06/04/28 04:23:41 NhIhl9AN
腸管から吸収されるサイズは、アミノ酸が1個から3個までのサイズなので、50個から300個ほどつながっているタンパク質は大き過ぎて吸収できません。
例え吸収されても、体内のタンパク質ではないために、「異種タンパク」として免疫細胞から攻撃が加えられてしまいます。
一種のタンパク質である【酵素】も決して例外ではありません。
ですから、食物のもつ酵素は、物質として体内に摂り入れることはできませんので、間違った情報の氾濫に惑わされないようにしてください。
あくまでも摂り入れられるものは、その反応=働きであり、その結果だけなのです。
例えば、ダイコンのジアスターゼは、秋刀魚のタンパク質を分解してくれ、消化・吸収の際に大変役に立つものですが、
腸管から体内にジアスターゼとして摂り込まれることはないということです。
まして、体内に摂り込まれたジアスターゼが体内酵素として活躍してくれることなどは有りえい話なのです。
このような誤った情報は、その後の多くの誤解を生み出してしまいます。
サイエンスとして正しい情報を広めていかなければ、【酵素】についての本当の理解が生まれる地盤を崩してしまうことになりかねません。
酵素飲料と称して販売しているメーカーのなかには、「野菜酵素を摂り入れたことになり、体内の酵素として働く」かのように宣伝しているメーカーもあるようです。
こうした認識は間違った知識に他なりません。 似非サイエンスに立って商売をしているメーカーの場合、企業理念においても信憑性があるとは決して言えないのではないでしょうか。