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韓鶴子総裁(79)ら統一教会(現・世界平和統一家庭連合)幹部がアメリカ・ラスベガスのカジノで豪遊するための資金12億円超を日本人信者らが現地まで運んでいた疑いがあることが「 週刊文春 」の取材で分かった。教団の内部資料を入手した。
12月14日、文化庁は統一教会に対し、宗教法人法に基づく2回目の質問権行使に踏み切った。視野にあるのは、解散命令請求だ。
「教団は文書で関連資料の提出を求められており、期限は2023年1月6日。その後、信者に対する献金ノルマと組織的関与の有無を検証し、政府が解散命令請求の要件とする違法行為の『組織性、悪質性、継続性』があるか否かを判断することになります」(文科省担当記者)
これまでも統一教会の献金の“悪質性”は指摘されてきた。
小誌は 今年11月10日号 で、韓氏ら統一教会幹部が日本円で64億円(掲載時のレート)にも上る莫大なカネをギャンブルに投じていた疑惑を報じた。教団がアメリカの国税庁に該当するIRS(内国歳入庁)に提出したカジノの“収支報告書”によると、期間は2008年~2011年の約4年間で、韓氏のほか側近・鄭元周総裁秘書室長ら12名の幹部が参加者として名を連ねる。ほぼ全員の収支がマイナスで、損失総額は約9億円(掲載時のレート)に上る。
幹部らの“カジノ豪遊”の原資は「信者たちの献金ではないか」と囁かれてきたが、実態は謎に包まれていた。だが今回、小誌は決定的証拠を入手した。
「LIST OF PERSONS FROM JAPAN TO LAS VEGAS」(日本からラスベガスへ行った人のリスト)
こう題された約30枚にわたる文書がある。日本からラスベガスへ渡った統一教会信者のリストだ。元教団幹部によると「先の収支報告書と一緒に提出した資料」だという。
持参させた献金は税関で申告の必要のない1万ドル以下。総額は…
別の元教団幹部が明かす。
「日本からツアーに参加した信者には、旅費とは別に献金を必ず現金で持参させていました。金額の目安は税関で申告の必要のない1万ドル以下。日本円だとひとり100万円弱でした」
リストには、信者の名前、性別、出入国年月日、献金額(ドル表記)が記載されている。期間は2009年1月~2011年8月で、渡米した信者数はのべ1256人。献金総額は現在の為替レートだと12億円以上に達している。
「現金は日本からロサンゼルスを経由してラスベガスに入ると、すぐに現地で担当者に徴収されました」(ツアーに参加した元信者)
この文書の存在によって、韓氏ら統一教会首脳のカジノ資金の原資が日本人信者の献金だった疑いが強まった。
信者にラスベガスまで現金を運ばせていたことについて、教団はどう答えるか。信者リストについて統一教会に質問すると、こう回答した。
「詳しい事実関係が掴めないため、回答は控えさせていただきます」
12月27日(火)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および12月28日(水)発売の「週刊文春」では、教団幹部らの“ギャンブル軍資金”を運ぶ信者たちのラスベガスツアーの詳細、カジノに耽溺する教祖夫妻の実態、そして脱会した韓国人元教会長による教団の告発などを複数の内部資料や写真とともに詳報している。
文春オンライン
12/28(水) 11:12配信
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