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2020年12月15日、韓国・聯合ニュースは「韓国の製造業は日本よりも速く高齢化している」と伝えた。
記事によると、全国経済人連合会(全経連)の下部にある韓国経済研究院がこのほど、1999~2019年の韓国と日本の製造業高齢化の推移を分析した結果を公表した。韓国の製造業就業者の平均年齢は1999年が35.5歳、2019年が42.1歳で、6.6歳上がった。一方、日本は40.4歳から42.7歳と、2.3歳の上昇にとどまった。上昇幅を基準とすると、韓国の製造業就業者は日本より高齢化が2.9倍速いと説明している。また、韓国と日本の製造業就業者の年齢差は、1999年の4.9歳から2019年には0.6歳に狭まっており、この速度が維持されると2022年からは韓国の方が日本よりも高齢となる見通しだとした。
製造業就業者を年代別に見ると、韓国は青年層(15~29歳)の割合が1999年の32.0%から2019年には16.0%に落ち込んだ。30代は6.3ポイント減少し、40代が3.6ポイント増加した。50代は14.0ポイント増、60歳以上は4.7ポイント増と、50~60代の割合が大幅に増えているという。日本は韓国と同様、青年層の割合が減ったが、減少幅は6.4ポイントで韓国を大きく下回っている。50代の割合は1.5ポイント減少し、60代は5.4ポイント増加していた。
また、韓国は日本に比べ、賃金の上昇も速いことが分かった。韓国は1999~2019年にどの年代でも賃金が2倍以上に増えており、50代は3.14倍で最も上昇幅が大きかった。日本は全般的に賃金の変化が大きくなく、30代と60歳以上はそれぞれ0.97倍と0.98倍に減少。青年層(1.18倍)と50代(1.07倍)が小幅に増加した。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「製造業は忌避される職業だが、韓国は製造輸出国だ。先進国入りにも製造業は必須。低賃金の外国人労働者に頼った構造を変えないと、少子化と就業率の低下で韓国の未来世代の成長は行き詰まる」「大学教育だけにオールインせず、製造業の人材拡充にも力を入れるべきだ」「労働者を下に見ながら、若い世代に労働者になれと言ったって、誰もなりっこない」「製造業への認識と待遇が良くないのだから仕方ない。全ては国民性が生み出した結果だ」「日本の労働者を見たことがあるか?。ほとんどがお年寄りだよ。それよりも高齢化が速いなんて、韓国の労働者は100歳以上なのか?」などのコメントが寄せられている。