15/10/20 10:07:03.70 RvHw4Gs50.net BE:739056411-2BP(1000)
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最近、ロンドンに本拠地を置く経済誌「エコノミスト」とOECDから世界経済の超長期見通しが出た。
それぞれ2050年と2060年までを見通しているが、日本についての見方はだいぶ違うようで面白い。
一言で言えば、「エコノミスト」は相当悲観的で、日本は今後とも衰退し、急速にプレゼンスを失っていくと予測している。
OECDはこれよりは楽観的だが、それでも2011年で世界の7%を占めている日本のGDPは2060年には3%に落ち込む、
としている。どちらの予測を信じるにせよ、日本の世界に占める地位は現在に比べて大いに縮小する。日本の衰
退は誰もが疑わない、ほぼ確実なことのようだ。
人口の継続的な減少の結果、日本は相対的には縮小が避
けられない。ただし、これは他の先進国にも当てはまることで、米国とEUのシェアもそれぞれ23.11%から16.9%に低下する。減少
の大半は中国とインドに取って代わられることになるが、興味深いのは、中国の拡大は2030年頃に止まる、と見ていることであ
る。理由は、中国の人口もそのころから縮小し始めるからである。ただし、その時点では中国の経済規模は購買力平価で調整
すると日本の7倍になっている。これが領土問題も含め、日中関係にどのような影響を持つことになるのか、日本はよく考える必
要がある。 「エコノミスト」の予測はこれよりさらに厳しい。生産性上昇率は1.1%と、他の先進国よりもさらに低く見ており、その結
果、2050年時点では日本人の所得水準は米国の半分、ドイツの2/3、中国にもほとんど追いつかれる、という惨めな有様だ。1
990年のバブル崩壊以降、「エコノミスト」は政治、経済の両面で日本はグローバリゼーションや情報革命といった世界規模
変化について行けず、先進国グループから脱落しつつある、との厳しい見方を一貫してとってきているが、そのような見方がこ
こでも表れている。驚くべきことに、韓国に対しては日本とはまったく逆に極めて明るい。2050年には米国を抜いて世界で最も
豊かになる、と予測している。にわかには信じ難いが、グローバリゼーションへの果敢な取り組み、IT活用の進展、熱心な英語
教育などが評価されたものと見られる。
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