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自民党の宮内秀樹衆院議員(60)が、シンガポールへの海外視察にもかかわらず、自身のSNSに観光旅行の記念写真のような写真をアップし、8月7日までに削除していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。宮内氏は取材に対し、「事務所が何かしたのかもしれない」などと語った。松川るい参院議員(52)がフランス視察中に観光旅行に見られかねない写真を自身のSNSにアップし、物議を醸した直後だけに波紋を呼びそうだ。
青山学院大卒業後、塩崎恭久元官房長官の秘書などを経て、2012年衆院選で初当選した宮内氏。国交政務官や農水副大臣などを歴任後、4期目の現在は衆議院の文部科学委員長を務めている。
「二階派の所属で、武田良太元総務相の子分格。国交族として知られています」(自民党関係者)
「文科委員長としての仕事とも関係の深い海外視察」
そんな宮内氏が、自身のSNSから削除したのは、今年6月22日から6月25日にかけて、シンガポールで行われた国際オリンピック委員会(IOC)主催の「オリンピックeスポーツウィーク2023」の視察時の写真だ。
「IOC主催ということで、宮内氏に文科委員長としての仕事とも関係の深い海外視察でした」(地元関係者)
宮内氏が削除した中には、会場となったサンテック・シンガポール国際会議展示場内とおぼしき写真も含まれ、遠藤利明総務会長(73)らとともに壇上に上がっている写真もあった。
宮内氏は大きく口を開け…
とりわけ目を引くのが、シンガポールのシンボルとなっている、マーライオンの彫像とともに写った一枚だ。ライオンの頭部と、魚の体を持つマーライオンの口から、噴水のように噴き出す水。まるで、その水を飲むかのように、宮内氏は大きく口を開け、おどけた様子で写真に収まっている。
「自民党議員の海外視察を巡っては、松川参院議員がフランス・パリ視察中に、エッフェル塔前で塔を模したポーズをとっている写真をSNSに掲載し、まるで観光旅行だと批判を受けました。宮内氏が写真を削除したのは松川氏の件があった直後です。マーライオン前でふざけている様子が“炎上”すると思ったのでしょう」(同前)
本人は何と答えるか
宮内氏に話を聞いた。
―シンガポール視察の写真を削除しているが?
「いやっ……」
―マーライオンの写真ですが。
「あーぁ」
―松川氏の件を受けて削除したという指摘もあるが?
「いやっ、事務所がなんかしたのかもわかりませんけども……」
―文科委員長としての公務?
「あれはね、スポーツの関係なんですけども、eスポーツの関係です」
―公務出張?
「公務出張というか……」
「公費じゃないですよ、公費じゃないですよ、はい」
―費用はどちらで負担?
「えっとね、ちょっと確認させていただけますかね。適当なこといったらあれですので」
―文科委員長としての公務出張ではないのか?
「いや、文科委員会とは関係ないです。それは関係ないですよ」
―遠藤氏も同行していたが。
「そうです、そうです、はい」
―有志で行った?
「そうです、そうです、はい」
―費用はご自身で負担したのか? 公費で負担したのか?
「公費じゃないですよ、公費じゃないですよ、はい」
―ご自身で出された?
「そうです、はい」
―文通費(現・調査研究広報滞在費)とかそういうもので出した?
「そうですね、はい。あのーちょっといま会合中なものですから」
―文通費で出していたという認識でいいのか?
「そういう認識ですけども」
国会議員に、給与とは別に月100万円支給される「文書通信交通滞在費(現・調査研究広報滞在費)」。電話代や交通費などに充てることが想定されているが、その原資は税金である。文通費による出張で、松川氏同様に“観光旅行”のような写真をSNSにアップしていたとすれば、説明責任が求められることになりそうだ。
8月9日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および8月10日(木)発売の「週刊文春」では、“観光旅行”写真が物議を醸した松川氏の人物像などを詳しく取り上げる予定だ。
文春オンライン
8/7(月) 21:22
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