08/05/31 14:20:34.21 Ai1LBQL60
A:煙草吸ってもよろしいですか?
幼女:いいよ! ねぇおじさん、一日に何本くらい吸うの?
A:ふた箱くらいですね。
幼:えっと、煙草を吸い始めて何年くらい?
A:30年くらいですね。
幼:へぇ……ところでおじさん、あそこにベンツが停まってるよね。
A:停まってますね。
幼:もしおじさんが煙草を吸わなければ、あれくらい買えたんだよ。
A:あれは私のベンツですけど。
幼:……知ってるよ。おじさんはお金持ちなんでしょ?
A:さあ、どうでしょうね。
幼:お金持ちの人はいいよね。車を買って、それに娯楽のために使うお金まであって。
A:……。
幼:私には―何も無い。お金が無い。おうちも無い。親だっていない。いつも一人ぼっち。
A:……。
幼:おじさんは何だって持ってる。煙草も車もお金も、それにきっとおうちだって。
A:……。
幼:私は……おじさんが、うらやましいよ……。
A:そんなことはありませんよ。私だって……いつも一人ぼっちです。
幼:―え?
A:両親は、随分昔に亡くなりました。妻もいません。会社の部下達も、私の後釜を狙うハイエナばかりだ。
幼:……あはは。おじさん、私と同じだったんだ。
A:まあ、私も寂しがりやなんですよ。でも、お互いに一人ぼっちの人間でも、二人で一緒にいれば、寂しくないですよね?
幼:え? それは、どういう……?
A:私の―養子になりませんか。今日は、あなたにそれを言うために、ここへ来たんです。
幼:……おじさん…………。