしたが、結局、空腹には勝てず、
トレイを受け取っていた。
 スプーンを動かしながら、隣の様子を横目でうかがう。
 寝台に腰掛け、鉄格子の外を見据えているセフィロス。
 捕獲したばかりの獣にも似た、何かを強く警戒する視線。
 トレイの皿がすっかり空になっても、まだ見つめていた。
 その間、セフィロスは石像のように、微動だにしなかった。
「何処、見てるんだろ?」
 エアリスの声に気付き、碧色の双眸が向きを変えた。
 そして、静かに立ち上がると、仕切りの鉄格子に向かって歩いてきた。
 硬い靴の音。
 重量感のある空気が、塊のように近づいてくるのがわかる。
 背筋に、無数の氷の針が突き刺さる。
 エアリスは、無意識に身構えていた。
「……何?」

   //////////
続くのさ↓

85:R@no-name
01/12/07 00:10 RNOn9rWT
正直脱ぎ出すまではダーク風味創作として読むのが良いかと……↓
   //////////

 セフィロスの乱れた髪は、本来の銀の輝きを失い、闇の色を吸って
鈍色に見えた。
 狼の毛皮を彷彿とさせる灰色。
「エアリス……」
 何処か、悲しげな声色。
「来ないで」
 そう言い放ち、エアリスは、鉄格子から離れて立った。
「お願い。わたしに、近づかないで」
 しばらくして、セフィロスが後へと下がる。
 エアリスは、仕切りに背を向けた。
「……聞いてくれないか?」
 セフィロスが言う。
「そうやって、意識するの、やめてよ!」
 片腕を抱き、エアリスは、面を伏せた。
 肌に食い入る爪。
 打ち寄せる恐怖が、心を侵食していく。
「ごめん。でも、怖い……」
 しばし、空白の時が過ぎた。
「オレは、お前を傷つけるつもりはない。それだけはわかってくれ」
「絶対に?」
「ああ」
 エアリスは、少しだけ振り返って言った。
「……わかったわ。けど、わたし、まだあなたのこと、信じたわけじゃ
ないから」

   //////////
もうちょい続く↓

86:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/07 00:14
>>R@no-name
イイ!!!でもsage進行で頼みんまス……
_______

今夜中にがむばって新作upするです。

87:R@no-name
01/12/07 00:15 RNOn9rWT
もう少し短めの方が良かったかなとやや後悔中↓
   //////////

 悲しい目をしていた。
 エアリスは一言も話さず、部屋を仕切る鉄格子に近づこうともしなくなった。
 少し、痩せてきた気もする。
 無理もない。
 当人にしてみれば、獰猛な雄犬と同じ檻に入れられているのと同じなのだ
ろうから。
 不安と恐怖の波に溺れていても、おかしくはなかった。
 一体、宝条はいつまで愚かな実験を続けるつもりなのだろうか。
 監禁までして孫の顔を見ようとするほど、奴は子供好きではなかったはず
なのだが。
 密室の闇に、体内時計が狂い始めた気がする。
 セフィロスは、硬い寝台に身を横たえた。
 大判の毛布と、清潔そうなシーツがせめてもの救いだ。
 力を抜きながら、深く息を吐く。
 少し肌寒い。
 蚊の羽音くらいの音を立てて、暗視カメラが向きを変えた。
 右側に頭を向けた状態で、左右、左奥、右奥の部屋の角、そして天井中央の
合計五台のレンズが、セフィロスを捕らえていることになる。
 エアリスの部屋にも、同じ配置でカメラが仕掛けられているようだ。
 合わせて十台。
 さらに鉄格子の外からも、微かな機械音がする。
 随分凝ったことをするものだ。

   //////////
続きやす↓

88:R@no-name
01/12/07 00:26
こ、これでいいんスカ?>sage進行↓
   //////////

 受精卵採取以外の、別の目的があるのではとさえ思った。
 明らかに効率が悪く、リスクの多い手段をとっている。
 何故、別々に生殖細胞を取り出して、人工授精させないのだろう。
 まさか。
 奴は実験そのものを楽しんでいるのか。
 一瞬の思いつきが頭を駆け抜けていった後、どろりと粘っこいものが、
胸にこみ上げてきた。
「セフィロ……ス」
 エアリスの声だ。
「……!? どうした?」
 寝台から起きあがってみると、エアリスは仕切りのすぐ前に立っていた。
 酷くか細い声に、セフィロスは、不安をあおられた。
 毛布を肩に掛け、寄りかかるように、鉄格子に掴まっている。
「さむ、い……」
 顔をよく見ると、頬の肉付きがうっすらと落ちているのがわかった。
 精神的なストレスで体調を崩し、風邪か何かになったのかもしれない。
 振り払われることを覚悟で、鉄格子の間から手を伸ばし、エアリスの肩から
首筋に触れた。
 その上に、エアリスは無言で、自分の手を置いた。
 少し、指が冷たかった。

   //////////
まだまだ脱ぎません(ゴメソ)↓

89:R@no-name
01/12/07 00:31
そして続きます↓
   //////////

 温もりに触れながら、ゆっくりと手を握った。
 レザーの手袋に包まれた、大きな手。
「熱っぽくないか?」
 力が入らない。
 悪寒に、身体が震えた。
 セフィロスは鉄格子から離れ、独房の外に向かって叫んだ。
「宝条! 聞いているか宝条!! 今すぐ実験を中止しろ、エアリスの様子
がおかしい!」
 激しく鉄格子を叩く音がする。
 返答は、なかった。
 叫びは壁にこだまするばかりで、誰一人、闇に塗りつぶされた扉から入っ
てくる者はいなかったのだった。
 エアリスは、コンクリートの床に膝を着いた。
「おい、大丈夫か?」
「ん……」
「使え。身体を冷やすとよくない」
 格子の隙間から差し出されたのは、セフィロスの部屋の毛布だった。
「けど」
「オレのことは気にするな。使ってくれ」
「……ありがと」

   //////////
そこそこラヴくはなりましたが↓

90:R@no-name
01/12/07 00:34
まだラヴい止まり↓
   //////////

 エアリスは、一つ頷いて毛布を受け取った。
「具合の悪いところは?」
「ちょっと、頭が重い感じする」
 大きな手が、エアリスの額に触れた。
「少し熱があるな。大事にならなければいいが」
 セフィロスの手。
 懐かしい、人の温かさがした。
「わたしのこと、心配?」
「……ああ」
 少し当惑気味に、セフィロスは言った。
 そして、鉄格子の反対側で、エアリスと向かい合って座った。
「優しいんだね」
 無言。
「あのさ……お願い、あるんだけど、聞いてくれる?」
「何だ?」
「手、握ってて」
 エアリスは、鉄格子の向こうに手を伸ばした。
「これでいいのか?」
 セフィロスはその手を握り締めて言った。
 しっかりと、両手で包み込むようにして。

