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虐待されても「まま、かわいそう」 母親「一生背負う」
昨年4月、横浜市の雑木林で山口あいりちゃん(当時6)の白骨遺体が見つかった事件で、
死体遺棄と暴行の罪に問われた母親の山口行恵被告(32)に対し、横浜地裁は5日、
懲役2年(求刑懲役3年)の実刑判決を言い渡した。
小学校入学を控えた12年春。移り住んだばかりの神奈川県秦野市で、あいりちゃんは近所の女性(77)に
「小学校に上がるんだ」と楽しそうに話していた。
「行かせてあげるから、もうちょっと待って」。行恵被告はそう言い聞かせていた。
学校に行かせようにも収入がなかった。ネットで知り合った男性宅を渡り歩いた時期。
3人目を妊娠し、「行政に頼ることも思いつかなかった」。拘置所で面会した記者にそう語った。
入学式のころ、制服に見立てた紺色のスカートを着せるので精いっぱい。ランドセルは買えなかった。
12年6月から同棲(どうせい)を始めた横浜市の八井(やつい)隆一受刑者(30)は、
あいりちゃんに殴る蹴るの暴行を繰り返した。
行恵被告も、妊娠中の体調不良や育児のいらだちから、「しつけ」と称して顔をたたいたり、浴槽に頭を沈めたりした。
そんな中でもあいりちゃんは母親をいたわる言葉をノートに書きつけていた。
「ままのことをだれかたすけてくれないかな。だってままからだわるいのに、がんばってるんだもん。まま、かわいそうだよ」
12年7月、あいりちゃんは八井受刑者の虐待で頭を打って亡くなった。
行恵被告は救急車を呼ばず、遺体は雑木林に埋められた。
「あいりはピンクのランドセルで学校行ってるよ」
逮捕まで、行恵被告は父親である祖父にもうそをつき続けた。昨年4月に白骨遺体が見つかったときも、祖父は信じられなかった。
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