03/09/24 21:59
べんてん殺人事件3 作: 改名して ぷくり
前作 >>57 >>64
白衣の研究所職員達が柔道を囲みながら涙ぐんでいた。
「池上さん氏なないで。私たちに割り込みを許し、並ばなくても、べんてんつけめんを
味わわせてくれたのは池上さんだわ。」
二番目に並んでいた、めがねでぶが声を発した。
「だーーーーーどーーーーーもーーーーーー。」
底冷えのするような声が神田川周辺に図太く響き渡った。
「だーーーーーどーーーーーもーーーーーー。」
なんという声だ。やつが、くちゃくちゃ以外の音を発したのを初めて聴く。俺の中で悪寒が生じた。
「割り込みは、よくないっぺ。」
「いや、朝来てたんだよ。」
場にそぐわないあぽーんとした爺さんが突然顔を出した。
「ハンガーが後ろに掛かっているだろう。」
今戻ってきたようで、完全に状況を理解していない。
その時、ネギ太が甲高い声で笑いだした。