   //////////
しっかしうちのほーじょーは(中略)↓

91:R@no-name
01/12/07 00:39
書き手に似て外道全開でございます(滅)↓
   //////////

 食事係の後に続いて、痩身の男が入ってきた。
 宝条だ。
「いい雰囲気じゃないか」
 様子を眺めながら、その目は、レンズの奥で笑っていた。
「何をしに来た」
「エアリスに薬を」
「何故あの時来なかったんだ!」
 声に驚いたのか、仕切りの向こうで眠っていたエアリスが目を覚ました。
「しばらく様子を見させてもらった」
「何を言っているんだ、本当に苦しんでいたのがわからなかったのか!」
 セフィロスがそう言った途端、宝条は気が触れたように笑い出した。
「……何がおかしい」
「いや、失礼。……ガスト博士の残した資料の中に、興味深いものがあったの
を思い出してな」
 宝条が一人語る横で、係の男が食事の用意を進めていた。
「確か、繁殖の準備が整った個体には、まれに微熱の症状が表れるという―」
「ふざけるのもいい加減にしろ!!」
「―冗談の通じぬ奴め。まあいい」
 まるで、宝条は反応を楽しみながら言葉を選んでいるかのようだった。
 食事係が、エアリスの部屋にトレイを差し入れる。
 セフィロスのトレイの上に、宝条は水を注いだ紙コップと剥き出しのカプセル
を置いた。

   //////////
そろそろエロくなるか……↓

92:R@no-name
01/12/07 00:43
続く~↓
   //////////

「これを飲ませてやれ」
 トレイを置くと、男と宝条は部屋を後にしていった。
 隣のエアリスを見ると、寂しげな目で宝条らが出ていった方を見つめていた。
 セフィロスは、紙コップとカプセルを手渡しながら言った。
「気にするな。さっきのことは、奴の出任せに決まっている」
「ん……」
 受け取ったエアリスは、コップの水と一緒に、小さく喉を鳴らして飲み下した。
「ただの風邪さ。薬も飲んだのだから、すぐ治る」
「うん」
 エアリスは頷き、残った水を口に含む。
「でも、ね」
 手の中の空になったコップを、しばし見つめ、エアリスは言った。
「わたし、なんか変かもしれない」
 濡れた瞳が訴えかける。
「だって、わたし……」
 セフィロスは、続く言葉を遮った。
「もう、言うな」
 できることならば、ささやきをこぼす唇を、今すぐに封じてしまいたかった。

   //////////
ここんとこ、知り合いに「薬物プレイ」言われました(凹)
一時休憩タイムです。ご苦労様~。

93:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/07 01:52
>>R@no-name サマ
ウザい注文に速やかな反応、感謝ッス。乱入スマソでした。
セフィエア良い感じです~崩壊前セフィ萌!てかイメージ浮かんじゃいます。
____
絵、完成成らず、、、回線切って(略)す。

94:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/07 10:27
生まれて初めてセフィロスカコイイとオモタヨ・・・・
こういうのも有りか・・・・

>ジントニサン
焦らず製作がんばってくださいマセー
マターリお待ちしておりマス!

95:R@no-name
01/12/07 23:19
蜜国殿>
どもどもです。まだまだガツンとなりますのでお楽しみにぃ。

ジント二殿>
うす、適切指導サンクスでした(礼)
   //////////

 宝条の言っていたことは関係ない。
 それは、自分もよく知っているはずだった。
 けれども、振り切れない、別の理由があった。
 見られることも、近付かれることも拒んだのに、エアリスは、意識していた。
「……セフィロス」
 仕切りの向こうの、長い銀の髪をした男を。
「エアリス?」
 寝台で横になっていたセフィロスが起きあがった。
「どうかしたのか?」
「あ、ごめん。何でもないの」
 思わず、視線をそらしてしまった。
 言おうとした言葉が、出ない。
「エアリス、聞いてくれるか?」
「何? いいよ」
「お前に、謝らなくてはいけない」
 セフィロスは少し顔をうつむかせた。
 沈黙が、静かに舞い降りた。
「いいよ、言ってよ」
 エアリスは言った。
 伏せた表情の中に、奥に秘めた感情の揺らぎを感じた。

   //////////
以降無口にいきやす↓

96:R@no-name
01/12/07 23:22
   //////////

「……オレ、本当は―」
 言葉が途切れると同時に、セフィロスの手が、指先が、エアリスの髪に触れた。
 指は頬を撫でて、おとがいの下に潜り込む。
 ずっと思っていた。
 同じ気持ち。
 エアリスは、手の動きに従い、顔を上げた。
 身体の距離をできるだけ近づけて、鉄棒の隙間からセフィロスの肩に腕を伸ばす。
 唾液を含ませた舌先が、乾いた唇を濡らす。
 微妙な触れ合いを繰り返し、二人の唇は、どちらからともなく重ねられた。
 無慈悲なる神よ、見ていますか。
 獲物は仕掛けを踏みました。
 罠の入り口を開いてください。
 鉄格子に重い振動が走ったのは、次の瞬間のことだった。
 低い唸りを上げて鋼鉄の仕切りが上がってゆき、分断されていた空間が一つ
になっていく。
 鉄の境界線が消えた時、最初に歩み寄ってきたのはセフィロスの方だった。
 エアリスは、その両腕に抱かれながら、深く浸透してゆく何かを感じた。
「―済まない」
「ううん、いいの」
 そう言って、セフィロスの胸に頬を寄せた。
「なんか。なんだか、すごく嬉しい……」
 そして、二人は、同じ寝台で眠りについた。

   //////////


97:R@no-name
01/12/07 23:26

   //////////

 強く、抱き締めていた。
 身体を重ねることもなく、ただ、その柔らかな肉体を抱き締めていた。
 それ以上のことは求めず、また、それだけで十分だった。
 求めていた温もりに触れ、満ち足りていた。
 緩く波打った髪を撫でながら、セフィロスは、眠りについた。
 目が覚めると、腕の中にはエアリスがいて、そっと微笑んで耳に口付けを
してきた。
 セフィロスは、無垢に輝く瞳を、決して曇らせたくないと思っていた。
 一時の欲望に駆られたがために、自らの手で傷つけるような真似はしたくない。
 例えその肉体に触れることを許されても、気持ちは同じだった。
 だが、すぐに気付いた。
 束縛こそが、最も効力のある催淫剤だということに。
 おぼろげに揺らめいていた炎は、徐々に深く、鮮明な赤の色に変わり、
頭蓋の裏を這うように広がっていく。
 何度もみ消しても、心に残った火照りから、また、新たな炎が生まれてくる。
 埋まらない虚空。
 仕掛けの餌を食い尽くした獲物は、徐々に飢えながら猟師に仕留められるのを待つ。
 時には、互いに慰め合うこともした。
 しがみつくように抱きしめ合い、刹那の花園に身を投じた。
 思いを確かめる度に、更に深みへと沈んでゆく。
 濡らしたシーツで拭っても、落としきれない汚れが重なっていった。
「まだ、起きてる?」
 横になって背中から腕を回していると、エアリスは呟くように、そう言った。
「こんなこと、いつまで続くのかな?」

