17/06/11 21:36:43.48 CAP_USER9.net
URLリンク(ameblo.jp)
今日のNHK日曜討論でも、獣医師不足が議論になりました。よく獣医師が足りないと言われますが、獣医師の数については、「分野別、地域的な『偏在』はあるものの、総数としては足りている。」これが、農水省、文科省をはじめとした政府の公式見解です。
しかし、牛や豚といった産業動物の獣医、とりわけ公務員獣医師の数は足りず、多くの都道府県で定員割れを起こしていることも事実です。
ただ、獣医学部を新設して定員を増やすことが、産業動物獣医師、なかんずく公務員獣医師が不足している問題の解決策になるのか?この点については、あまり客観的な分析が行われていません。
地方に獣医学部を作れば、その地域の公務員獣医師も増えるでしょう、ぐらいの感覚です。
しかし、具体的な数字を調べてみると、その感覚が正しくないことが分かります。
例えば、青森県にある私立の獣医大学である北里大学の1学年の定員は120名。1.1倍まで認められる枠を使って実際には132名の学生が学んでいますが、このうち青森県内に就職した学生の数はわずか3名です。そのうち公務員獣医師になった人は1名のみです。事実、現在も青森県では公務員獣医師の欠員状態が続いています。
つまり、獣医大学の所在地と、その地域における公務員獣医師の充足率との間には、直接の関係はないと考える方が自然です。ですから、仮に、加計学園が四国に獣医学部を新設しても、それだけをもって、四国の公務員獣医師の不足問題が解決するわけ