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なぜ、インフレ率2%計画は破綻したのか
日銀総裁の語る理論は、そもそも間違い
リチャード・カッツ :本誌特約記者(在ニューヨーク) 2015年02月08日
原油価格の下落により、今年の春は一時的なデフレ期間となっている。
今回の日銀の下方修正の発表では、目標は2016年度に達成するとし、そのインフレ率は2.2%だと宣言している
。HSBCは再び、実際にはその約半分の1.2%であろうとしている。HSBCが正しいとすると、「2-2-2」は「3-1-4(マネタリーベースを4倍にして3年でインフレ率を1%へ)」に変わりうる。このことから黒田氏の信任度低下が複数のメディアで報じられている。
黒田氏は目標未達を原油価格の下落のせいにしたいようだ。
それも一因ではあるが、それより、2-2-2計画の裏側にある理論の全体に本質的な欠陥がある。
黒田氏は「自己実現する予言」という魔法を信じている。人々と企業がインフレ率が2%に到達すると本当に思うように仕向ければ、
人や会社はそれが実現するかのように行動する、という。
つまり、人々は物価が上昇する前にもっとカネを使うようになる一方、企業は人を増やして賃金をより多く払うようになる。
言い換えると、インフレ率が2%になるかのように行動することで、本当に2%になるというのである。
このロジックは事実に反している。英国内閣事務局が20年間蓄積してきたデータは、人々はインフレを予想すると消費を控えることを示している。
なぜなら、人々は、賃金は物価ほど上昇せず、実質的な収入が下がることを正しく予測するからである。
だが、黒田氏は、理論の世界に住んでいるようだ。
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