05/09/09 11:58:48 SQrfe4TS
プロボクサー最強論
当代日本で全盛を迎えるK1やPRIDEの人気は磐石なのかといえば、そうとばかりも言い切れない。
両者には共通の弱点がある。それはずばり、ボクシングの存在だ。
PRIDEファンは「ボクサーなどタックルして倒してしまえばおしまい」、K1ファンは「ローキックで倒せる」
と言うかもしれないが、ボクシング取材歴30年になる超ベテランの記者はそれに反論する。
「まあK1選手がローで倒すというのはいくらか現実味もあるでしょうが、K1の試合を見ていると、
どうしても選手の動きが直線的になりがちでしょう。トップクラスのボクサーにフットワークを使って攻められたらどうなんですかなね?
PRIDE?オープンフィンガーグローブでの本物のパンチなんて、それこそカスっただけでもKO必死。
しかも立ち技でボクサーにかなうわけないんだからタックルしか攻め手がない。
そうと判っていれば狙い済ましてテンプルに一撃でおしまいですよ。もちろんボクサー側も、ローキックやタックルに対応する練習は積んでからの話ですけどね」
両者の言説のどちらが正しいのか、その答えはいまの段階で知りようもない。
なにせ現状においてプロボクシング主要団体の現役王者と言えば、まさに“天上の存在”。
アメリカで人気のミドル級、ヘビー級のタイトルマッチともなれば、ファイトマネーの総額が50億以上というのも当たり前で、
そんな世界で闘っている現役トップボクサーがわざわざ日本ローカルの試合にでてくるはずもなく、手合せの可能性すらない。
資本主義社会において、ひとつのイベントで動く金額の差が価値の差とイコールと見るなら、
ボクシングの世界タイトル戦と比べて、K1グランプリ決勝大会全試合で数パーセント、
PRIDEグランプリとなると、さらにそれ以下の価値でしかないということになる。
もちろんこれは試合の質が低いとかそういう問題ではまったくなく、世界全体で見たときにはそのぐらいの人気、認知度に差があるということだ。