14/07/12 01:10:47.64 d5b5MK9Q0.net BE:288887143-PLT(42051) ポイント特典
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長野県内の運輸、建設業界で人手不足感が強まっている。求人を出しても思うように人材が集まらず、
受注した業務に対応しきれなくなる企業が目立ち、
建設業界では、工事を進められずに資金繰りが行き詰まって事業停止に至る例も。
各社は勤務地を限定して採用するなど人材確保に知恵を絞っているが、打開が難しくなっている。
運送業の信濃陸送(千曲市)は、公共職業安定所にトラック運転手の求人を出し続けているが、
2年ほど前から応募がぱたりと止まった。中曽根伊(おさむ)・人事総務部長は
「運転手の仕事は、休みが不定期で拘束時間が長い。労働条件を敬遠して応募が控えられているのではないか」と推測する。
約160人の運転手がフル稼働する状態が続くが「仕事があっても運転手が足りず、新たな仕事を取れない」
(中曽根部長)。半年前、上田市や塩尻市など、勤務地を自社の営業所がある地域に限定した募集を始め、2人の採用に至ったが「焼け石に水の状態」という。
同業のあづみ野(松本市)は昨年11月、全日本トラック協会が安全性優良事業所と認定する「Gマーク」を取得。
小口佳伯(よしのり)社長は「労働環境が整っていることを採用面でもアピールしたかった」とするが、
目に見えた人材確保の効果はまだ表れていないという。小諸市の運送会社の人事担当者も
「消費税増税や燃料費の高騰で利益が圧迫される一方、人手不足で仕事は増やせない。
忙しいのにもうからない悪循環」と話す。
県内のある建設業者は今年5月、人手不足も一因に事業を停止し、自己破産も視野に事後処理を弁護士に一任した。
社長(59)によると、鉄骨職人が確保できなかったため、新たに受注した工場の建築を予定通り進められず、
資金繰りが悪化した。工場の建築資材を運ぶ輸送業者も確保できず、工期が遅れたのも響いたという。
長野市の建設会社は3年前、震災復興需要も見込んで、リーマン・ショック後に休止していた新卒採用を再開。
だが、応募数は再開前と比べて半減した。人事担当者は「給与待遇を改善して人材確保を進めたいが、
資材の高騰などで利幅が減り、難しい」と話している。
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