   //////////


98:R@no-name
01/12/07 23:29

   //////////

「さあ、わからない」
 寝返りを打つように向き合って、エアリスは言った。
「いいよ」
「何が?」
「わたしのこと、抱いて」
 限界まで張りつめていた何かが、鮮やかに断ち切られた。
「馬鹿を言うな!」
 突然のことに、思わず口調に力が入る。
「本気、だよ」
 小さく頷き、そして、両腕を身体に伸ばしてきた。
「……後悔するかもしれないぞ」
「セフィロスは、わたしのこと、嫌いなの?」
 違う。
 全身の血が焦げ付きそうなくらい、好きだ。
「もし、オレがお前を抱いたら、奴等の……宝条の実験材料にされるんだぞ!」
 二人の血を引く子。そして、エアリス自身も。
「それは、辛いし、悔しいよ」
 眼差しが暗く沈んだが、ほんの一瞬のことだった。
「けど、わたし、あなたのこと好きだから」
 唇に微笑みを浮かべ、エアリスは毛布の下から、セフィロスの手を握った。
「後悔なんかしない」
 握り合っていた手が離れ、腕を伝い、互いに身体を求めて彷徨う。
「苦しいの。このままじゃ……」

   //////////


99:R@no-name
01/12/07 23:34

   //////////

 闇に消えてしまいそうな声。
 セフィロスは、これから始まろうとする愚行でしか、エアリスを救えない
自分を、深く呪った。
 だが、それは同時に、現状で施せる、最大級の愛の償いでもあった。

 逞しい腕が、エアリスを抱き寄せる。
 自然に瞼を伏せ、長いキスを交わした。
 次の瞬間、釣り糸を巻き上げるような音が微かに聞こえた。
 全ての暗視カメラが、同じ対象にレンズを向けたのだ。
「見られてる?」
 エアリスの声に、下の方からワンピースのボタンを外していたセフィロスの
手が止まる。
「恥ずかしいのか?」
「ん、ちょっと……」
 エアリスは、カメラを気にしていた。
 指の慰めを受ける時も、腰から下を毛布で隠していたし、今、二人は肩から
毛布をかぶっている。
「見られるのは嫌いか?」
「なんか、変な気持ちになる……それに」
 途中で、エアリスの唇は塞がれた。
「……! ちょ……っ」
 薄く開いた隙間に、唾液を絡めた舌をねじ込ませ、セフィロスは激しく、
言葉を、唇を奪い取った。

   //////////
生殺し休憩御免(爆)

100:壊815
01/12/07 23:44
休憩中に失礼をばっ

>R@no-nameサマ
ををっ 7ですな! 自分もFFXのをやっておきながら、
他のシリーズのも読めて幸せです。
FF7のインターやりたくなってきちゃった。
テンポいいですね、私も見習いたいです・・・がふっ

>蜜国サマ
どうもそちらサマのワッカとは違って思い切りが
めちゃくちゃ悪いようで・・・・(爆)<ワカ

>ジントニサマ
外野ものながら、次のを楽しみにしておりマスるぅぅ

101:R@no-name
01/12/08 00:52
815殿>
一部「改行しすぎじゃボケェ」と怒られたので行詰めてます(笑
わざと段落を短く区切る書き方をしていたので……。
   //////////

 エアリスは、それを受け入れ、自分の舌を絡ませた。
 互いの口角から、甘い水滴が流れ落ちてゆく。
「少しどかすぞ」
 セフィロスはそう言って、かぶっていた毛布を、腰の辺りまで下げた。
 中にこもった熱が、外気に解き放たれた。
「やっ……!」
 エアリスは、胸の辺りまでボタンを外された前を押さえて、身をよじらせた
が、腕を押さえつけられ、寝台に仰向けにさせられた。
「隠さなくていい」
 広がった裾を腰まで押し上げた。
「……でも……」
 監視の目が気になる。
「オレが隠してやる……」
 セフィロスは膝で脚の間に割り込み、上半身を重ねるように倒していった。
 自らの肉体で、闇からの視線を遮るように。

   //////////


102:R@no-name
01/12/08 00:55

   //////////

 あらわになった太股を指先がなぞり、下着に伸びていく。
 汗で湿った肌に布が引っかかった。
 布がはぎ取られ、滑らかな肢体の輪郭が、薄闇の中に浮かび上がる。
 吐息は甘い芳香となって、周囲に満ちていく。
 上気した肌の匂いが、鼻腔に流れ込み情炎をあおる。
 ふくらみに手を添え、硬く上を向いた先端を指の間で擦る。
 もがくエアリスの手が、セフィロスの身体を押しのけようとする。
 それを背中に受け流し、舌と歯で、耳の縁を愛撫する。
「や、あ……っ」
 首筋の緩やかなくぼみをなぞるように舐め、手の中の柔らかなものを、
静かに揉みしだいた。
 胸元に強く口付けを残し、添えていた手を茂みの奥に滑らせていく。
 熱を帯びた肉の隙間に触れると、途端に、ほころびは開き、あふれ出た
蜜が指を濡らした。
 内壁を傷つけぬよう、手袋をしたまま、二本の指を差し入れる。
 甘露を十二分にふくんだ果実を、口内ではしたなく噛み潰すような音が、
見えざる視線の監視下に響く。
「んうっ! ……あ、あっ!」
 緊張した首筋をほぐすように、前歯を肌に立てる。
「じっとしろ」
 指と手のひらを押し当て、探り出した熱い一点に触れた。

