05/02/06 12:20:29 esMSFcVZ0
僕は闇に向かって目をこらした。何も見えない。
何も感じない。ただ寒いだけ。洋子はそんな涼一をいとおしく
思った。
涼一は瞬きを繰り返しながら、闇を見つめた。しかし僕には
何も見えない。そして感じられない。ただ、ぼんやりと白い
影が洋子を優しく包んでいるだけだ。白い影。洋子の叫び。
洋子は肌寒さを感じながらも、僕を見つめていた。
─この二人には何かを知っている……。
武は涼一と洋子を疑った。しかし僕たちはアレを教えるわけにはいかない。
─そうよ、誰にも教えるわけにはいかないわ。
洋子は心に強く念じた。