07/06/18 12:18:15
>>328
L-○○は、光学異性体のうちのL体のみを含む事を示す。
人工的に化学反応でアミノ酸を作り出すと、
ラセミ体といって、L体だけではなくてD体も半分混ざってしまう。
自然界に存在するアミノ酸は、基本的にL体のみ。
D体は、ものによっては別に構わないものもあるが（フェニルアラニンとか）、
L体の効果を打ち消してしまったり、ものによっては毒になってしまうものすらある。
例えばアミノ酸でいえば、D-カルニチンはL-カルニチンの生理活性を打ち消してしまう。
サリドマイド事件とか知ってるだろうか？
あれも、この異性体が悪さをして引き起こされてしまった。
サリドマイドの場合は、D体は有益だが、L体に催奇形性がある事が分かっていて、
今ではD体の有効活用法が色々と見直されてきている。
今では、異性体に関する研究が進んでいるから、体に毒になるような異性体が
含まれている事は皆無だろうが、どうしても気になるのなら、アミノ酸を選ぶ時は、
L-○○と書かれているものを選べばいい。