   //////////


103:R@no-name
01/12/08 00:59

   //////////

 それを、丹念に指先で撫でる。
「声出したければ、していいぞ」
「いいよ、だいじょぶだよ」
 そう言って、深く息を吐く。
 しかし、呼吸はまた、荒く、激しく繰り返される。
 押し隠せない興奮と、理性をむしばむ悦楽の波。
 耐えようとして、身体は再び緊張し、強ばる。
「もう少し、力抜いて……」
 無駄に力が入ったままでは、次の段階への妨げになる。
 セフィロスは、充血した蕾を指の間に挟み、擦り合わせた。
 あふれた蜜をすくい上げ、露出した先端を潤わせながら。
 指先に力を込める度に、恥じらうような歓喜の悲鳴が、エアリスの唇から
こぼれ落ちる。
 次第に、張っていた筋肉が弛緩していくのを感じた。
「……いくぞ」
 谷間を離れたセフィロスの手に、細い指が絡みつく。
「……お願い。最後まで、離さないで……」
「ああ……わかった」
 両膝を開き、すっかり潤んだ谷間に口付けすると、指の時よりも更に
優しく、ゆっくりと挿入していった。
 脈動する異物の進入に、ひくん、と肉壁が痙攣する。
「んくっ! う……んっ、セフィ……!」
 柔らかく熟れた幾重もの襞が、セフィロスを包み込み、更に奥へと誘う。

   //////////


104:R@no-name
01/12/08 01:04

   //////////

 熱を帯びた最深部に到達すると、泉の底を、静かに攪拌した。
 最初は、浅く内側を探るように擦る。
 隙間なく埋め尽くされ、二人は完全に密着していた。
 反復は大きく、深く、加速していく。
 押し寄せる快感に貫かれ、エアリスの肉体は震え、跳ね上がった。
 その度に、セフィロスもまた、同じ喜びを感じていた。
「……愛してる……」
 自然に、口から出た言葉だった。
 腰骨に手を置き、繋がりを更に深いものにしようとする。
 じわりと熱い感触が広がっていく。
「あふっ……う、んんっ……!!」
 エアリスは甘い悲鳴と共に、一際きつく、セフィロスを抱きしめた。
 同時に、奥底からこみ上げてきた飛沫が、内部に激しく噴き出した。

   //////////


105:R@no-name
01/12/08 01:06
   //////////

 意識も何もかもが混ざり合い、一つになって溶けていく。
 長い放出の後も、身体を寄せ、指を絡めていた。
 絶頂の余韻を残す内部に自分を残したまま、満ち足りた心地よさに、身を
任せる。
 まだ熱の冷めない吐息を繰り返す様が、胸に沈みだした罪悪感を押し出す
ほど、胸を締め付ける。
 エアリスの伏せた瞼に、口付けをした。
 小さな滴が唇に触れる。
 涙。
「……エアリス……」
 静かに自分のものを引き抜くと、二人分の体液が糸を引いて滴った。
 シーツの端でそれを丹念に拭い取ってやり、乱れた着衣を元に戻す。
 セフィロスは、汗ばんだ髪に指先を入れ、小さな頭をそっと胸に抱き寄せた。

   //////////
イッた後も続くじぇ↓

106:R@no-name
01/12/08 01:12

   //////////

 浅い微睡みの中で、穏やかな疲れを感じていた。
 いつからか聞こえてくる、力強い鼓動。
 目を開くまでもなく、エアリスは、今の自分の居場所を察することができた。
 暖かい素肌。
 胸元の露出した肌に、寝返りを装って唇を当てる。
 微かな下腹部の違和感。
 それは、愛する者と一つになれたことの証。
 鈍痛を伴って、行為の熱いうずきが蘇ってくるような感覚。
 手を当てれば、まだ火照っているような気さえした。
「セフィ……」
 肩に触れていた手のひらが、ゆっくりとエアリスの髪を撫でる。
「起きたのか?」
「……うん」
 心なしか、目を合わせるのが恥ずかしかった。
 下顎の輪郭に手を沿えて、エアリスの顔を引き上げさせると、セフィロスは
軽く唇を重ねた。
「大丈夫か?」
「ん、だいじょぶ。けど、もうちょっと寝てようかな」
「……そうじゃない」
「え?」
 髪に触れるセフィロスの手が止まった。
「本当に、あれで良かったのか……?」

   //////////


107:R@no-name
01/12/08 01:15

   //////////

 そう言うセフィロスの肩に腕を回し、エアリスは、顔のすぐ側で微笑んで
見せた。
「嬉しかったよ」
 逞しい首を腕に抱いて、襟元に顔を埋めた。
「……すっごく、嬉しかった。こんなに、わたしのこと、愛してくれてるん
だって……」
 耳元で、吐息が震えていた。
「本当に、嬉しかった。セフィのこと、感じちゃっ……た」
 瞬間、頬を熱いものが駆けていった。
 穏やかな空白の後に、エアリスは、再び浅い眠りについた。
 幸福な時間だったが、それは長くは続かなかった。
 不意に、セフィロスが上半身を起こした。
「起きられるか?」
 エアリスの肩を揺り動かす。
「……何?」
「来る」
 鉄格子の向こうに、セフィロスは視線の先を固定していた。
 何事かとたずねようとした矢先に、微かながらも、確実に近付いてくる足音
が、エアリスの耳にも入ってきた。
 実験は終わったのだ。

   //////////


108:R@no-name
01/12/08 01:19

   //////////

「エアリス」
 闇の中からドアが開く。
「絶対に助けに行く。それまで、待っていてくれるか?」
 人影が、一つ。二つ。
 エアリスは、頷いて返し、セフィロスと最後の抱擁を交わした。
 鋼の扉が開け放たれる。
「さあ出るんだ」
 声は扉の外からだった。
 セフィロスは腕をほどき、そっと肩を叩く。
「男は動くな、そのままでいろ」
 エアリスは、寝台から立ち上がった。
 少し、足下がふらつく。
 扉に向かって、足を踏み出した。
 後ろは見ない。
 振り返ってはいけないと、そう思ったから。

   //////////
休憩ナリ~。

109:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/08 20:56
あれま、千一夜dat落ちしちったか・・・?

>R@no-nameサン
仄かに切なさ(・∀・)禿イイ!!
久方ぶりに7再プレイしようかしらん~

ああ、アタイも続きがんばろう

110:R@no-name
01/12/08 23:18
蜜国殿>
このばやい、あまり楽しそうにプレイされてはどうかと思われ。
   //////////

 独房から連れ出されたエアリスは、幾つかの検査を受けた後、身体をきれい
にするように言われ、シャワー室に連れて行かれた。
「ゆっくり汗を流してこい」
 去り際に、宝条はそう言った。
 何もかも見通しているかのような目。
 事実、全てを見ていたのだろう。
 やり取りされた会話から、一瞬の身振り手振りの動きまで。
 そして、二人の一部始終を。
 久しぶりに浴びる温水は心地良かったが、決して、気持ちが晴れることは
なかった。
 ソープを洗い落とした、自分の身体を見つめる。
 暖まった肌に、赤い印が浮かび上がっていた。
 胸の刻印に指先を置き、点々とセフィロスが残した愛撫の名残を、順に
確かめるように巡っていく。
 声と言葉が蘇り、身体の芯が痺れて、動けなくなる。
 肌を伝う滴。
 念入りにタオルで拭き取っても、しばらく止まらなかった。
「おい、早くしろ」
 シャワーカーテンとドアの向こうから、研究員の男が言った。
「……はい」

