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「『日本は韓国・在日に乗っ取られている』と主張する彼らこそ、日本を過小評価する『反日』なのではないか」―
そう語るのは、『ネット右翼の逆襲』(総和社)などの著作で知られる評論家・著述家の古谷経衡さんだ。
ネット、最近では書店などでも「嫌韓」論を目にすることが少なくない。しかし古谷さんは保守派言論人としての立場から、
こうした「嫌韓ブーム」は長くは続かないと予測する。いったいなぜなのか。
「最前線」鬱陵島で見た韓国人の姿は…
鬱陵島で、飴やジュースをくれた韓国人夫婦と記念撮影した古谷経衡さん(2012年9月撮影、古谷さん提供)
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―古谷さんは李明博大統領(当時)の竹島上陸から間もない2012年9月、韓国、そして竹島を訪れたそうですが。
古谷 僕は身構えて行ったんですよね。ところが、結果は超フレンドリーでした。竹島に最も近い鬱陵島では、
日本人は監視されるというような話も聞いていたが、そんなこともなく、何も緊張感とかなかった。波止場で竹島行きの
フェリーを待っていた時も、国民学校出身でベトナム帰還兵だという老人から日本語で、「よく来たね、楽しんで来いよ」。
鬱陵島の「独島展望台」でも、居合わせた夫婦に飴やジュースをもらいました。僕はゲストハウスなどで事あるごとに
「日本から来た」と言っていたんですが、みんな「へえ、自分も九州に行ったぜ」ぐらいで特に無反応でした。
―「反日」というイメージとはかなり違いますね。
古谷 一人だけ、「日本は嫌いだ」という大学生くらいの若者に会いましたが、彼も日本のアニメが好きで、日本人の
普通のアニオタよりよっぽど詳しいし、小説家の森見登美彦が好きだと言う。世論調査の数字などを見ても、韓国は「反日」というのは
僕も否定しないが、実際には憧れ・関心半分、嫌い半分の「半日」だと思う。
―対して先日、アルピニストの野口健さんが「韓国のタクシーで日本人とわかった途端に下ろされた」とツイッターで
過去の「反日」体験談を語り、ネット上で話題を呼びました。
>>2以降に続く
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