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米連邦高裁「同性婚禁止の州法は違憲」 ユタ州は上告の意向
産経新聞 6月26日(木)9時29分配信
URLﾘﾝｸ(headlines.yahoo.co.jp)
【ワシントン＝小雲規生】米ユタ州の同性婚を禁じる州法の合憲性が問われている裁判で、
コロラド州デンバーの連邦高等裁判所は２５日、州法は違憲とする判決を下した。
昨年６月に連邦最高裁判所が結婚を男女間に限定する連邦政府の「結婚防衛法」に違憲判決を下して以来、
高裁が同性婚を禁止する州法に違憲判断を下したのは初めて。
ユタ州は上告の意向を示しており、最高裁での審議が見込まれている。
３人の判事のうち２人が法の下の平等を定めた憲法の規定に基づき、
「同性との結婚を望む個人には異性との結婚を望む個人と同様の基本的な権利が認められる」とし、
州法を違憲とした連邦地裁の判断を支持した。
残る１人は結婚をめぐる判断は州に委ねられるべきだとして、司法は合憲性を判断すべきではないとの立場をとった。
ユタ州側は、結婚を異性間に限定した上で税制などの優遇措置を与えることは出産や子育てを促すなどとして、
同性婚の禁止の正当性を主張してきた。
しかし、高裁は、高齢者同士のカップルなど出産が見込まれないケースでも結婚が
認められていることを例示するなどして、ユタ州の主張を否定した。
また、同性婚の禁止は結婚を異性間に限定する宗教上の信念を守ることにつながるとのユタ州の主張に対し、
高裁は同性婚への反対が多いことは基本的な権利を侵害する理由にはならないと反論。
その上で「宗教団体が自らの信仰に基づいて式典を行い、伝統を守ることは自由だ」として、
信教の自由は守られているとの立場を示した。