20/08/24 16:36:05 CAP_USER9.net
学校法人森友学園(大阪市)を巡る財務省の公文書改ざん問題で、改ざんに加担させられたとして自死した同省近畿財務局職員の妻・雅子さんが、夫の公務災害認定に関する情報を速やかに開示するよう国に求めた裁判が18日、大阪地裁で始まった。この日あった雅子さんの意見陳述の主な内容は以下の通り。
私の夫、赤木俊夫は公文書である決裁文書を改ざんしたことを悔やみ、自ら人生の終止符を打ちました。2018年3月7日のことです。
夫の死後、私は夫の手帳に「国家公務員倫理カード」が入っているのを見つけました。このカードには、「国民全体の奉仕者であることを自覚し、公正に職務を執行していますか?」、「国民の疑惑や不信を招くような行為をしていませんか?」などと書かれていました。カードはすり切れていました。夫は改ざんを指示された時も、改ざんをした後も、きっと何度もこのカードを見ていたのだと思います。
また、夫は「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と生前知人に話していたほど、国家公務員の仕事に誇りを持っていました。
夫は真面目に、そして誠実に国家公務員として働こうとしていたのです。
このような夫が決裁文書の改ざんによって受けた心の痛みや苦しみはどれだけのものだったでしょうか。
夫は改ざんをすることは犯罪だと言っていましたし、国家公務員としてやってはいけないことをやってしまいとても悔やんでいました。
夫の最期の顔は孤独と絶望に満ち溢(あふ)れていました。決裁文書の改ざんはここまで夫を追い詰めたのです。
私は、夫が財務省に殺されたと考え、平成30年4月24日に公務上災害の認定請求を行い、平成31年2月7日に公務災害だと認定されました。
夫の自死が公務災害なら、具体的にどのような理由で公務災害になったのか知りたいと考え、私は令和元年9月11日に人事院に対して情報開示請求を行いました。
しかし、開示された70枚ほどの文書は殆(ほとん)どが黒塗りでした。
私は、黒塗りの文書を見て、驚き、腹が立ち、そして悲しくなりました。
弁護士さんによると、国家公務員災害の遺族が情報開示請求をした場合でも、ここまで黒塗りになることは見たことがないそうです。
なぜ、夫の場合は殆ど黒塗りなのでしょうか。国は、どうして夫の自死の原因をここまで隠そうとするのでしょうか。私には全く分かりません。
私は、令和2年4月13日、近畿財務局長に対して、夫の公務災害を認定するため近畿財務局長が保有する一切の文書について、個人情報開示請求を行いました。
すると、近畿財務局長は、令和2年5月13日、「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う処理可能作業量の減少、業務多忙、及び対象文書が著しく大量で審査等に時間を要するため」という理由で、令和2年6月15日までに可能な部分について開示決定等を行い、残りの部分については令和3年5月14日まで開示決定の期限を延長するという通知を送ってきました。
私はこの通知を見たとき、とても腹が立ちました。新しく文書を作成するなら1年間は仕方ないかもしれませんが、もともとある文書を出すだけなのに、どうして1年間もかかるのか、私には理解できません。
また、たしかにコロナの問題はあると思います。しかし、近畿財務局には優秀な職員がたくさんいらっしゃると思います。なのに、どうして開示決定の期限が1年ものばされてしまうのでしょうか。近畿財務局は、この訴訟の中で、文書の量や開示を担当する職員の数を示した上で、どうして1年も期限を延長しなければならないのか、明らかにすべきだと思います。
そして、近畿財務局長が令和2年6月10日に開示したのは、「公務災害に係る遺族補償年金等の支払いについて」というたった10枚の文書でした。これらの10枚の文書は、私に送られてきたものが含まれていますし、年金がいついくら払われたかということも私は当然知っています。
私はこの10枚の文書を見たとき、とても残念な気持ちになりました。
続きはWebで
朝日新聞
2020年8月18日 19時28分
URLリンク(www.asahi.com)
★1 2020/08/20(木) 23:09:13
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