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透明度が高く「辺野古ブルー」と呼ばれる名護市辺野古の海。14日午前11時、新基地建設に向けた土砂投入が始まった。護岸で囲まれた海にダンプ車が荷台を傾け、ブルドーザーが茶色の土を敷きならし、護岸内の海水が茶色く濁った。米軍統治の1950年代、銃剣とブルドーザーによって県民の土地を奪われ、米軍基地が造られた。その光景が辺野古の海で繰り返されているようだった。
午前7時半ごろ、沖縄防衛局や海上保安庁の警戒船が出港。後を追うように海上で抗議する市民らもカヌーや船を出した。午前8時前、土砂を陸揚げするK9護岸に作業員らが現れた。
「ガンッ」。土砂を積み、大浦湾内に停泊していた台船が9時ごろ、鈍い音を立ててK9護岸に接岸した。積み替えた土砂を載せるダンプ車12台が護岸に並んだ。カヌーや抗議船にいる市民は「違法工事をやめろ」などと抗議した。ショベルカーで積み替えられた後、最初のダンプ車が辺野古崎付近の「埋め立て区域2―1」に到着した。
海上の市民が「海を殺すな」と叫び、作業員がダンプ車誘導のベルを吹き鳴らす。抗議を制止する海保や沖縄防衛局の通告が拡声器を通して響き渡る中、11時に最初の土砂を投入した。
シュワブや湾の上空には時折、米軍輸送機や米軍ヘリが飛行していた。土砂が投入された区域近くにはウミガメも泳いでいた。
抗議船船長の西川正夫さん(66)は、13日に玉城デニー知事が政府に土砂投入の中止を要請したことに触れ「土砂を投入され悔しい。政府は沖縄の話を聞かず強行し最低だ。県民は諦めない」と前を見詰めた。
琉球新報
2018年12月15日 12:08
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