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最近、高齢者による万引きや、殺人などの凶悪犯罪のニュースも目立つ。事件を見聞きするたび心が痛む。
戦後の辛い時代を乗り越え、高度成長期を支え、ようやく迎えた「老後」に、どうして万引きをしたり人を殺したり
しなくてはならなかったのか?
『高齢初犯』(ポプラ社)によれば、ここ数年「高齢者犯罪率」と「高齢初犯」の割合が上昇しているという。
高齢者犯罪率(高齢者の中で罪を犯す人の割合)が上昇し、高齢者になって初めて罪を犯す人が増えているというのだ。
惣菜を万引きした72歳男性、親戚宅に強盗に入った65歳男性、お金を返さない甥っ子に立腹し放火した84歳男性、
電車の中で財布を盗んだ65歳男性…数百円の焼酎を万引きした66歳の女性は、財布の中に数万円も入っていた。
犯行の種類も状況も様々だ。だが、犯行の瞬間の思いを問われると、皆が同じように答える。
「よく覚えていない」 「我を忘れた」「魔が差した」。キレる高齢者が増えたと言われる昨今だが、
田淵氏は「高齢者自体がキレやすくなったのではなく、高齢者を取り巻く環境が変わったのではないか」と考える。
高齢者犯罪が増加したのは、1998年からここ15~16年だが、1998年以降に高齢者となった人たちの犯罪率が
突出しているわけではない。元々は犯罪を起こしやすい性格の人ではないのだ。
「人の性格は変わらないのに、行為を変えてしまうもの」こそが「環境」であり、その原因は「孤立」だと田淵氏は言う。
親子の同居が減り独居高齢者が増えた。近所づきあいが薄くなり、隣の人の顔すらわからない。行政サービスがあっても
それを利用しない、手続きが複雑でできない。人との関係を築くのが難しい現代社会で感じる「孤立」は「孤独」とは違う。
望んで一人になる孤独に対し、置いてけぼりにされる「孤立」が生み出す不安。「家族がいたらやらなかった」
「ひとりだから、もういいやと思った」という高齢犯罪者の言葉がそのことを裏付けているのではないだろうか?
以前、仲間のライターが言っていた。 「年を取ったら、知り合いでアパートの隣同士で暮らそうよ」と。
人生の終わりに笑顔でいられるよう、それってアリだな、と割と本気で思う。
抜粋してます
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)