   //////////


111:R@no-name
01/12/08 23:24

   //////////

 数分後、エアリスは、シャワー室を後にした。
 用意された服を身につけ、半乾きの髪を肩に流している。
 時折、頬に冷たい水滴が当たるのを感じながら、廊下を歩いていった。
 無機質な空間が続く。
 先頭を歩く研究員が、T字路を左手に曲がろうとした。
 その時だ。
 何かに驚いたように足を止め、突然走り出したかと思うと、男は曲がり角
の向こうに姿を消した。
 男はすぐに戻ってきた。
 低く短い悲鳴と同時に、宙に浮いた痩身が、ワンバウンドしてエアリスの
目の前に落下してきたのだ。
 エアリスは、声を上げた。
 だが、一瞬の恐怖は、すぐに無言の驚きと喜びに変わった。
 曲がり角から、静かに現れた黒い人影。
 初めて気付いた、碧色の瞳の輝き。
 白銀に光る髪は、闇の底に縛り付けられていた時よりも、遥かに強く煌め
いている。
 数人の気を失った警備員を背にして、薄く流れるような唇が、微かに微笑
えんだ。
 エアリスは立ちつくしたまま、差し伸ばされた腕の中に導かれていった。
 真っ先に駆け寄ろうとしたのだが、足が思うように動かなかったのだ。
 そのことに、セフィロスが気付いていたのかどうかはわからない。
「あ、あぁ……」
 嗚咽に押し潰されて声にならない。

   //////////


112:ギコガード ◆FFDQ/roc
01/12/08 23:27
千一夜スレ、見事dat落ちしちゃいました(;;;´Д`)
最近忙しい(てか、休みがない)せいで保管が進んでなくて
申し訳ない。次スレ立ても保管作業も手が空き次第
やっていくんでしばしお待ちを~(´Д`)

113:R@no-name
01/12/08 23:29

   //////////

「捜したよ、エアリス。待ったかい?」
 胸元にしがみつき、何度も横に首を振った。
「少し騒がしいことになってしまった。許してくれ」
「どうして? なんで、セフィロス、ここに?」
 エアリスに投げかけられる、鋭く、研ぎ澄まされた硬い氷のような、しかし、
微かな温もりを内に秘めた眼差し。
 冷たい色をした瞳なのに、何故か、とても暖かい。
「助けに行くと言ったはずだ」
 言葉の最後に、セフィロスはエアリスの眉間に小さくキスをした。
「エアリス、お前を離したくない……」
 身体を包み込む黒い両腕が、静かに力を緩めていく。
「行こう」
「……何処へ逃げるの?」
「宝条の手が及ばない場所へ」
 エアリスの手を取り、続けてセフィロスは言った。
「オレと、お前の二人だけになれる何処かに」
 リノリウムの床を蹴る靴音が、通路に響きわたる。
 エアリスの足は、走り出していた。

   /////End/////

コピペ中に脱字見つけてヘコ~(爆)
こんなモノですがお楽しみいただけましたきゃ?>ALL

114:ギコガード ◆FFDQ/roc
01/12/08 23:31
ゴメン、割り込んじゃった……
これ、保管していいの? しない方がいい?>113

115:R@no-name
01/12/09 00:30
ギコ殿>
時と場所に余裕が在れば、是非という形で>保存

コレと別に書き下ろしてもいいですけど、クジャガネとシーユウ、
夜這いモノならどっちが良いですか?<殴

116:名無しさん@LV2001
01/12/09 13:38
>115
ど、どちらもキボーン(ボソーリ)

117:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/09 13:55
>ギコガードサン
いつもご苦労様でス~
何やらお忙しそうな気配・・・お世話になるばかりで申し訳ないッス


>R@no-nameサン
ありがとうデスーオモシロカタヨ!
おらももっと短く纏められるように精進せねばなんねえナ(苦
次作も禿しくキボンです。
と、とりあえずクジャガネ見てみたいかも・・・・

118:壊815
01/12/09 14:23
>>115サマ
お、同じく両方・・・・(カサコソ)

119:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/09 14:31
ク、クジャガネ…………ハアハアハアハア。

日曜の午後も皆様マターリ昼ネットのようですね(W
かくいう折れもこりこり姉妹絵作画中でフ。んー、モぐるみ描くのが
楽スィー。

120:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/09 19:02
URLリンク(www.zero-city.com)

というわけで連カキコ。>>66のあたりの、姉妹絵でス。
百合臭くならんよう注意したんですが…………;;;
毎度汚い塗でお目汚しスンマッソ!!てかセンスに乏しくてマジ子房……

121:名無しさん@LV2001
01/12/09 22:53
絵、見られないんですが・・・自分だけ?

122:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/09 23:34
>>121
なぜか画像ファイルが消えたようです。7時頃は見れたのにー?
うぷし直しました。ん、なんどあげてもマズいもんはマズい…(了)

123:壊815
01/12/09 23:34
>ジントニサマ
ルールーのかわいくて色気があるところ・・・
相変わらず鼻血ものっす・・・・♪♪♪

イラストはとりあえず私の所では問題なく見えるのですが。

124:名無しさん@LV2001
01/12/09 23:46
見られましたYO!すばやいフォロ~ありが㌧vv
ルー姐さんの袖口まできちんと描きこんであってとってもステッキ♥

125:R@no-name
01/12/10 01:52
ミナサントテモトテモアリガトー。
甘ったれモグばちぐーです>ジント二殿

民主主義と需要と供給の掟に則って(謎)クジャガネいくです~。
   //////////

 ジタン達がウイユヴェールから帰還するまでの間、残った仲間は人質とし
てクジャの居城に捕らわれることになってしまった。
 ガーネットことダガーはその中の一人だった。
 深夜、牢獄の扉が開く。
「ガーネット様、起きてください……ガーネット様……」
 重い瞼を上げると、顔をすっぽりとヴェールで隠した女性が立っていた。
クジャに仕えている侍女のようだ。
 ダガーは、何処へとは告げられぬまま、とある部屋に連れてこられた。
「よく来たね。待っていたよ」
 そこには、あの男が待っていた。
 磁器人形のように白く澄んだ肌、ガラスのように硬く冷たい瞳。クジャだ。
「入っておいで」
 ダガーが部屋の中程にまで進むと、クジャは侍女にも部屋に入るように言
った。侍女はうやうやしく礼をして、ダガーの数歩後ろで立ち止まった。
「何か、私に用があるのですか?」
「遅くに呼び出して済まないね。けど、他の仲間に見つかったら、君も困る
だろ?」
「……何を言ってるのですか?」
「わからないかい?」
 ゆっくりと歩み寄るクジャ。
「……何も知らないお姫様だ」

   //////////
続くでふ。

126:名無しさん@LV2001
01/12/10 16:45 7KI9x99Q
下がり過ぎですので上げます。
執筆者の皆様頑張って下さい。

127:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/10 18:25
>ジントニサン
うおぉぉうブラボォォォオオオー!!ユウナん、抱き締めてえ・・・・・・ハァハァ
ヤパーリオナゴの肩の細いラインがステキすぎるますー。理想!

