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中村教授「2万円」騒動から10年 日亜化工の成功報酬は今
中村修二教授のノーベル賞受賞で、再び脚光を集めているのが古巣の「日亜化学工業」だ。
「中村氏を含む多くの日亜化学社員と企業努力によって実現した青色LEDであることは、光関連技術の日亜化学にとっても誇らしい」。
日亜のコメントは、かつての同僚の栄誉を称えるよりも、あくまで青色LEDは自社の研究成果と強調するような内容だった。
あらためて同社にコメントの真意を聞くと、「(受賞は)中村氏だけではなく、多くの社員も努力したからということ。そう受け取っていただいて結構です」(広報)と淡々と答えた。
05年に和解が成立した発明対価をめぐる激しい“法廷バトル”のミゾは今も完全には埋まっていないのだろう。
とはいえ、中村教授が開発した青色LEDが、徳島の中小企業だった日亜を「世界企業」に押し上げたのは事実だ。
「日亜は、蛍光灯やテレビのブラウン管で使用されていた蛍光体を細々と作る零細企業でしたが、93年に青色LEDを製品化すると、一気に業績を伸ばした。
90年当時、200億円足らずだった売上高は今や約3100億円と15倍に跳ね上がった。米国や欧州に子会社14社を抱える大企業に成長したのです」(経済ジャーナリスト)
これだけ規模が大きくなれば、社員の待遇も「世界レベル」かと思いきや、同社の有価証券報告書によると、社員の平均年収は約510万円(33.4歳平均)。
国内サラリーマンの平均レベルだ。一方、14人いる役員の平均年収は約4000万円である。
中村教授が「2万円」しか受け取れず、海外の研究者から「スレイブ」とバカにされた研究・開発の成功報酬制度は改善されたのか。
同社は「変わりましたが、内容は公開しておりません」(広報)というだけだ。
「一般論として、日本の企業は社員個人の報酬を増やすという考え方でなく、会社が利益を全てぶん捕る考え方です。その発想は、ここ何十年も変わっていない。
悪い意味の平等主義で、これではサラリーマンは働いても働かなくても同じ。モチベーションが高まるはずがありません」(一橋大特任教授)
日亜社員の平均勤続年数は8.4年。人材流出をうかがわせる数字だ。
日本の産業界の状況は、中村教授が「一石」を投じた当時と変わっていない。
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