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画像:只見町で見つかったタダミハコネサンショウウオのオス
福島県只見町のブナセンターは8日、同町内でサンショウウオの新種が見つかったと発表した。新種は隣の新潟県三条
市でも見つかり、和名に只見の名前を冠して「タダミハコネサンショウウオ」と名付けられた。
発見したのは、国立科学博物館研究員の吉川夏彦さん(32)と京大の研究グループ。只見町では3種類のサンショウ
ウオが確認されていたが、ハコネサンショウウオに似ているものの形態的に異なる個体があり、吉川さんの調査で新種と
分かった。
全長14~16センチで、ハコネサンショウウオと比べ、背面の斑紋やストライプがなく、背面全体が暗褐色をしてい
るのが特徴。尾もやや短い。
ハコネサンショウウオの仲間が夏産卵型なのに対し、晩秋から初冬にかけて産卵する冬産卵型で、繁殖時期も異なる。
吉川さんは「只見町と連携し、新種と周辺の自然環境の保全に向けて分布状態や生態の解明に取り組む」と話した。
只見町はことし、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の自然保護区域「エコパーク」に登録された。ブナセンターの鈴
木和次郎館長は「希少生物の乱獲を防ぎ、新種の保護に努めたい。只見エコパーク内の野生生物の保護のため、野生生物
保護条例の制定も考えたい」と保護の方針を示した。
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