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安倍政権延命に加担 野田聖子のママゴトのような政治感覚
日刊ゲンダイ:2017年8月5日
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鷹は飢えても穂をつまず―。
一時は「女性初の首相候補」ともてはやされ、“アベ打倒”に動き、石破茂元幹事長と並ぶ“反アベ”の急先鋒とみられていた野田聖子総務相。
とがった言動に少なからず高尚な志を垣間見て、疑惑まみれで弱り切った安倍首相を倒す破壊力を期待した国民は完全に裏切られた。
トドメを刺すどころか、閣僚に返り咲いた途端、すっかり安倍政権のご意見番気取りだ。
アベ友一掃の演出として、安倍が野田を閣内に取り込んだのはミエミエ。
それなのに、安倍の「なんでも率直に、耳の痛い話も言ってくれる」という、しらじらしい起用理由に「支持率急降下の中、安倍首相がもう一度やり直したいという気持ちを持った。君子豹変ということ」と呼応。
4日は、「安倍首相の政権運営はとても偏っていたと思う。私が外野席から叫ぶよりもそばにいて、時には嫌な思いをされるかもしれないが、私のさまざまな体験を伝え続けたい」とすっかりソノ気だ。
それでいて、安倍が3選を目指す来年9月の自民党総裁選へは「必ず出る」と明言。
女ユダのオメデタさ、軽さ、甘さにはホトホト呆れてしまう。
つまり野田はこの先1年、安倍政権に仕え、支えるということ。
国家を私物化し、国民の7割が不信の目を向ける安倍の延命を手助けするというのである。
まさか、野田の耳には福田元首相の痛烈なアベ批判が届いていないのだろうか。
■改造前日に放たれた亡国の危機感
改造前日に共同通信のインタビューに応じた福田は、森友学園への国有地払い下げや加計学園の獣医学部新設計画を踏まえ、「政と官」の歪んだ関係をこう糾弾した。
〈各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸の(顔色)を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破綻に近づいている〉
〈官邸の言うことを聞こうと、忖度以上のことをしようとして、すり寄る人もいる。能力のない人が偉くなっており、むちゃくちゃだ〉
政治主導の名の下に2014年に発足し、安倍政権の官僚支配の源泉となっている内閣人事局について、
〈政治家が人事をやってはいけない。安倍内閣最大の失敗だ〉とまで言い切ったのである。
福田が一連の発言で訴えたのは、今すぐに安倍を政権から引きずり降ろさなければこの国がメチャクチャになるという亡国の危機感だ。
改造のドタバタに乗じて非難の的になっている内閣人事局長を官僚トップにすげ替えたが、小手先だ。
南スーダンPKO部隊の日報隠蔽問題も大炎上し、本来であれば総辞職が当然。
そんなデタラメ内閣の目くらまし改造に加担した野田の政治感覚はママゴトレベルなのである。
広まる「アベ1強は幻」、重鎮ばかりか補完勢力も踵
「アベ1強は幻だったんじゃないか、という声があちこちで聞かれます。
入閣を固辞し、安倍首相を袖にした人数は両手ではとても足りない。
文科大臣経験者の伊吹文明元衆院議長に蹴られ、河村建夫元官房長官にもかわされ、江渡聡徳元防衛相の再登板も断られ、日本維新の会の面々にも逃げられたと聞きます」(自民党関係者)
重要ポストの外相はなかなか決まらず、入閣待機組だった江崎鉄磨沖縄北方相にまで「私は〈その任にあらず〉と二階氏に話したら叱られた」とドタバタの内幕を公然と暴露される始末。
勇ましいことを言っているが、何のことはない。
少し機転が利けば踵を返す泥舟に乗り込んだのが野田なのである。
悪相で鳴らす菅官房長官が
「立候補するかしないかは本人の自由だ。政府の立場でのコメントは控えるが、野田大臣は内閣の一員として内閣の方針のもとに一致結束して結果を出すと考えていることも事実だ」と涼しい顔でコメントしたわけだ。
(以下省略)