08/05/26 21:11:41.35 RDyPrqwQ0
ようやくハルヒは俺の襟首から手を離した。
おれは、教卓の方に振り返り、こちらを見つめる全クラスメイトと今にも泣き出しそうな表情を浮かべている今年から教壇にたっているという女教師を視界に確認することになった。
どうぞ、授業の続きを・・・と手で合図した。ハルヒはなにやらぶつぶつ言っていたが、とりあえず授業中は無視した。
で、俺はなんでこんなところにいるんだ?
俺は今屋上へとつながる踊場で、涼宮ハルヒにネクタイをつかまれている。うむ、状況次第ではほぼ間違いなくカツアゲの風景にみえるな教師が見かけたらなんといわれることやら。まったく、こんなところに連れ込んで俺をどうするつもりなんだ?
「協力しなさい」
ハルヒは言った。
「あたしの新クラブづくりに協力しろといってるのよ!」
俺がいまいち理解できない表情をしてるのを読み取ってハルヒは言い直した。ちょっと語気が強くなってる。
「なんで俺がお前の思いつきに協力しなければならんのか、それをまず教えてくれ」
「あたしは部室と部員を確保するから、あんたは学校に提出書類を揃えなさい」
ああ、聞いちゃいないし。
「ああ、そうそう実は部室は確保してあるのよ。ついてきなさい。」
俺はそのまま引きずるように引っ張るハルヒを止めるのに必死で、協力の有無を答える余裕すらなかった。