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(CNN) 中国本土から香港を訪れる観光客のマナーを巡って双方の感情的対立が激化し、
ネット上で香港に対するボイコット運動や抗議運動の呼びかけが行われる騒ぎに発展している。
発端は、香港の路上で用を足したとされる幼児の動画がインターネットに出回ったことだった。
CNNが入手した動画では、「警察を呼んだ」と怒鳴る香港住民と、
「あんたの子は小便をしないのか」と言い返す父親が口論。
母親はトイレがどこにあるのか分からなかったと弁明し、地元住民の中にも、
「子どもを怖がらせるな。たいしたことじゃない」といさめる人もいた。
やがて警官が到着し、両親は盗みや暴行の疑いで一時拘束されたが、訴追は見送られた。
香港の法令では、特別な事情がない限り、保護者が公共の場で子どもに用を足させることは禁じられている。
この一件を巡りネット上では、「香港住民は思いやりがないと」非難する中国本土のユーザーと、
「中国本土の住民は非文明的」と言い返す香港のユーザーとの応酬が過熱している。
6月1日から香港行きをボイコットしようと呼びかけた中国の人気サイトの投稿には、
「我々本土の住民が何カ月も香港に行かなくなれば、戻って来てほしいと泣きつかれるだろう」
「我々消費者は神だと見せつけよう」などのコメントが相次いだ。
これに対して香港のユーザーは、「あんた方のカネなど誰が気にするか」
「約束を守ってもう香港には来るな」などと応酬している。
5月1日から始まる連休に香港の路上で子どもに用を足させて「香港の文明に宣戦布告しよう」と呼びかける投稿まで登場。
対抗する香港側のユーザーは交流サイトのフェイスブックで、
公共の場で用を足す子どもを見かけたら証拠として写真を撮るよう住民に呼びかけた。
中国のニュースサイトもこの問題を取り上げて読者にアンケート調査を実施。
「本土の幼児が香港で用を足しているところを見つかって警察に通報されたことをどう思いますか」と問いかけた。
アンケートに回答した26万人のうち約40%は、「本土の人に対する香港住民の偏見」とみなし、
「トイレに行列ができている場合、子どもに路上で用を足させても仕方がない」という回答も40%に上っている。
URLリンク(www.cnn.co.jp)