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三月に開設された陸上自衛隊宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)を巡り、住民に説明しないまま、中距離多目的誘導弾などを持ち込んでいた問題で、防衛省は六日、本紙の取材に「駐屯地に配備していた多目的誘導弾と迫撃砲弾の全てを島外に搬出した」と明らかにした。搬出の手段や経路、時間帯については「一切答えられない」としている。
宮古島の複数の住民らによると、弾薬を運び出す際に付けられる「火」のマーク入りの旗印をつけた自衛隊車両が六日午前九時すぎから複数台、陸自駐屯地の正門前から出ていった。その後、一・六キロほど離れた航空自衛隊宮古島分屯基地から、弾薬を積んだとみられるヘリコプターが複数回にわたって島外に出ていったという。
防衛省は、陸自駐屯地に弾薬庫を設置し、多目的誘導弾などを搬入したが、住民には「弾薬庫ではなく、小銃などの保管庫」と説明。こうした経緯を本紙が報道すると、岩屋毅防衛相は二日の衆院安全保障委員会で「保管を明示的に説明していなかった」と謝罪し、一時的に島外に搬出する考えを示した。
岩屋氏は六日午後、陸自駐屯地で七日に予定する式典に出席するため、宮古島入りした。
地元の市民グループ「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」代表の仲里成繁(せいはん)さん(65)は「下地敏彦・宮古島市長に対し、弾薬は住民立ち会いの下で搬出し、撤去を確認させるよう求めており、勝手な搬出は認められない。弾薬庫そのものを撤去すべきで、搬出したと言われても全く信じられない」と批判する。 (望月衣塑子)
東京新聞
2019年4月7日 朝刊
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