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宗教法人「幸福の科学」が、来月にも大学設置認可を再申請する方針だという。
「2014年に申請した際は、教団の『霊言』をもとにした教育内容などが問題視され、開設が認められなかったが、今回は認可が下りるのではないかと注目を集めている。なぜなら、萩生田文科相が幸福の科学と親密で、前回の申請時も認可に向けて奔走したことが知られています」(文科省担当記者)
14年11月に幸福の科学側は当時の下村文科相に対し、認可申請の審査手続きに不正行為があったとして、弁明請求書を提出。
その中に何度も名前が登場するのが萩生田氏だ。こう書かれている。
<6月10日の面談において、今泉前室長は、自由民主党総裁特別補佐である萩生田光一衆議院議員の仲介による調整によって、「幸福の科学大学」の学長候補者を九鬼副理事長から別の人物に替えて、九鬼副理事長は「総長」として置くこととすれば、細かい問題はあっても工夫によって大学設置認可が可能であるとの趣旨の発言をしていた>
<「2年目からは堂々と学長やれるから。そこではもう、介入できないから。」と、萩生田議員からも学長を変えれば開設できるという旨のアドバイスがあった>
■モリカケに続く“学園モノ”か
教団の大学開設に尽力していたことをうかがわせる内容だ。加計学園の獣医学部新設をめぐる文科省のメモに萩生田氏の名前があったことは「私の名前を使って省内の調整を図った人たちがいた」とシラを切っているが、この弁明請求書についても同じ説明をするのだろうか。
「弁明請求書の内容は教団のウェブサイトにも掲載されていましたが、9月の内閣改造で萩生田氏が文科相に就任すると、なぜか萩生田氏の名前が含まれた文書も含めて、前回の申請に関する文書が全て消された。5年前にも教団の大学設置を後押しするような動きをしていた萩生田氏が、さらに大きな影響力を持つ文科相という立場になっているわけで、開学が認められる可能性は高まったようにみえる。教団の大川隆法総裁は13年2月の講演で、大学設置について『認可が下りるまでは一応、文科省の指導方針に合わせた方向でつくっていくが、逸脱していくことは当然ありうる』と話していました。前回の失敗を踏まえ、学問と教義の区別がつかない若者を大量生産するようなカルト的な教育実態を隠して、より巧妙に申請するつもりでしょう」(宗教問題に詳しいジャーナリスト)
大学設置は文科省の審議会で審査されることになっているが、書類が整っていれば認可せざるを得ない。大臣就任以降、強権ぶりが際立つ萩生田氏が睨みを利かせている現状ではなおさらだ。
日刊ゲンダイ
19/10/05 06:00
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