>R@no-nameサン
イヤン、クジャガネ始まってるう
続き楽しみッス!

アタイの方の続きはもうチョト待って下さいマシ
長くなりすぎて削り中であります・・・・むぅうう

128:R@no-name
01/12/10 22:40
緊急連絡です。
筆者脳内の海馬メモリエラーによりエンプレス幽閉時点ではガーネットの失語症が
回復していないのをすっぽり忘れていたことが判明しました。訂正版をここに
再度アップしますご迷惑をお許しください(倒)
   //////////

 ジタン達がウイユヴェールから帰還するまでの間、残った仲間は人質とし
てクジャの居城に捕らわれることになってしまった。
 ガーネットことダガーはその中の一人だった。
 深夜、牢獄の扉が開く。
「ガーネット様、起きてください……ガーネット様……」
 重い瞼を上げると、顔をすっぽりとヴェールで隠した女性が立っていた。
クジャに仕えている侍女のようだ。
 ダガーは、何処へとは告げられぬまま、とある部屋に連れてこられた。
「よく来たね。待っていたよ」
 そこには、あの男が待っていた。
 磁器人形のように白く澄んだ肌、ガラスのように硬く冷たい瞳。クジャだ。
「入っておいで」
 ダガーが部屋の中程にまで進むと、クジャは侍女にも部屋に入るように言
った。侍女はうやうやしく礼をして、ダガーの数歩後ろで立ち止まった。
「遅くに呼び出して済まないね。けど、他の仲間に見つかったら、君も困る
だろ?」
 ゆっくりと歩み寄るクジャ。
 思わずダガーは後ずさったが、逃げ道を塞ぐように、背後には侍女が立っ
ている。
「どうしたんだい? そんなに怖がらないで、僕の方を見てごらん」

   //////////
続きは23:30以降アップ予定。暫しお待ちを。

129:R@no-name
01/12/10 23:58
20分オーバースマソ……。
   //////////

 視線を床に向けるダガーの前で膝を着くと、痩せた指を絡ませるように、
その手を握った。
「本当は君の側へ行きたかったんだけどね、奴等に気付かれたくないから、
君を呼ばせたんだ」
 手を口元へ引き寄せてゆき、クジャは唇を触れさせる。
 驚いて手を引っ込めようとしたが、クジャの指は針金のようにきつく、
ダガーの手に絡み付いている。
 立ち上がるクジャ。
 わざと力を込めながら手を握り締める。
 ダガーがついに声にならない悲鳴を上げると、ようやくクジャは指を緩めた。
「……着いておいで」
 案内された先は、城の外にせり出した広いバルコニーだった。
 薄い絹の天外が張られた下に、立派な寝椅子が置いてある。
 寝椅子にクッションを並べていた、やはり長いヴェールを被った侍女が、
クジャが入ってくるよりも先にひざまづいてた。
「そこに座って」
 言われるがままにするダガー。
 二人の侍女は天蓋の裏へ姿を消した。
「君、とても可愛いね」
 するりとクジャの手が伸びてきて、四本の指がダガーの頬と髪に当たる。
 驚いて目を見開く様に、口角を上げて笑うクジャ。
「それに、いつも仲間達に愛されている……そうだろ?」

   //////////
続くデス。

130:元祖目次屋
01/12/11 16:04
蜜国頑張ってるな。
期待してるぞ。

131:R@no-name
01/12/11 22:24
続きお届け~。
   //////////

 クジャは黒髪を指に絡ませながら、それが不可能なことだと察するまで、
ダガーの返事を待った。
「そっか、君、口がきけないんだったね」
 震えるばかりの唇に、そっと指を当て、静かになぞる。
「僕も、君をうんと可愛がって、それから抱き締めて……愛してあげたいんだ。
だけど、いつも奴等が邪魔をする。特にジタンって名前の奴がね」
 胸の奥で、何かが弾けた。
 徐々に強く脈打ち始め、激しくなっていく。
「だから、君をこうして呼び出したのさ……僕の愛を、君に伝えるために」
 寝椅子に腰を下ろすクジャ。
「知ってるよ。君はジタンの奴が好きなんだろ?」
 強ばって膝の上に重ねられたダガーの手に、クジャの手が触れる。
「けど、そんなことは僕の感情には関係ない」
 クジャの手は蛇のようにしなやかに、そして素早くダガーの身体を捕らえた。
「ガーネット、……僕の恋人にしてあげる」

   //////////
今回はエロモード入るの早めかも。続く。

132:名無しさん@LV2001
01/12/13 14:52
保全

133:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:17
かつてない程間を空けてしまいスミマセン

血涙流しつつ、職場から続きウプ。

134:『Intermezzo』 @蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:20
「男の子なんて、大抵勝手なものよ・・・・・・・というより、年齢は関係ないわね。男は幾つになっても
永遠の三歳児よ。理不尽だけど、結局、私たちが大人になるしかないの」
まかり間違えば陳腐な口上も、ルールーが口にすると、まるで賢人の遺した金言ででもあるかのよう
な貫禄と重みを湛えて耳に響く。
「それとも、ティーダの事決定的にイヤになる位、やり合っちゃった訳?」
「ううん!違うの!そんなこと、ない・・・・・あ」
反射的に力強く否定してしまい、ユウナは赤面した。 ルールーが一層可笑しそうな顔をする。
「ま、御馳走様ですこと。それじゃ、仲直りも早そうね?」
「うん・・・・・・」
ユウナの表情は、再び沈む。どうしよう。ルールーに、ホントの事を言って相談しようか。でも・・・
こういうのって、やっぱりすごく恥ずかしい。
「・・・ねえ、ルールー?」
「ん?」
「わたしって・・・・コドモ、なのかな」
結局、おそろしく遠回しな切り出し方になってしまった。ルールーはふむ、と膝に肘を突く恰好で
こ ちらに身を乗り出した。香水の柔らかい香りがふわりと近付き、不安定に惑う気持ちを僅かに宥
めてくれる。
「わたし、ティーダのこと、大好きだよ。何時だってありのままのわたしのこと、全部受け止めてくれ
るもの。だからわたしも、同じように受け止めてあげたい。でも・・・・・・」
あの瞬間は、脳裡にあまりにも強烈に焼き付けられ、悪い夢のように何度も繰り返し再生される。
猛々しさを剥き出しにした、知らない男の子のようなティーダ。草の上に組み敷かれ、悲鳴を上げ続
けている自分。生々しい行為には、総毛立つような嫌悪と恐怖しか感じなかった。両手で自分の肩
をぎゅっと抱きしめ、ユウナは慎重に言葉を探る。
「なんだか、自信なくしちゃって・・・・初めて、ティーダが怖いって思ったの」
「押し倒されでもした訳?」
「・・・・えっ・・・・・・」
悶々と抱える秘密をいともあっさりと言い当てられ、ユウナは白く固まったのち、ぼんと発火した。
ルールーは、他意無く笑いながら硬直した妹の髪をくしゃくしゃと掻き回す。
「厭だ、冗談よ。そんなに固まらなくったって」

