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漫画やアニメ作品を無断でインターネット上に公開するなど、ネットを使った著作権法違反の昨年1年間の摘発件数が691件に上り、前年の398件から大幅に増えたことが7日、警察庁のまとめで分かった。
政府は作品をネット上に無断公開する「海賊版サイト」への対策を強化。著作権侵害の拡大を防ぐため、同法改正案の今国会への提出を目指している。
警察庁によると、著作権者の許可を得ず、ネット上に漫画を誰でも閲覧可能な状態で掲載したり、プロ野球の生中継放送を動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信したりした事例があった。ドラマやアニメなどのDVDのコピーをネット販売したケースもあった。
また、大手音楽関連会社が運営するカラオケサイトから音源を入手し、無断でユーチューブに投稿したとして東京の男性会社員が書類送検された。
昨年1年間のサイバー犯罪全体の摘発件数は、9040件と過去最多を更新。相談件数は12万6815件で、2年連続の減少となった。
ビットコインなどの仮想通貨が不正アクセスで盗み取られる被害が169件確認され、被害額は約677億4000万円相当に上った。
昨年1月に仮想通貨の交換業者コインチェック(東京)から約580億円相当が流出。同9月にテックビューロ(大阪)からも約70億円相当が流出した影響で、被害額は約6億6000万円相当だった前年から大幅に増加した。
時事通信
2019年03月07日10時21分
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