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オリンピック開幕を直前に控えた東京都内の感染状況について、都の「専門家ボード」の座長を務める東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、「これまでで最大の危機を迎えている」と述べ、しっかりとマスクをつけて人と人が出会う機会を少なくするなど、対策を取るよう訴えました。
賀来特任教授は、東京都がいま抱える大きなリスクとして、▼緊急事態宣言が出ているのに人出が十分に減少していないこと、▼マスクの着用など対策が十分ではないこと、▼感染力が強いインドで確認された変異ウイルス「デルタ株」が広がっていること、それに▼4連休、夏休み、東京オリンピックが始まり、人の動きが活発になることの4点を指摘しています。
また、賀来特任教授によりますと、年末から年始にかけての感染拡大の第3波で医療がひっ迫した時期の経験から東京都内での入院患者数は2600人を超えると医療のひっ迫が起きるとされるということですが、6月下旬から倍増し、すでに2300人となっていて、厳しい状態になりつつあるということです。
賀来特任教授は「今、東京都は、これまでで最大の危機を迎えていると思う。今回は、1日の感染者数が3000人を超える感染が起こりえる可能性があり、非常に危惧している。全国に波及する可能性もあり、全国でも比較的若い人が入院することがあると思うので医療体制や自宅やホテル療養で重症化を防ぐ体制を作ることが求められる」と指摘しました。
また、オリンピック開催に伴う感染拡大のリスクについては「大会はバブルの中で開催されるので、外に感染拡大する可能性はそれほど高くはないが、オリンピックを迎えて気分が高揚することによってスポーツバーや路上などでマスクを外して酒を飲んで大声で応援するとか知らない人も集まって応援することで感染拡大につながることを心配している。人と人の出会う機会を少なくして、しっかりとマスクを着用するなど、いま一度、対策の基本に立ち戻ってほしい。また、国や自治体のトップはなぜいま感染対策を行わなければならないのか、どのような対応をすれば防げるのか、科学的な根拠を改めてしっかりと説明し、ワクチン接種が完了するまでの出口戦略も示すことが必要だ」と話しています
NHKニュース
2021年7月20日 17時05分
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