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【ニュースの断面】うめきた、徐々に見えてきた「東京にもない」10年後の街の姿
日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字は「税」だったが、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」(大阪市北区)の
場合は「歩」だったかもしれない。将来の新たな「大阪の街の顔」を実現するうえで、着実な歩みとなる1年になったといえるからだ。
平成34~38年度にかけ順次街開きが行われる「うめきた2期」は、3月に2期開発を希望する民間事業者の1次募集で
40から20のグループに絞られた。12月には「みどり(緑化)とイノベーション(技術革新)の融合」を軸にしたまちづくり方針が大阪府・市と国、関西経済界で合意された。
この動きで特筆される点は“みどりが少ない”とされる大阪の街に大規模な緑化空間が登場する方向性が決まったことだ。2期の敷地
約16・2ヘクタールのほぼ半分(約8ヘクタール)が「みどり」となる。ふだんは市民の憩いの場となり、災害などの非常時には帰宅困難者を受け入れる防災拠点にもなる。
これだけ大胆な緑化空間が大阪駅前に登場するきっかけが、関西経済同友会が20年に出した「2期は、みどりを軸とした再開発を」とする
緊急提言だ。国際都市のまちづくりの潮流は「みどり」がキーワードにあるとの訴えに、大阪府・市側も理解を示すようになった。関西政財界が一体となり、まちづくり方針をまとめ上げた意義は大きい。
グランフロント大阪TMMO事務局長で三菱地所の広野研一さんは「東京にもない街ができてきた」と一定の手応えをつかむ。
駅前のうめきた広場は「東京・丸の内にもない」(広野さん)といい、イベントを随時開くなど来場者を飽きさせない仕掛けの場になる。
うめきた地区は大阪駅前の好立地の面から、今後の関西の発展に欠かせぬ重要地域だ。2期の完成まであと10年前後。少しずつではあるが、「大阪の新たな顔」がみえてきている。(西川博明)
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