05/01/27 23:37:53 0
>>81の続き
ぐわっ・・・
いきなりの直球に俺は赤面するのを抑えることができない。
「あっ、あのっ、そんなに困った顔をなされないで下さい。別に責めたりしてるわけじゃないんです」
俺の動揺が伝わったのか、佐紀までがオロオロしている。
「ごっ、ごめん。ほんと、ごめん!」
「私の方こそごめんなさい!」
二人ともが謝り合うという奇妙な状況がしばらく続いた。
だいぶ落ち着きを取り戻した所で佐紀が再び話し出した。
「私達は高いお金で買われてきて、おまけに昔じゃ考えられなかった贅沢な暮らしをさせてもらってます」
うっすらと微笑みを浮かべながら佐紀は言葉を続ける。
「ほんとに、今の境遇を与えて下さった前のご主人様、そしてそこに居続けることを許してくださった
ご主人様にはどんなに感謝してもしたりないんです」
「俺は別に何も・・・」
そう言おうとする俺に首を振って見せると、佐紀は真剣な顔で、俺を真正面から見据えた。
「だから・・・」
「だから?」
思わずそう聞き返す俺に、佐紀ははっきりとした口調で言った。
「だから、ご主人様がそうしたいと思われた時は、遠慮せずに私たちのこと好きになさって下さい」