04/08/10 04:16
ストレスが脳の最適な機能を破壊し、記憶を鈍らせる三つの状況があります。
まず、コルチゾールがストレスの多い状況で放出されると、
脳の記憶機能の中心である海馬によって糖がきちんと利用されなくなります。
海馬に充分な糖がないと、エネルギーも不十分になり、脳は代謝や記憶能力を低下させざるを得なくなります。
二番目に、コルチゾールの過剰分泌が、脳の神経伝達物質の機能を邪魔します。
このため、過去にきちんと整理されていた情報も、簡単につなげられなくなり、
脳の細胞同士がきちんと連絡を取り合うことができないので、神経機能が低下します。
三番目に、あまりに過剰なコルチゾールは、脳細胞を死に追いこみます。
これは、コルチゾールがノーマルな脳細胞の新陳代謝を破壊し、
脳細胞の中に過剰なカルシウムを入らせてしまうときに起こります。
過剰なカルシウムは、フリーラジカルという分子を生産し、それが脳細胞を中から破壊してしまうのです。
長期的に見れば、過剰なコルチゾールはこのようにして何十億もの脳細胞を破壊しています。