08/08/20 02:03:32
>>973
日本国内で薬草として認知されているアロエはキダチアロエ一種のみ。
それ以外の外来種に関しては日本で使用された歴史がないため薬草には分類されていない。
従ってアロエベラは日本国内では薬草ではなく植物として扱われ、農産物に該当する。
ベラを日本に持ち込んで製品化に成功した最初の会社がF社。
しかし、それまで日本には無かった植物であったため当時の厚生省では製品化や販売自体を認めなかった。
要するに国は、ベラが未知のものだっただけにキダチに関する規制をそのままベラに適用させようとしたわけだ。
ところがF社ではこれを3年かけて覆し、ある条件のもとに製造されたものに限り食品として、
あるいは化粧品として輸入および販売を認めた。
現在ではその形状により、また含有成分により薬品であるか食品化粧品の原材料であるか判断されている。
根に土がついた状態の株は食品として認められないため外国から輸入することはできない。
しかし根が無く株でない、「葉1枚」という状態であれば輸入も持ち込みも可能となっている。
税関に問い合わせれば詳細も判明する。
製品としてまたは原材料として輸入する場合、
アロインという名の苦味成分の有無が薬品か食品かを決定している。
日本国内で食品としてまたは化粧品として販売されているベラ製品にアロインが含有していることは無い。
アロインレスの状態でなければ薬品扱いとなり「無許可の医薬品」になってしまうからだ。
アロインを含有させたまま医薬品登録もできるだろうが、そうしてしまってはMLMの形態で普及させることはできない。
医師や薬剤師などしか取り扱えずネズミ算式拡充は不可能になるからだ。
そこでこの一見複雑な、それまでに日本になかった植物は、アロインを除去されて、
F社によって食品や化粧品の中に忍び込み、日本中へ広まったわけである。
ちなみに日本薬局方で言うアロエはキダチアロエのことだけを指す。
もともと日本で鎌倉時代より昭和後期まで栽培されていたのがキダチ一種だけだったから。
またこの中でアロインは劇薬に指定されている。
有用性の高い多糖類は医薬品ではなく栄養素扱いである。
コエンザイムQ10などのビタミンはもともと医薬品であったが現在は食品として認知されている。
アロインの毒性が低いものであれば、これらと同じように医薬品から除外されるだろう。
しかし毒性が強いため現在もまだ医薬品扱い。
尚、キダチ製品にアロインが含まれていても食品として認められているのは、葉1枚から取れるアロインの量が少ないこと、
外皮ごと製品化しても製品に含有される量は微量であること、
もともと古来からアロインごと摂取しても問題が発生してこなかったことなどによる。
これなら満足?
知らないからアンチになるんじゃない、詳細を知っていてもアンチになる人はなるんだよ。