16/02/29 08:48:40.93 JEyIx5I/0GARLIC.net BE:126678906-BRZ(11073)
sssp://img.2ch.sc/ico/u_tobacco.gif
トランプ氏の人気を支えるアメリカ社会の「格差と貧困」 ノーム・チョムスキー氏に聞く
2016年アメリカ大統領選挙の指名争いで、共和党のドナルド・トランプ氏が旋風を巻き起こしている。この現象の背景に、一体何があるのか。
マサチューセッツ工科大学のノーム・チョムスキー名誉教授は2月25日、ハフポストUS版とのインタビューで、アメリカ社会に深く根ざした
「恐れ」と「失望」が火をつけている側面があると語った。低学歴の白人のある世代で、死亡率が急上昇していることと関連があるという。
「トランプ氏は明らかに、怒り、恐れ、不満、失望といった感情の深い部分に訴えています。そのターゲットはおそらく、戦争や大災害ではない理由で
死者が増えている集団です」
共和党の指名争いでトップを走るトランプ氏は、保守や中道や革新といった政治的な立ち位置を超え、アメリカ人にとって悩みの種になっている。
大げさな?つき億万長者のトランプ氏は、序盤戦の予備選・党員集会で3勝し、情勢調査でも、全国的にも、次に予備選・党員集会のある州でも
首位に立っている。女性、ラテン系、イスラム教徒、その他マイノリティーを標的にした憎悪と暴言をよりどころに、今後数週間で、共和党の指名
獲得をほぼ確実にするかもしれない。
その原動力は低学歴の白人労働者層だ。そして多くの人が、トランプ氏はアメリカで「白人の優位が揺らいでいる」ことへの恐怖に火をつけているとみる。
チョムスキー氏は、もっと現実的な力学が働いている可能性もあると指摘する。
一般的に、平均余命は、安定して伸びてきた。そして健康保険の普及で、世界中の多くの人々がより長く生きられるようになった。
もちろん、例外はある。たとえば戦争や大災害などだ。しかし今のアメリカで起きていることは、チョムスキー氏によると「かなり異なる」という。
人々は豊かになり、医療も進歩したのに、アメリカは他の国より平均余命が短い。そして「平均」余命は最近になって上昇しているが、その恩恵は
平等に行き渡っていない。アメリカ人は金持ちが長生きし、貧しい者は長生きできないのだ。
低学歴の白人のうち、中年男性は特にこの傾向が強いと、最近の複数の調査結果が示している。他の年代や、人種、民族の集団は以前よりも
長生きできるようになったが、白人で低学歴で中年男性という特定の層は寿命が短い。
ある調査結果によると、この層で死亡率が上昇しているのは、糖尿病や心臓疾患といった、多くのアメリカ人を死に至らしめている疾患が理由ではない。
むしろ、自殺の急増、アルコール依存症による肝疾患、そしてヘロインの過剰摂取や麻薬の処方が原因だ。
「戦争も大災害もなくなったことが、この層の死亡率を高めたのです。特定の世代に怒り、絶望、不満を残した政策の影響で、彼らは自らを傷つける
行動に走っているのです」
これがトランプ氏の人気の背景だと、チョムスキー氏は主張する。
URLリンク(www.huffingtonpost.jp)