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「もし噴火すれば、人類滅亡だってありえます」(科学誌ライター)
今、科学者たちから、最も不安視されている問題。
それが、米国北西部のアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがる超巨大火山・イエローストーンの噴火だという。
「"破局噴火"といって、地下に溜まった膨大な量のマグマが、一気に噴出するタイプの火山なんですが、破壊力は富士山の1万倍とも言われています。
火山の大きさは、四国の約半分にもなり、8980平方キロ。"スーパーボルケーノ"と呼ばれ、世界中の研究機関が、その動向に注目しています」(前同)
そんな世にも危険な火山が噴火した場合、どれほどの被害が生じるのか。
英国ブリストル大学の火山学者スティーブ・スパークス氏の発表によると、「噴火時の爆発力は原爆の1000倍以上。400度を超える火砕流が音速を超える速さで押し寄せ、
半径100キロ内の人間は、一瞬で骨だけになるだろう。さらに、窒息死を引き起こす大量の火山灰が3~4日で、ヨーロッパ大陸にまで到達する」と言うのだ……。
だが、何よりも恐ろしいのは地球環境が一変してしまうことだとか。
英国ロンドン大学環境変化調査センターは、こう予測する。
「噴火で噴き上げられた硫黄の粒子が地球全体を覆い、太陽光がさえぎられる。緯度の高い地域では1年中、雪が降り積もり、東南アジアでは雨期が無くなる。
そのため、農作物が育たず、世界規模の大飢饉が起き、人類の9割が死滅する」
そうした恐怖のシナリオが、にわかに現実味を帯びてきているというのだ。
「これまでの噴火は210万年前、130万年前、64万年前の3回。噴火周期は、約60~70万年なので、いつ爆発してもおかしくありません」(前出・科学誌ライター)
1973年から現地調査を行っている米国ユタ大学のボブ・スミス教授も、噴火の予兆について、こう発表した。
「04年から地面が隆起し始め、10年になって再び沈むという現象を観測した。まるで、スーパーボルケーノが呼吸しているようだ」
また、動物たちもすでに、その危機を察知している。
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