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首相主催の「桜を見る会」の招待者名簿を、野党議員が資料要求した直後に内閣府が廃棄した問題で、安倍晋三首相は名簿を廃棄したのが「障害者雇用職員」だったと2日の参院本会議で明らかにした。4月の「桜を見る会」終了後、すぐに廃棄できなかった理由の一つとして、担当職員が「障害者雇用で短時間勤務だった」ことを挙げたが、インターネット上では「障害者と公表する必要はない」「なぜ個人情報を公開するのか」などの批判が相次いでいる。【大場伸也、中川聡子/統合デジタル取材センター】
■「職員の勤務時間との調整を行った結果」
首相は2日の参院本会議で、招待者名簿を廃棄した経緯を問われ、こう答弁した。
「招待者名簿については、会の終了をもって使用目的を終えることに加え、これを全て保存すれば、個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理するなどの必要が生じることから、公文書管理法等に基づき、内閣府において保存期間1年未満文書とし、終了後、遅滞なく廃棄する取り扱いとしております」
「本年の招待者名簿についても、廃棄を行うための大型シュレッダーの予約を4月22日に行い、その際、シュレッダーの空き状況や担当である障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間等との調整を行った結果、使用予定日が5月9日となったことから、その予定通り廃棄したものであり、野党議員からの資料要求とは全く無関係であるとの報告を受けております」
■「障害者のせい?」「涙が出てきた」
これに対し、ツイッターでは、マルチ商法を展開し特定商取引法違反容疑で家宅捜索を受けたジャパンライフの山口隆祥元会長が2015年の「桜を見る会」に招待された疑惑について、首相が「個人情報なので回答を控える」としていることを踏まえ、「この担当者の個人情報を国会で公表するんだ!」「誰か特定できて、その人が必要のない苦しみを受ける可能性あるよね。その人を守るのが組織の最低のルールじゃ…
毎日新聞
2019年12月3日 19時14分
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