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アフリカ東部のタンザニア・ザンジバル島に野球道具を贈ろうと、沖縄県高校野球連盟が提供を呼び掛けたところ、
県内１９の高校などからボール約１３００個が集まった。２２日、宜野湾市の県高野連事務局で荷造り作業が行われ、
神谷孝会長は「ザンジバルの子どもたちに野球の楽しさを広めたい。沖縄と野球で交流を図りたい」と話した。
具志川商業高校の前野球部長だった上原拓教諭（３１）が６月、ＪＩＣＡ青年海外協力隊としてザンジバル島に
赴任したのがきっかけ。大学で体育教師を目指す学生を指導する傍ら、野球を知らない島民に楽しさを教えている。
上原教諭の働き掛けで現地に野球連盟が設立され、１００人近くの子どもたちが興味を示しているが、道具がほとんどない状況という。
上原教諭から依頼された県高野連が加盟高校などへ協力を要請。中古ボールのほかにバット約６０本、
グローブ約７０個が集まった。県内スポーツ店や鹿児島の審判協会などからも提供があった。
支援物資は兵庫・神戸港からザンジバル島へ輸送される。兵庫までの輸送は物流会社「山九」が無償で行う。
上原教諭は「子どもたちが野球を通してさまざまなことを学び、将来島の発展に尽くしてもらえたらと思う。
県内の高校生にも、できる支援があることを知ってほしい」とメッセージを寄せた。
沖縄と同じくらいの広さのアフリカの島で、白球を追い掛ける子どもたちの姿が見られそうだ。
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