135:『Intermezzo』 @蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:23
「えっ!?やだ・・・あ、ううん、私は・・・別に・・・・」
支離滅裂な言葉を並べながら、ユウナは不自然に早まる動悸を押し隠そうと懸命に努めた。話を
核心に持ってゆく絶好の機会を逃したというのに、冗談で済んだ事に安堵する気持ちの方がやはり
強い。
「そういう所は、確かに子供かもね。もう17なんだから。いつティーダとそういう事になっても、
ちっともおかしくはないわよ」
「ルールー!?」
ユウナはぎょっとして顔を上げる。多分に揶揄いを含んではいたが、ルールーにしては珍しく大胆な
発言だった。
「あら。私がこういう事言うと似合わない?」
ルールーは婉然と微笑み、少し意地悪く言葉を足した。
「あんたは少し潔癖な気があるから。随分、あの子も我慢してるんじゃないの?」
「・・そんなこと・・・・私・・・・」
何と応じれば良いものやら分からず、ユウナは身の置き所無くもじもじと俯いてしまう。 足元を走り
回っていたモーグリが、きゅっとブーツに抱きついてユウナを見上げた。
「ふふ、なんて・・・・ね。ごめん。今のは酷い言い種だったわ。あんた達、仲が良ろし過ぎるようです
から、少し妬けちゃった」
しなやかな指で、額をつんと優しく突つかれる。ユウナは俯いたまま、膝の上に置いた掌をぎゅっと
組み合わせた。
「そういうの・・・・・わたし、厭だ」
「え?」
「厭なの。わざわざ恥ずかしい事しなくたって、キスしたり、手を繋ぐだけでも気持ちは伝わるのに」
驚いたようにユウナをまじまじと見つめ、一瞬のちルールーは盛大に吹き出した。
「莫迦ねえ、この娘ったら!人間だってたかが動物だもの。好きな人の全てを欲しいと思うのは本能で、
自然なことよ」
尊厳をかなぐり捨てて、お互いの目の前に丸裸の心と躰を曝け出す行為が自然なこと?
「そうなのかなあ。でも・・・」
「そのうち分かるわ。もっと形振り構っていられないくらい、ティーダを好きだって思えた時にね。多分、
恋愛って、あんたが思うほど高尚なものじゃないわよ」

136:『Intermezzo』 @蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:26
「うーん・・・」
分かったような分からないような気持ちで、ユウナは首を捻る。
「そうだ。食事の前にいいもの、飲んでみる?」
ルールーは立ち上がって、備え付けの簡素なボードからボトルと小振りのタンブラーを取り出した。
アーロンさんお薦めなのよ、と説明しながら、そのまま置物にしていても見栄えがしそうな程、精巧な
細工が施された美しいボトルを傾ける。かなりの高級蒸留酒なのだろう。琥珀色の液体が控えめに注
がれ、ルールーはタンブラーをユウナに差し出した。
「はい。少し、気分変わるかもよ」
「ありがとう」
酒はあまり得意ではないのだが、自棄な気分も手伝って、ユウナはタンブラーを受け取った。口許に
持っていっただけで、強いアルコールの香りがつんと鼻腔を突く。意を決してくい、と呷ると、熱い
液体がするりと舌を滑り、喉に強烈な刺激が走った。
「!・・・・けほっ!」
「こらこら、そんなに一気に空けちゃ駄目よ!はい、お水」
ルールーは噎せ返るユウナからタンブラーを取り上げ、プレートに乗っていた水入りのグラスを渡した。
「あー、びっくりした・・・・・」
「きつかった?最近、これにハマってるのよねえ」
タンブラーに残った蒸留酒を、ルールーは涼しい顔で飲み乾す。
「アーロンさんのご相伴に預かってると、どうしても辛口好みになっちゃって。割に飲みやすい方だと
思ったんだけど」
「・・・・。ルールーは、いいなあ」
「何よ、突然」
振り仰ぐルールーの眸はとても強くて揺るぎなくて、ユウナは切なくなる。彼女は、永遠の三歳児を
あしらう術など疾うに熟知している事だろう。わたしも今すぐこんな風になれたら良いのに。
「ね、ユウナ。かなり直情型なとこあるけど、ティーダはいい子よ。真剣にあんたの事、大切にしてると
思うわ。こっちから見てると甚だ心許ないけどね」
ルールーは静かにタンブラーをテーブルに戻す。

137:『Intermezzo』 @蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:30
「行き違うこともあるだろうけど、ちゃんと向き合ってあげなさい。でないと・・・後悔するわよ」
あくまで穏やかに諭してみせながら、ルールーの声音にほんの僅かな翳りが射し込んだ事にユウナ
は気付いた。・・・ルールーは、後悔しているのかな。言葉の隙間に晒された彼女の古傷に触れぬよう、
無意識を装って端正な貌からそっと視線を外す。
「うん。わたし・・・逃げてるよね。これじゃ何の解決にもならない、よね・・・・」
でも、一体どんな顔をして向き合えばいいのだろう。自分に対してあまりにも突然、あまりにも真っ直ぐ
に注がれた欲望に。 せめて怒りをもっと烈しく奮い立たせようとしたが、それは何故かとても困難な試
みだった。
もう。ティーダのばか。
許してあげたくてもその許し方が分からずに、ユウナはもどかしく口唇を噛み締める。
「・・・ほんとは、喧嘩なんてもうイヤ。ティーダと一緒に居たいよ。離れたくなんかない」
ルールーが会心の表情で目を細め、モーグリが縫いぐるみに有るまじき労りの表情を漂わせて、励ま
しのつもりなのかぺちぺち、とブーツを叩く。
「明日、彼に直接そう言ってあげれば?」
「・・・・・」
「大丈夫よ。あっちも謝りたくて死にそうになってたから。それでめでたく、万事解決じゃない」
「う、うん・・・・」
言うは安し、されど行うは難し。結局事情をきちんと伝えきれていないとはいえ、ルールーの思い遣り
深い笑顔が少し恨めしい。
「さ。とにかく夕食、全部冷めないうちに頂きなさいな」
「・・・はい」
プレートを受け取ると、急速に空腹感が襲ってきた。こんなに真剣に落ち込んでるのに、普通にお腹っ
て減るものなんだ。ひとりで深刻ぶっているような心持ちになり、ユウナはなんだか情けなくなる。
恋愛が高尚じゃないって、所詮躰の要求以上に切羽詰まった悩みなんか有り得ないって事なのかも。
渋々とスプーンを手に取って、逆らい難い自然の摂理にユウナは深く嘆息した。

