04/08/11 00:37 /XjFilgr
タック松本「ごめんよ稲葉」
稲葉 「わかればいいんだよ。」
タック松本「お詫びのしるしに、お前のために、俺の秘儀をお見舞いするぜ!!」
そう叫びながら、客席の背もたれによじのぼり、その上にたった。
客席から体一つ分飛び出したタック松本に、会場からいっせいにどよめきが起こった。
ファン1「志村―!!」
ファン2「志村ひっこめーっ!!」
タック松本はファンの喚声をよそに、被っていた手ぬぐいのほっかむりをはずした。
それからジーンズの腰に手を当てると、不敵な笑みを浮かべて稲葉に笑いかけたのだった。
タック松本は天を仰ぐ。
それからやおらジーンズのボタンをはずしジッパーをおろすと、
「今の君は、ぴかぴかにひかって~♪」とダミ声で歌いながら
ジーンズを下ろし始めた。
――寒かった。
それはあまりにも寒かった。
会場内にマイナス35度のブリザードがふきぬけた。
――その志村のネタを、誰も思い出せなかったのだ。
タック松本は満場から刺さるような冷たい視線を感じながら、
ふと自分の真っ赤なサルマタのお尻の模様に気がついた。
ふりっ、ふりっとお尻を動かして確認すると、やはり
お尻の部分に大きく白いハートを抜いた模様で、
その上から「INABA LOVE」と刺繍をほどこしてあったのだ。
タック松本は思わず赤面した。
タック松本「(そうだ、今日は稲葉ラブパンツだった―!)」
またもや松本の目にふるるっと涙が浮かんだ。その時だった。
稲葉 「撤収!!」
稲葉がステージ上からそう叫ぶと、会場のスタッフが一斉に
タック松本の元に走り、タック松本を会場の外へと運び出したのだった。
たぶん次回でおわり