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宇宙空間の星が爆発した時に発する光が、実際より極めて明るく見える現象が4年前に観測され、
その原因が「重力レンズ」という効果によるものだったことを、東京大学のグループが明らかにしました。
宇宙の謎の解明につながる研究成果として注目を集めています。
今から4年前、地球から90億光年離れた星が、寿命を終えて爆発するときに発した光が、同じ型の星に
比べて30倍程度明るく見える現象が観測されました。
東京大学の研究グループはこの原因を調べるため、アメリカ・ハワイ島の山頂にある望遠鏡を使って
観測を行い、星があった方向から届く光の分析を行いました。
その結果、爆発した星より地球寄りにある銀河が、「重力レンズ」と呼ばれる、光を集める効果を
果たしたことで、実際より明るく見えたことが分かったということです。
重力レンズは、銀河など重い物体によって時空がゆがめられ、その中を通る光が曲がることによって
起きる効果で、今回の発見は、宇宙物理学の謎の1つである「宇宙の加速膨張」の研究や「暗黒エネルギー」
の正体の解明に、つながる可能性があるということです。
東京大学カブリIPMUの大栗真宗助教は「今回の発見で、宇宙の膨張について調べる新たな方法を提唱できた。
今後の観測に期待したい」と話しています。
この研究成果は、25日付けのアメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載されます。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)