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世の中に氾濫するさまざまなダイエットのうち、昨今広く受け入れられており、実践している人
も多いものとして「糖質制限ダイエット」がある。「炭水化物抜きダイエット」とも呼ばれている。
糖質制限ダイエットと炭水化物抜きダイエットは厳密にいえば多少異なるが、実際のところは
ほぼ同じ意味で使われているので、ここではまとめて論じることにする。
摂取する糖質、炭水化物を制限することで痩せようという方法だ。
しかし、このダイエット法は多くの危険をはらんでいる。
なぜなら、炭水化物はたんぱく質、脂質と並んで、体に必要な3大栄養素の一つだからだ。
炭水化物をまったく摂取しなければ、かえって健康を害することになる。
しかも、十分な栄養管理をするわけでもなく、「炭水化物さえ摂らなければ、ほかのものはなん
でも食べてよい」という誤った考え方に基づいて食生活を送っている人が多い。
炭水化物は消化吸収されて糖に変わり、体や脳の活動エネルギーとなる。
したがって、炭水化物が不足すれば、脳や体の働きに悪影響を及ぼすことになる。
具体的には、集中力が落ちて勉強や仕事の効率が悪くなる。
筋力が落ちて運動するのが億劫になる。
また、体は糖の代わりに脂肪を分解してエネルギーにするため、その際にケトン臭を発生する。
いわゆるワキガの元だ。ケトン臭は口臭や汗、尿などのにおいも悪化させる。
このような害を避けるためにも、炭水化物はある程度食べるべきだ。
では、なぜ炭水化物抜きダイエットは、ここまではやったのだろうか。
炭水化物は、一般的な食事のカロリーの50%を占めるといわれており、これを制限することで
簡単に摂取カロリーを抑えられるからだ。
Business Journal[2015.06.19](文=豊田美里/管理栄養士、フードコーディネーター)
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