08/05/26 21:13:30.15 RDyPrqwQ0
「ちょっと待て。どこなんだよ、ここは」
「文化系の部活動のための部室棟よ。そしてここは文芸部の部屋」
「じゃあ、文芸部なんだろ」
「でも今年の春三年が卒業して部員ゼロ。新たに誰かが入部しないと休部が決定していた唯一のクラブなのよ。でこの子が一年生唯一の新入部員」
「てことは休部になってないじゃないか」
「似たようなもんよ。一人しかいないんだから。それにこの子の許可は取ったわよ」
そういわれて、俺はさっきから俺たちを無視して読書に耽る少女に目を向けた。眼鏡をかけた髪の短いおとなしそうな少女だ。
「本当に許可を取ったのか?」
脅迫とかしたんじゃないかと心配して確認してしまった。
「前に仮入部で知り合っていたから、休み時間に会いにいって部室貸してって言ったら、どうぞって。本さえ読めればいいらしいわ。変わっているといえば変っているわね」
ハルヒよ、お前がいうかね。
しかし、本当にいいのか?とその少女に視線を向けていると、ふいに少女が本から目線をあげて、俺たちの方をみた。
「長門有希」
と平坦な声でいった。どうやら自己紹介だったらしい。