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「名誉白人」「名誉男性」「名誉日本人」のモヤモヤ
産経新聞は25日朝刊1面で「ついにこの瞬間が訪れた。ちょうど10年。幾多の日本出身力士が挑んでは、はね返されてきた外国
勢の厚い“壁”を突き破り、琴奨菊が賜杯を奪還した」と書いた。「日本人」ではなく「日本出身」なのはなぜ? ひっかかった。「日本人」
ではないのは、モンゴル出身で2005年に日本国籍を取得した旭天鵬(現・大島親方)が12年に優勝しているからだ。
放送タレントの松尾貴史さんは毎日新聞1月31日の日曜版コラム<琴奨菊の初優勝「10年ぶり日本出身」に特別な価値?>で、
「日本国籍を持っていないと親方にはなれない不文律があったり、各部屋の外国人力士枠のようなものが設けられたり」と、遮断によっ
て相撲という伝統文化を守っていると錯覚している部分があるのではないかと書いた。
大相撲の文化を学ぶことに国境はないはずだが……
旭天鵬を直撃したのは日刊スポーツ。いわく「俺が優勝する前は『外国人と日本人』だったのが、『日本生まれ』『日本出身者』とか
に言い方が変わった」「生まれた場所は違うけど、大相撲の文化を学んでやっている。そこに国境はないと思うんだよね」と。
「名誉白人」という言葉が浮かんだ。南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策下で、日本人は「名誉白人」の扱いだった。白人で
はないものの経済的理由から差別されなかった。
それをもじった「名誉男性」という言葉がある。男性並みにバリバリ働くことで職場で男性と同じ扱いを受ける女性を指す造語。子供
を産むとか言い出すと「名誉男性」を剥奪され、ハラスメントを受けたりする。旭天鵬は「名誉日本人」のようだと思った。日本国籍を取
得するも、日本にマイナスの影響を与えるような場面ではモンゴル出身として扱われる。
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