138:『Intermezzo』 @蜜国 ◆6a99tz72
01/12/14 18:36
あんなに見事な夕焼けだったのに、夜明けは篠つく雨と共にやって来た。
単調な雨音を聞くともなしに聞いていると、極端に思考力の落ちた頭が更に鈍重さを増してゆくようだ。
空っぽのユウナの席を気にしながら、ティーダは全く食べる気の起きない朝食をつつき回していた。
結局、昨夜はユウナを見つけ出せなかった。捜索を諦めたその後は、夜通し彼女の部屋の前で張り
込んでいたため、目蓋が重いことこの上ない。
疲労は最早限界に達しかけていたが、募る焦燥感ばかりが先に立ち、その苛々は周囲にもぴりぴりと
伝わって、朝の食堂は一部奇妙に居心地の悪い雰囲気に包まれていた。
「・・・今日の探索は、雨が上がるまで待機だな」
いつもの如く、我関せずという態度で食事を終えたアーロンが一人立ち上がる。
「え、やた!おっちゃん、マジで?」
「雨の中を歩いても、徒に体力を消耗するだけだ。各自武器の手入れでもしていろ」
「りょーかーい!良かったね、ティーダ。・・・・ティーダってば!」
リュックが肘でさかんに脇を突っついていた事にようやく気づき、ティーダははっと混濁の海に呑みこ
まれかけていた意識を引き戻した。
「・・・あー。今、ヤバかったッス・・・・・」
「大丈夫?すんごいクマできてるよ。なんか死人が無理矢理起こされてるみたい」
有り難い事に、昨夜の怒りは綺麗さっぱり消えているらしかった。優雅な仕種で紅茶を傾けるルールーを
気にしつつ、こそこそとトーンを落として囁く声に、真実心配そうな響きが籠められる。
「で、ユウナん、見つかったの?」
「いいや・・・でも、流石に徹夜はちっと辛かったかも・・・・ッス・・・・」
応える自分の声さえも、どこか遠くから聞こえてくるようだった。いかん。目を覚まさ
なければ。温んだカップを、ふらつく手で口許に運ぶ。
「はあ?徹夜で頑張ってたのお!?悪いこと言わないから仮眠してきなよ~。出発するとき起こした
げるから」
「いや・・・・ユウナ、朝メシに来るかもしれないし・・・」
「ユウナんが来たら、ここでお詫び始める気なわけ?いくらなんでも拙いでしょ。どっちにしても謝る
前に倒れちゃうよ、キミ」

139:名無しさん@LV2001
01/12/15 01:24
>蜜国サン
いいッスわ~。
漏れ、別に官能じゃなくても好きですわ~。
続きがむばって下さい!!

140:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/15 20:32
>蜜国サマ
イイ!ユウナの悩み方がらしくって可愛イイ!!姉さん優しい!!
何気にアロルーとエピソード絡んでて萌えぇぇぇぇぇぇぇぇ(壊れた)
うはぁぁぁああサイドストーリーとして一級ッスよコレ!!
朝食風景練りながら続き待ってます…

141:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/15 21:30
ぐは、続き書き込むのが遅かった!
妙な区切り方で申し訳ござんせん、ジントニサン・・・・
折角なのでもう一度推敲タイム入りマスー

つうか、前置きダルダルで死ぬほどごめんなさい。
収拾つかなくなってきてもうて焦っているます・・・
ほんとに後もうちょっとで官能小説になりますので、許してクダチイマシー

ところで、R@no-nameサンの続きは小休止中デスかのう?

142:ジントニ ◆emIfOT/g
01/12/15 21:44
>蜜国サマ
ヲヲ!もしかして今回UP分にはまだ続きが!?
うあはードキワクしながらとりあえずテレホ帯を待ってみるです。

143:R@no-name
01/12/15 22:49
ぷっくり沈んでましたスマソ>ALL

   //////////

 吐息を肌で感じるほどの距離で囁き、そして、ガーネットの淡い桃色の唇に
覆い被さった。
 甘い感触に酔いながら、クジャは、両腕で少女の身体を抱き寄せた。
「女の子って、こんなに柔らかいんだね……。大切に扱わないと壊してしまい
そうだよ」
 事実、ガーネットの肌や髪、唇は今まで触れてきたどんなものよりも滑らか
で柔らかかった。
 頬に散らす口付けを振り払って、ガーネットは身をよじり逃げ出そうとする。
「動かないで」
 服越しに、固く爪を立てる。
「君を傷付けたくないんだ……わかってくれるかい? 僕のお姫様」
 ふるふると揺れる眼差し。
 怯えるガーネットの身体を、寝椅子に横たえさせる。
 一つずつ服のボタンを外し、ベルトを緩めていく。
 簡素ながら良質の綿生地で仕立てられたブラウスの襟元を広げると、優し
い曲線を浮かべる鎖骨のラインに舌を這わせ、ゆっくりと控えめな谷間へ
向かっていった。
「ぅ……っ!」
 更にブラウスのボタンを幾つか外し、下から手で膨らみを押し上げる。
 こぼれ出た乳房の中心に、野バラの実のように赤く尖った突起を見つけ、
それをクジャは、上下の唇で柔く摘み取った。

   //////////
身勝手な上にナルだから始末に負えないね(爆)

144:蜜国 ◆6a99tz72
01/12/16 21:58
>R@no-name
ウムー、単なる捌け口エチじゃないのがステキです!
横恋慕なクジャ萌え。本編でもこうだったらオモロカッタノニ

>ジントニサン
うはー、タイミングズレまくりですみませヌ!
続きと言ってもあと一レス分だけだたり・・・・(苦藁
ますますすみませヌです。

そんな訳でとりあえづウプしときますー


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