15/09/30 18:28:51.66 QfptIT8T0●.net BE:448232229-2BP(2123)
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かつて鎖国を解いてアジアを見渡した日本は、周辺国のほとんどが欧米列強の植民地になっていることに気づき、自分たちは支配する側に回ろうと決意した。
脱亜入欧と富国強兵。このとき胚胎したアジア蔑視の視点は、大東亜共栄圏思想へと肥大して戦争の大義となり、戦後もそのまま継続した。
アジアにも負けたのに、アメリカに負けたとの記憶ばかりが突出したからだ。その意識構造はずっと続いている。
ジャパン・アズ・ナンバーワン。戦争で果たせなかったアジアの覇者への願望を、戦後に日本は経済で果たす。でもその経済も今は中国に抜かれ、韓国もすぐ後ろにいる。
その事実を認めたくない。意識の底で蔑視していたアジアの中流国になりかけていることを否定したい。
その軋みが今、ヘイトスピーチや嫌中反韓、自画自賛の書籍やテレビ番組、隣国への過剰な危機意識などに現れている。
集団は連帯を求めながら外部の敵を可視化しようとする。可視化できないならば大義を強引に捏造して敵を設定する。そして自衛を理由に攻撃する。
まさしくこれは911後のアメリカのプロセスだ。こうして戦争は起きる。それは歴史が証明している。でもこの国は後ろを見ない。
自分の足跡を確かめない。なぜこれほどアメリカに依存できるのだろう。しかも容易に集団化する。だからこそ自衛や抑止力のリスクが露骨に現れる。
それは過去にも何度も繰り返してきたこと。でも気づかない。
つらいけれどまずは認めよう。これが戦後70年を経たこの国の現在の姿だ。
自己愛など反吐が出る。だから最後に、村山談話の以下のパラグラフを(一部数字だけを変えながら)引用する。
いま、戦後70周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、
来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
全文
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