04/09/24 20:32:56 lbJPJagh
私の女房は山村出身で実家の裏はすぐ山です。結婚して長男がお腹にいる頃
、女房の実家での出来事です。女房の父親は裏山でしいたけの原木切りをして
いました。10時になったので夫婦でお茶の用意をして持っていったところ、父
親は、お茶の時間を感じていたので、火をたきながら一服していました。おじ
いさん、お茶をもってきました。と言うと父親は、「ほら、そこ。」と言って
指差しました。見ると、クヌギの枯葉の上にカミキリの幼虫が並べてありました
。女房はお茶の仕度をしながら、そのカミキリの幼虫を焚き火の中へ放り込んで
しまいました。ビックリして見ていると、女房は木の枝で作った箸で、その幼虫
を、火の中でコロコロところがしています。そのうちに幼虫はだんだんふくらん
できて、やがて、プーと大きくなったと思ったら、焼け焦げた所に穴があき、プ
シューと湯気が出ました。それを見ていた女房は、木の枝の箸で幼虫をつまみ、「
はいっ!」と私に渡そうとしました。ビックリして「エッ!なに?」と言うと。
「頭の方は硬いから頭以外の部分を食べるんですよ。」と答えた。「食べるの?」
と聞くと、「香ばしくておいしいよ。」と言われました。そのとき「こんなすごい
女と結婚しちゃって、後々心配だなあ?」と思っていたら、案の定、尻に敷かれて
しまった。
信州では「おどけて」は「びっくりして」と使います。参考までに。