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<産経新聞>曽野氏コラム、南ア大使も抗議文 人種隔離許容
産経新聞が掲載した作家の曽野綾子氏のコラムにアパルトヘイト(人種隔離)を
許容する内容が含まれているとして、南アフリカのモハウ・ペコ駐日大使が同紙に
抗議文を送っていたことが14日分かった。同紙によると抗議文は13日付。
問題視されているのは、産経新聞11日付朝刊の「労働力不足と移民」と題したコラム。
曽野氏は労働力不足を緩和するための移民受け入れに言及し、「20~30年も前に
南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、
黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」などと書いた。
同紙によると、ペコ大使は「アパルトヘイトを許容し、美化した。行き過ぎた、
恥ずべき提案」と指摘。アパルトヘイトの歴史をひもとき、「政策は人道に対する犯罪。
21世紀において正当化されるべきではなく、世界中のどの国でも、肌の色やほかの
分類基準によって他者を差別してはならない」としているという。
一方、NPO法人「アフリカ日本協議会」(東京都)も抗議文を送り、コラム撤回を求めている。
同紙は公式サイトに、小林毅・執行役員東京編集局長名で「当該記事は曽野綾子氏の
常設コラムで、曽野氏ご本人の意見として掲載しました。コラムについてさまざまなご意見が
あるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより、
人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」とのコメントを掲載した。【町田徳丈】
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