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スポンサー企業からの利益供与問題で世間から白い目で見られ続ける日本テレビの上重聡アナに、また逆風だ。
靴販売チェーン「ABCマート」の店舗で、従業員に月112時間もの違法な残業をさせた疑いがあるとして、
東京労働局は同社を労働基準法違反容疑で東京地検に書類送検することを決めた。
今回は従業員数名の残業過多という話だが、一部従業員たちからは「もっと内情を暴露すべき」という不穏な声も上がっている。
「残業というか、ハナから勤務時間は朝から真夜中までという感じです。店の接客で入ったのにそれ以外の雑務が多すぎて、
残業なしに帰ることは不可能。でも、問題は残業だけじゃなく、売り上げノルマを達成できないと会社の商品を買わされること。
年収240万円しかないのに、そこからさらに不要な靴やスプレーを買わないといけないのは、涙が出るほどつらい」(勤務2年半の20代社員)
この状況から察するに、今後「ABCマート」の従業員から、
ほかにも問題の告発が続発する恐れはある。そうなると毎度、名前が浮かぶのが上重アナだ。
上重アナは、ABCマート創業者・三木正浩氏から、都内の高級タワーマンション購入代として1億7,000万円の
巨額融資を無利子で受けていたほか、高級車も日常的に借りていたことが大問題となった。ネット上では「MCを務める
『スッキリ!!』を降板するべき」という批判が集まったが、特に処分も番組降板もなかったため、いまだ怪訝な目で見られ続けている。
ABCマート社員の不遇という問題は、一方でそれによる利益を得ている者がいるという偏った図式を想起させ、まさにその象徴が上重アナとなる。
何しろ、この労働問題は、そう簡単にほとぼりが冷めることはない「ブラック企業」問題につながる話。実際に今回、
書類送検に踏み切ったのは、労働局のブラック企業対策の新設部署、過重労働撲滅特別対策班で、一部の従業員に対する
違法残業について4月から行政指導していたところ、ABCマートは是正せず、書類送検されている。
これは、「ブラック企業」として評判を落とした「すき家」の例がチラつく。
牛丼チェーン「すき家」運営のゼンショーでは、2006年に残業代の未払いが発覚。これを機に、全国の従業員が次々に
内部告発する動きにつながったが、08年に是正勧告を拒否したことから、労働基準法違反容疑に問われる刑事事件に発展した。
ABCマートの労働問題がもし長引くようであれば、会社を揺るがす事態になりかねない。今回の書類送検では早くも株価に
マイナス影響が見られており、その負の連鎖は上重アナにも降りかかる。前出の20代社員は
「正直、こういう社員の犠牲で高級マンションに住んでいたのかというイメージは拭えない」と上重アナに不快感を示している。
ネット上では早速「社員から不当に搾取した金で買ったマンションに、よく住めるわ」といった声も出ている。
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