07/02/13 21:14:19
薬はよほどのことがない限り使いません
動物衛生研究所の回答
Q10.鳥用のワクチンはありますか? 目次に戻る
A. 海外では鳥用のワクチンが生産されていますが、日本を含め世界の多くの国では
ワクチンを使用せずに、殺処分による防疫措置が採られています。
その理由は、ワクチンは発病を防ぐことはできますが、
ウイルスの感染および排泄を防ぎきれないためで、以下のような問題点があります。
1) 発症及び死亡の軽減により感染の発見が遅れてその間に他の鶏群に蔓延する危険がある、
2) 接種群は定期的にウイルス侵入の有無を検査する必要があり、侵入が確認された場合には接種群も淘汰となる、
3) 清浄化までに長期間を有し、海外発生国からの生きた家きんおよび家きん肉の輸入禁止措置がとれなくなることにより
養鶏業の国際的競争力が低下する可能性がある。4) ウイルスが長期残存し、ヒトに感染する新型ウイルスの出現につながるおそれがある。
なお、農林水産省は、万一発生が拡大し、摘発淘汰だけでは防疫不能となった場合に備え、
輸入ワクチンを備蓄しており、更に国産ワクチンの開発を進めています。
万が一の場合の鳥インフルエンザワクチン使用は国の監視下で行うことになっており、
それ以外での使用は違法行為となります。