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安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏の公設第1秘書が東京地検特捜部の事情聴取に対し、費用の一部を補填ほてんしたことを認めた上で、「補填した分は政治資金収支報告書に記載しなければならないとわかっていた」と供述したことが関係者の話でわかった。主催した政治団体の報告書には補填分の記載はなく、特捜部は政治資金規正法に違反する疑いがあるとみている。
前夜祭は2013年から昨年まで、政治団体「安倍晋三後援会」(山口県下関市)が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催。公設第1秘書は安倍氏の地元・山口県を中心に活動し、後援会では代表を務め、16年12月までは会計責任者も兼務していた。
関係者によると、公設第1秘書は安倍氏の地元の「金庫番」として、後援会を含めた複数の政治団体の会計処理を実質的に担当。13年の開催前、東京を拠点に活動する秘書から「政治団体に支出が生じた場合は収支報告書に記載する必要がある」との総務省の見解を伝えられていたという。
公設第1秘書は10月頃から特捜部の任意の聴取に応じ、当初は「補填分の会計処理は東京に任せていた」などと説明していたが、「後援会の収支報告書に記載すべきだった」との供述を始めた。また「書かないことが慣例となっていた」とも話しているという。
読売新聞
2020/11/27 05:00
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