14/11/30 20:50:06.89 3A8Ht2O90.net BE:586999347-PLT(15000) ポイント特典
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長く伸ばした髪を切って寄付し、小児がんの治療などで髪を失った子供たちのウィッグ(かつら)に役立てるボランティアが少しずつ広がっている。
髪を失って鏡を見ることができないほど落ち込んでいた子も、オーダーメードのウィッグで前向きになれるという。(加納裕子)
協力者1万3千人
ジャーダックが活動を始めたのは平成20年11月。美容師3人が大阪市北区に美容室「ザ・サロン」を開業する際に、
社会で果たせる新しい役割はないかと考え、米国ではボランティアとして根付いている「ヘアードネーション(髪の寄付)」を試みることにしたという。
見た目が自然で、結んだり巻いたりできる人毛のウィッグは人気だが、当初、なかなか集まらなかった。転機になったのは、23年の東日本大震災。
事務局の美容師、延岡瑛美さん(29)は「ボランティアが身近になったせいか一気に広がった」と話す。
今では北海道から沖縄県まで約400の美容室が賛同。個人の寄付も含め協力者は約1万3千人にのぼる。
ウィッグで笑顔に
送られてきた髪はまず、長さを選別。トリートメント処理を行って色も統一し、ウィッグに加工する。一つ作るのに20~30人分を使う。
長さは最低でも31センチ必要だが、長髪を希望する女の子が多いため50センチほどの長めの髪が多く必要だ。
これまでにウィッグを受け取ったのは、小児がんや無毛症などで髪を失った約45人。市販品は数十万円と高額なため、小さくなったウィッグを
何年も使い続けていた子もいた。がん治療中で下を向いていた小学生の女の子は、ウィッグを付けると顔を上げて鏡を見つめ、笑顔をみせたという。
ウィッグを希望してからの待ち時間は半年から1年。11月中旬の時点で26人が待機中だ。需要の多い長い髪が不足していることや、
すべての作業を美容師が本業の傍ら行っており、人手不足が主な理由。闘病中は病院まで出向いて採寸やカットをするため、日程調整にも時間がかかる。
延岡さんは「髪がなくても個性だと捉えられればいいけれど、多感な子には社会復帰の足かせになることも多い。
老若男女、どなたでもできるボランティアをもっと多くの人に知ってほしい」と話している。
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